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2012年01月15日 イイね!

ケロリンと神田川

ケロリンと神田川14日の土曜日、宅配便が富山県から荷物をひとつ届けてくれました。送り主は「富山県いきいき物産株式会社」、数日前にインターネット通信販売でオーダーしていたものが、大きめの箱に入れられて届けられた次第です。

その中身とは写真の2点。ケロリングッズからフェイスタオルとバスマットを注文していました。
非ピリン系鎮痛薬であるケロリン、その名称は誰もが一度が聞いたことがあるかと思います。そして、なんといっても“ケロリン=銭湯”という図式が思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。
1963(昭和38)年に始まった、銭湯など公衆浴場の風呂桶に入れられたケロリンの広告は、今振り返ってもとても秀逸なマーケティング戦略であったと思います。もともとケロリンは広告プロモーションに長けており、ボクシングや野球といった国民的スポーツの場で広告掲出を行ったほか、映画館や野球場では「ケロリンの○×さん、ご面会です」という感じの場内呼び出しアナウンスをかけて聴覚にも訴えてきたそうです。

私も子供のころには何度か近所の銭湯を利用するような機会もあり、そこにはやはりケロリンの広告が入った桶がありました。そんな記憶もあることから、2009年の12月に富山を訪れた際に見つけた風呂桶にフェイスタオル、そしてバスマットを購入して使っていたのですが、フェイスタオルとバスマットは少々くたびれてきたので新品に取り替えたという次第です。ちなみに風呂桶の方はさすがに頑丈、全く古さを感じさせません。

ところで、このように“ケロリン=銭湯”という図式は、最近の若い方々でも思い浮かぶものなのでしょうか。なぜなら、全国的に公衆浴場の数は減少に歯止めがかかっていないからです。
厚生労働省が発表している資料によると、1980(昭和55)年度末に全国で公営・私営あわせて15,696件あった一般公衆浴場は、1989(平成元)年には12,228件、1998(平成10)年に8,790件、そして2010(平成22)年度末では5,449件にまで減少しています。

一方で住宅への風呂の普及は1960(昭和35)年頃から急速に進んでおり、1963(昭和38)年には家庭の内風呂普及率が60%に達していたという給湯器関連業界の資料もあります。厚生労働省の資料では1978(昭和53)年で82.8%、1988(昭和63)年は91.2%、2003(平成15)年では95.7%に達しており、現在ではさらに100%に近い値になっていると予想できます。

当然ですが住宅への浴室普及率と反比例するようなかたちで、一般公衆浴場はその数を減らしてきています。
ただ、正直なところちょっと意外だったのは昭和40年頃には家庭への浴室普及がかなり進んでいたという事実。1954(昭和29)年から1957(昭和32)年までの神武景気に始まり、1958(昭和33)年から1961(昭和36)年までの岩戸景気、そして1965(昭和40)年から1970(昭和45)年までのいざなぎ景気と、日本が高度経済成長の道を全開で進んでいく中、住宅の新規着工が進み、そこでは浴室を備えることがほぼ当たり前になっていたということなのでしょう。

ちなみに、かぐや姫が「赤い手拭いマフラーにして 二人で行った横町の風呂屋」とヒット曲・神田川で歌ったのは1973(昭和48)年のこと。実はこの頃には既に住宅の浴室普及率は80%近くに上昇しており、逆に一般公衆浴場の衰退が始まっていたようなのです。
ということで、この曲の主人公たちは曲の2番の歌詞にあるように、“若かった”がゆえにお金もなかったので、風呂もついていない三畳一間の安い下宿に住んでいるということなのでした。
 
果たして最近の若い方々、銭湯に行ったことが無いという人の割合はどのくらいなのでしょうかね?
 
Posted at 2012/01/19 23:46:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記

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