
うちの社用車1号機(
日産フーガ 350XV)、その累計走行距離が19万kmを突破したことは先日のエントリでも記しました。先代の1号機(
三菱ディアマンテ 30M-SE)も18万km弱をオドメーターに刻んで廃車としていますが、自営という業態で出張のほとんどを自走でこなすために走行距離が多めになってしまうのは致し方の無いところでもあります。
以前も記しましたが
国土交通省が2004年に発表した資料によると、年間の平均走行距離は自家用乗用車で10,575km、事業用乗用車では63,113kmとなっています。さらに
社団法人 自動車検査登録情報協会の発表によると、2011(平成23)年の乗用車の平均使用年数は12.43年となっていますので、調査年次の違いを無視してざっくり計算すると1台の自家用乗用車は12.43年で13万1千km余りを走行して生涯を終える、ということになります。
ここ数年は景気低迷などの影響もあって、自動車の使用年数は伸びる傾向が続いています。先にご紹介した
社団法人 自動車検査登録情報協会の資料は2010(平成22)年についに自家用乗用車の平均使用年数は12年を超えて12.70年となりました。2011(平成23)年に12.43年へと若干短くなったのは、東日本大震災による影響も少なくなかったことと思います。
ちなみにこの統計資料をひもといていくと、1976(昭和51)年の数値は6.90年でした。以降、バブル景気の前後などでは平均値が小さく(=短く)なったこともあるのですが、1996(平成8)年以降は長くなる傾向が続いています。
うちの場合は純粋な自家用と言えない使い方ゆえに年式の割りには走行距離が伸びるペースは早いのですが、高速道路の定速巡航が主体という使用環境によってコンディションは悪くないものの、メンテナンスには手間と費用をあまり惜しまないように心がけています。特に最近の日本車は優秀なのでそう滅多に大きなトラブルに見舞われることも無くなりましたが、
日産フーガ 350XVのように一定の車格に位置している車種の場合は防音・防振性に優れていることもあって、なかなかトラブルの前兆を掴みにくいという面もあるように思います。
そんな中で、ちょっと気になるサービス商品が
メルセデス・ベンツ日本からリリースされています。
●リフレッシュキャンペーン
2012年いっぱいを期間としたキャンペーンは、W201やW124、W126、W129といった、“ちょっと懐かしい、古き良きメルセデス”も対象となっています。内容的にはより長くコンディションを維持して、さらに利便性も高められるように、マウントセット、左右ハロゲンヘッドライト、左右ヘッドライトレンズ、オートアンテナ、デジタルテレビチューナーパック、リモコンキーというアイテムを対象とした割引クーポンを設定しているというもの。
本音で言えばショックアブソーバーやサスペンションをはじめ、パワーステアリング系や駆動系のパーツ類も含めてほしかったような気がしますが、こうしたキャンペーンを展開するあたりには
メルセデス・ベンツの良心も感じるところです。
特に日本の自動車メーカーは長距離を乗るユーザーに対しては比較的冷たく、安全性や環境性能の進化に対して年式の古い車はハンデを背負いますからある程度の限界はあるにしても、もう少し長期使用ユーザーへの優遇策を展開しても良さそうなものだと思っています。
もっとも日本に限らず、
メルセデス・ベンツには次のような制度もあるわけでして。
●オーナー表彰制度
日本の場合は比較的、走行距離の条件が緩いのですが、長く利用している顧客を大切にするという姿勢は明らかです。
特に素晴らしいと思うのは、走行距離と保有年数のそれぞれで表彰対象となるのですが、ともに中古車での購入ユーザーも対象となっていること。概してこうした制度を日本のメーカーが実施すると、あくまでも対象は新車購入ユーザーに限られたりしてしまいがちですが、その点を中古車ユーザーでも公平に扱っている点も素晴らしいと思います。
表彰されたユーザーの一部はサイト上で紹介されていますが、所有年数では25年、走行距離では30万kmがトップの値でした。日本のメーカーでも、そろそろこういう制度を発足させてみても良さそうな気がしますが……。もっとも、安全性能や環境性能は日々進歩しているところですから、巷が旧車だらけになるのは大きな問題なので、年式の古い車に対する税制面などでの負担は現状のままでも良いとは思っていますが。
Posted at 2012/01/21 20:17:33 | |
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