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2012年02月29日 イイね!

3年ぶりの函館・冬紀行 (3)

3年ぶりの函館・冬紀行 (3)函館滞在最終日となる三日目。この冬は全国で記録的な豪雪となっていますが、それはここ函館も例外ではありません。街中のいたるところに大きな雪山が存在し、道路も路肩は高い雪壁が連なっているような状態。ところによっては本来片側2車線の幹線道路でも、1車線分が雪山で覆われてしまっているような有り様です。
さらに自治体の予算的な問題からか、それとも震災復興などの影響でダンプカーや建設機械が不足しているからなのか、市内の除雪は不完全な箇所が多め。特に幹線を一本はずれた生活道路は単純に降り続いた雪が踏み固められただけのような状態であり、いつも以上に慎重なドライビングが求められる状況となっていました。

そんな大雪明けの函館ですが、今回はレンタカーを借りているので最終日はちょっとドライブに出かけてみることに。
二泊した「ホテル&スパリゾート ラビスタ函館ベイ」で日本一の栄誉を受けた朝食を美味しくいただき、快適な部屋でノンビリと過ごしてから、チェックアウト規定時刻の11時にホテルを出発します。



■高速道の延伸で利便性向上、お昼は穴場で“かにめし”を!

全国的に高速道路網の整備が進んでいますが、道南地方については道央自動車道が札幌方面から延伸されており、2011年11月26日には落部ICと森ICの間(約20km)が開通。函館市内からは国道5号を北上、無料通行が可能な函館新道で市街地を抜けて大沼を過ぎたら森ICというルートで高速道路にアクセスできます。

函館市内の道路状況は厳しいものがありましたが、さすがに大動脈の国道5号や函館新道、そして道央自動車道は除雪が行き届いており、ほぼ全ての区間で舗装路面が顔を出している状態。快適なドライブで車を進め、やって来たのは函館市から120kmほど離れた長万部町
交通の要所として知られ、鉄道では函館本線と室蘭本線が交差する駅として重要な位置にあります。また、かつてはこの地から国鉄・瀬棚線が分岐していましたし、自動車交通の面でも道南方面を目指す時にはちょうど良い休憩スポットという感じのロケーションにあたります。

そのためか、国道沿いには大型のガソリンスタンドやドライブインが郊外に軒を連ねています。そんな長万部町の名物と言えば“かにめし”。この名物が生まれた背景には前述した交通の要所というロケーションが深く関わっており、戦後に駅弁として誕生したのが人気を博して全国にその名を知られるに至ったのです。

そんな“かにめし”を手軽に味わえる穴場とも言えるのが、国道5号沿いにある「長万部物産センター」。
正直なところ初めて訪れると、特に閑散とした冬の平日では店内に入ることを躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。観光シーズンには広い駐車場に何台もの観光バスが停まり、大勢の観光客が食事や休憩をしたり、地元の特産品を買い求める姿で賑わいますが、昭和ノスタルジーな雰囲気も漂うこの施設は閑散期となると寂しい空気も感じてしまうところなのです。

しかし、こちらに立ち寄るのであればランチの時間帯が絶対にお薦め。毎日11時から15時までは「かにめしランチバイキング」の営業を行っており、大人980円で炊きたての美味しい“かにめし”をはじめ、鉄砲汁や魚のフライ、ザンギと称される鳥のから揚げ、カレーライスにサラダやフルーツなどが食べ放題となっているのです。さらに季節によっては帆立て料理がメニューに加わることもあり、とにかくコストパフォーマンスの高いランチを楽しむことができるのです。

もっとも、客足の少ない平日はややノンビリしたムード。この日は13時ころに到着しましたが、席について食事をしていると離れたところに店員のおばちゃん達も陣取ってお食事タイムに入りました。併設の土産店の店員さんもあわせて交代で食事ということらしいのですが、話に華が咲いている様子はまるで地元の食堂そのもの。
東京などでこんなことをされると商売としてどうかと眉をひそめたくもなりますが、そこは温かい地元のおばちゃん達だけあって、こちらも楽しそうな話し声をBGM代わりに美味しい昼食をいただいてきたのでした。

 【長万部物産センター】
山越郡長万部町大浜30-1
レストラン営業時間  10:00 ~ 20:00 (ランチバイキング 11:00 ~ 15:00)
土産物売店営業時間  8:00 ~ 20:00
定休日  無し
駐車場  あり

TEL : 01377-2-4100


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■北の大地、その息吹を感じる!

“かにめし”を堪能したら、再び来た道を戻るかたちで道央自動車道を函館方面へ。森ICで一般道へ流出したら、国道5号との交差点をそのまま直進して海沿いの国道278号を走ります。
車窓の左手に内浦湾(噴火湾)、右手には駒ヶ岳を望みながら走り、やって来たのは鹿部町。人口およそ5千人の漁業を中心とした町で、タコ、カレイ、ホッケ、スケソウダラ、ホタテなどが多く水揚げされています。

さらにこの町は駒ヶ岳の麓ということで温泉に恵まれており、町内には30ヶ所以上の源泉が存在しており、それぞれの泉質が異なるという特徴があります。
そんな温泉の町を象徴しているスポットが「しかべ間歇泉公園」。間欠泉(間歇泉)とは皆さんご承知の通り、定期的に地中から熱湯や水蒸気を噴出する温泉のこと。
日本国内にも何カ所か存在してはいますが、中には噴出量が減少して人工的に噴出させているところも少なくないようです。

その点、こちらの間欠泉は天然のままであり、今もおよそ10分置きに高さ15mほどまで温泉が噴き出しています。
実は個人的な話ですが、今から20年ほど前にこの地を訪れたことがあります。その際は周辺が簡単な公園風に整備されているだけで、それこそ見学は自由にいつでもできるようになっていた記憶があります。しかしこの貴重な観光資源を活用するべく、町では1999(平成11)年4月に「しかべ間歇泉公園」を整備してオープンさせました。

残念ながら間欠泉の周囲は高い壁に囲まれており、道路から簡単に全貌を眺めることは出来なくなりました。しかし足湯などの施設も整備された公園に、大人300円という安価な入場料を支払うことで快適に間近から見学することが可能になっています。
間欠泉は良く観察していると、噴射孔から出ている水蒸気が徐々に色濃くなってきます。これが噴出の予兆であり、いよいよはっきりと水蒸気が立ち上り始めたと思った次の瞬間に、勢い良く天高く温泉が噴き上げてきます。
そしておよそ1~2分の噴出が終わると、まるで何事もなかったかのように静けさが戻ってきます。こうして一旦は水蒸気もおさまっていくのですが、また10分ほどすると水蒸気が色濃くなって……、というサイクルが繰り返されていきます。

その噴出の様子は一見の価値があるでしょう。ある意味で事象としては想像以上でも以下でもありませんが、天空に立ち上がる温泉の柱を眺めていると、大地の鼓動を感じられるのではないでしょうか。さらに公園として整備されたおかげで、寒い冬でも雨の日でも、ガラス越しではありますが室内から快適にその様子を見られる様になったことは、観光で訪れる多くの人にとって朗報であることに間違いありません。

 【しかべ間歇泉公園】
茅部郡鹿部町字鹿部18-1
開園時間  (4月~10月) 8:30 ~ 18:00、(11月~3月) 9:00 ~ 17:00
入園料  大人 300円、小中学生 200円
休園日  (11月~3月) 毎月第4月曜日(月曜祝日の場合は翌々日)、12月31日から1月5日
駐車場  あり

TEL : 01372-7-5655


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■長年親しまれている名物の団子!

貴重な間欠泉の見学を終えたら、道道43号で大沼公園方面へ。大沼周辺は全国でも最も古い自然公園のひとつで、明治時代から道立公園として自然保護が行われてきました。大正時代には静岡県の「三保の松原」、大分県の「耶馬渓」とともに“新日本三景”に選ばれ、1958(昭和33)年には13番目の国定公園に指定されて現在に至っています。

駒ヶ岳の噴火活動によって生まれた大沼は表面積5.12平方キロメートル。さらに3.8平方キロメートルの小沼、0.75平方キロメートルの蓴菜沼という3つの沼があり、豊かな自然は道南を代表するリゾート地として古くから親しまれてきました。
冬にはワカサギ釣りやスノーモビル、クロスカントリースキーなどのウィンターレジャー、夏にはゴルフやカヌー、サイクリングなどのスポーツを楽しめ、「函館大沼プリンスホテル」をはじめ大小多くのホテルやペンションなども営業しています。

そんな大沼を代表する銘菓が“大沼だんご”。1905(明治38)年創業の「沼の家」は、大沼公園駅の真ん前に店を構える老舗中の老舗です。
こちらの団子は昔ながらの製法を今も受け継いでおり、味は餡、胡麻のいずれかと醤油をセットにしたものが用意されています。

ユニークなのは団子といえば真っ先に思い浮かぶ“串団子”ではないということ。団子は折りに入れられていますが、これは団子のひとつひとつを湖面の浮島に見立てているため。なるほど確かに、醤油などは茶褐色の湖に浮かぶ島にも見えてきます。
肝心の味ですが、これがお世辞抜きに美味しい。当日売る分だけを朝に作っているようで、その日のうちに食べるように購入の際には伝えられます。やや小ぶりな一口サイズの団子は、柔らかさの中に良い意味の“芯”があり、醤油、餡、胡麻のどれとも相性が抜群です。

お茶請けとしても最適な大沼だんご。昔ながらの製法を守っているがゆえに賞味期限が短く、本州からの観光客にとっては手土産に適さないのも事実。しかし、だからこそ足を運んだ者だけが味わえる美味しさ、ぜひ道南観光の際は訪れたい名店です。

 【沼の家】
亀田郡七飯町字大沼町145
営業時間  8:00 ~ 18:00 (売り切れ次第閉店)
定休日  無休
駐車場  あり

TEL : 0138-67-2104


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■函館の締めくくりは、激戦区の回転寿司!

3日間の函館滞在もいよいよフィナーレ。
函館発東京行きのJAL(日本航空)・最終便は19時40分が定刻、ゆえにレンタカーの返却を含めて18時30分には函館空港に到着しておきたいところです。
こんな場面でも、函館観光が道内他地域に対してメリットを有していることを実感できます。なぜなら函館空港は函館の市街地に近く、駅からタクシーやバスで20分もあれば到着できるのです。道内にある他の空港は市街地中心部から離れているところも多いので、函館は限られた時間を有効に活用できるというわけです。

そこで、空港への道のりで寄り道をして、夕食を済ませることにしました。とは言っても、時間的は少々早めの夕食。そこでボリュームを自在に調整できる上に、函館ならではの美味しい海鮮もいただけるということで回転寿司をチョイスしてみました。
函館は全国でも屈指の回転寿司激戦区。新鮮な魚介に恵まれている地であるということは、同時に地元の方々の舌がとても肥えているということでもあり、そう簡単には支持を集められません。

そんな中で地元の友人も薦める人気の店が「函太郎(かんたろう)」。
弁当店を起源に、1998(平成10)年から回転寿司に進出。新鮮で大きいネタが好評を博し、今では函館のみならず津軽海峡を超えて青森や秋田、山形、新潟にも出店をしています。さらにこの4月には初の関東進出として、木更津アウトレットパークにも店を構えるそうです。

この日に訪れたのは美原店。広くて明るい店内は清潔感にあふれており、やや早めの時間だったがゆえに事実上の“お好み注文”でメニューからチョイスするかたちになりました。
オーダーしたいろいろなネタは、どれも大きめで新鮮。何種類かを食べた中で特に印象深かったのは“ホタテ”と“活タコ”で、これらはそう簡単に味や鮮度の誤魔化しが効かないネタのひとつ。だからこそその新鮮さが嬉しく、醤油だけではなく塩でも美味しくいただけたのでした。

 【函太郎 美原店】
函館市中道2丁目52-1
営業時間  11:00 ~ 22:00
定休日  無休
駐車場  あり

TEL : 0138-83-8431


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こうして2泊3日の函館・道南冬紀行も無事に終了。
余談ですが帰りの29日は東京が朝から大雪に見舞われ、北海道でニュースを見ながら「東京行きの飛行機、まさか羽田空港が雪のため欠航とか、函館に引き返す、なんていうことはないだろうな……」と心配することになったのは意外な展開でありました。

さて、今は雪も多い函館ですが、春の足音は確実に近づいてきています。そして4月も下旬になると桜前線は津軽海峡を渡り、五稜郭公園や松前城などでは桜が見ごろを迎えることになります。全国的に桜の名所として知られるこれらのスポットを中心に巡るも良し、あえて桜の季節より前に足を運んでコストパフォーマンスの高い旅をしてみるも良し。
この春、北海道への旅行を計画されるのであれば、函館・道南方面を訪れてみるのがお薦めです。
 
Posted at 2012/03/06 04:14:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 日記

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