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2012年03月03日 イイね!

鰻と誤植

鰻と誤植日本人の好物のひとつに数えられる「鰻」。その需要のピークといえば土用の丑の日、夏場は特にスタミナをつけるためのご馳走として口にする機会も多いメニューです。しかし、天然ものはもちろん、養殖ものも決して安価なものではなく、だからこそ“ご馳走”の価値も高いという認識が一般的ではないかと思います。
そんなご馳走の鰻ですが、稚魚のシラスウナギはここ数年に渡って不漁続き。やむを得ず値上げに踏み切ったというお店もあったことは昨年の夏にも報道されていますが、どうやら今年についても不漁が続いてしまいような気配が濃厚です。

●卸値ウナギ上り かば焼き店悲鳴 やむなく値上げも
@S(静岡新聞)  2012年2月22日 9時57分

記事にもあるように、未曾有の高騰によって値上げをせざるを得ない鰻店が増えているとのこと。卸値は一時期の3倍にもなっており、このまま行くと今年の夏は鰻を口にする機会が減ってしまうことになるかもしれません。

ちなみに土用の丑に鰻を食べることについては、江戸時代に医師で蘭学者でもある平賀源内が発案したという話が広く知られています。
この説は夏場の販売促進について鰻屋から相談を受けた源内が、民間伝承をヒントにアイディアを出したというもので、これが本当だとしたら外食産業として日本で初めての大々的なキャンペーン成功例に数えられるかもしれません。

さて、ここで話は大きく変わりまして。

3月3日と4日には、鈴鹿サーキットで「50周年ファン感謝デー」が開催されます。
タイトルにもあるように、鈴鹿サーキットは今年がオープン50周年という記念すべき節目の年。これを祝いつつ、モータースポーツシーズンの開幕を前にしてファンにより親しんでもらおうという盛大なイベントであり、国内トップドライバーや多彩なレーシングマシンが一堂に会するという内容です。

また、単にデモランやトークショーなどだけではなく、付帯イベントも充実しているというアナウンスがなされています。遊園地も併設している鈴鹿サーキットだけに、小さなお子さんでも楽しめる内容も盛りだくさん。
さらに食のジャンルについてもホテルや料飲施設がある強みを活かして、限定ダイニングやランチビュッフェを設定するなど、とても興味深い内容が実施される運びとなりました。

そんな中で目を惹いたのが、「星野一義・中嶋悟スペシャルランチBOX!&50周年アニバーサリーフード」という特製ランチボックスの発売について。
モータースポーツファンなら誰でも知っている、それ以上にモータースポーツに興味の無い方々への認知度も高い、星野一義氏と中嶋悟氏にちなんだメニューのランチボックスが企画され、数量限定で会場において販売されるというのです。

メニューは星野氏の故郷である静岡にちなんだ鰻と、中嶋氏の故郷である名古屋にちなんだ名古屋グルメ+氏の好物だというソース焼きそば。両氏のファンにとっては、ちょっと気になるランチメニューになるだろうと思います。

しかし……。
改めて、この内容を紹介するウェブページをご覧ください。

●星野一義・中嶋悟スペシャルランチBOX!&50周年アニバーサリーフード

果たして、このままのパッケージで世に出ることになるのか?
星野氏のスペシャルランチ、そのパッケージには「日本一早い男」と記されています。耳にしたときのフレーズはすっかりお馴染みの星野氏の代名詞みたいなものですが、漢字にするなら「日本一速い男」でなければなりません。

“速い”と“早い”の使い分けは難しいものがありますが、例えばこちらのページ。

●Q4 「速い」と「早い」はどう使い分けるか

学校の教科書を制作している教育出版のサイトですが、ここでは小学校の国語レベルとして、“速い”は「一定の距離を動く、または一定の行為をするのに要する時間が少ない」という意味で、「速度・時速・風速」などのように、「速さ・スピード」の意でも使われる、とあります。ゆえにレースというスピードを競うなかで強さを見せた星野氏を表現する場合は、“速い”というのが正しい表記になろうと思います。

対して“早い”は「物事を始めたり終わったりする時期や時刻が前である」ことの意であると解説されており、例としては「時期が早い」「気が早い」「起きるのが早い」といった言葉が挙げられています。
具体的な使い分けとしては、スピードの出る電車は“速い電車”、朝早く出る電車は“早い電車”という例が掲載されていますが、これはとても分かりやすい内容だと思います。

そもそも星野氏が現役の時代に生まれたフレーズですが、当時から“日本一速い男”と表記されていました。しかし、今回のランチのパッケージは、少なくともウェブサイトに掲載されていたものは“早い”と誤植された状態になってしまっているのです。
耳で聴く分には違和感の無い同音のフレーズですが、文字にすると違った印象を受けてしまう今回の誤植。下世話な例ですが、男性としては“早い男”というのはほめ言葉にならないように思えてなりません……。
 
Posted at 2012/03/08 19:55:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | 日記

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