
このブログでも頻繁にコレクションをご紹介しているように、私にとって唯一の趣味とも言えるのがミニチュアカーの収集です。アンケートなどで趣味欄に書くことは少ないのですが、トミカクラスから1/43スケールまで、これだけ手元に集まってしまうと立派な趣味と言えるでしょう。
そんなミニチュアカーの収集と並んで、子供のころには熱中していたのがプラモデル作りです。ミニチュアカー集めよりもプラモデル作りに熱心だった時期も長く、塗料や工具など製作のためのツールもいろいろと揃えていました。
製作するジャンルですが、やはり自動車がメイン。ただし私の場合は市販車オンリーであり、実はモータースポーツに携わる仕事はしていますが、これまでにレーシングカーやラリーカーのプラモデルは一台も作ったことがありません。あとは飛行機も少々。こちらも軍用機ではなく旅客機オンリーです。
やはりプラモデル作りの楽しさは、自分自身の工作や塗装技術を磨いていくところにあると思います。時間と手間を惜しまずに作業をすれば必ず出来ばえに反映されるわけで、ここが醍醐味と言えるでしょう。
それこど子供のころは、単純なスプレーと筆塗装で売られている塗料そのままの色を塗り、説明書通りの組付けで完成させていました。それが徐々にテクニックを習得するようになり、塗装はきちんと調合してピースコンなどの道具も使うようになります。組み付けも説明書に目を通した上で、塗装や修正の工程を考えて自分の流れで作業を進めていくようになります。
そして、何といっても自分自身の中で、最もプラモデル作りの醍醐味を感じたのは、磨きや下地工程を施すようになった時のことです。小学生の中学年ぐらいであれば、例えば自動車ならボディにパーッとスプレーで色を塗っておしまい、せいぜいそのあとにクリアーを吹く程度でした。それが、事前に丹念なヤスリがけを行うようになったり、コンパウンドで下地を整えるようになってみたり。塗装も何度かにわけてじっくり行い、クリアーを吹いた後も磨き上げること数回。
こうして手間をかけていくと、プラスチックとは思えない質感も出てくるわけで、確実に成果があがるのが楽しさの原点にありました。
ところが近年は、国内では少子化の進行や子供たちの教育環境の変化、さらに趣味の多様化などによって、プラモデル産業にも変化が生じているようです。
2005年に
JETRO(国際貿易振興機構)がレポートしたところによると、玩具産業は前述のような理由から国内市場は縮小傾向にあるとのこと。ただ、その中でプラモデルやラジコンは玩具市場全体の10%以上のシェアを占める有力分野であると分析されており、一時期のスーパーカーやガンダム、ミニ四駆といった爆発的なブームこそ沈静化しているものの、安定した推移を見せているとのことです。
ただ、やはり顧客層は子供から成人男性に移りつつあるのも事実とのこと。プラモデル市場は小売りベースで年間500億円前後の規模だそうですが、そのうち100億円程度を
株式会社バンダイのガンダムシリーズが占めているそうです。
ここで今の私自身について振り返ってみると、プラモデル作りを本格的に再開したいという思いは何年にも渡って抱き続けています。
しかし、きちんとやるためには相応の手間、つまり時間を要するのが問題点。少しずつ時間をかけてコツコツやるという方法論もあるでしょうし、私の場合は比較的時間の余裕があるモータースポーツのオフシーズンを活用してみるという手法もあるのですが、なかなか重い腰が上がりません。
写真はご存じ、
西部警察シリーズに登場していた
スーパーZ。ごらんの通り、ボディ下地を作り、基本となる塗装まではしてあります。ここからは磨きや艶出しをするという状況なのですが、忙しさなどで手を止めてしまってから既に5年以上が経ってしまいました……。
このように制作が滞っているのにも関わらず、どうしても気になるモデルは購入してストックしています。例えば
2010年12月3日付のエントリでご紹介した大型トラックのモデルも、その後全く手を着けずに今に至っています。このモデルについては実在するトランスポーターを再現しようと思っており、折りを見て実車の資料写真も撮影してはいるのですが、果たしていつになったら制作に取りかかれることやら……。
そんな中、一風変わったプラモデルの新製品を見つけました。
果たしてこれを作ることの意義は何なのだろうと最初は思ったのですが、塗装技術を磨くための素材としては悪くないような気もします。
●プラギョーザ (Hobby Link Japan)
Posted at 2012/03/19 18:01:32 | |
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