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2012年06月17日 イイね!

フェリー業界でも進む世代交代

フェリー業界でも進む世代交代ここをご覧いただいている皆さんは、カーフェリーを最後に利用されたのはいつのことでしょうか。
私の場合は年に2~3回の北海道取材も自走で往復していますので、本州と北海道を結ぶ航路を必ず利用しています。しかし、実際のところはカーフェリーでの旅というのはあまり一般的ではなく、生まれてから一度も乗船したことが無い、という方も珍しくないかもしれません。

国内には、知らない人にとっては以外と思えるほど多くの航路が存在しています。そのうち、瀬戸内や小笠原といった離島と本土を結ぶものを別にしても、北海道や四国、九州と本州を結ぶ長距離航路は比較的多く、主にトラック輸送を支える大動脈として機能しています。
もちろん乗用車やバイクなどで乗船する一般旅客向けの営業も行っており、近年では豪華さや速さなど、各フェリー会社は独自性もアピールしながら顧客の獲得合戦を繰り広げています。

近年、特に高速道路の休日特別割引は、フェリー会社の多くに大きな打撃を与えたことがニュースでは伝えられました。その結果として瀬戸内方面では廃業を余儀なくされたケースも出ているのですが、逆に橋やトンネルを使って自動車での往来が出来ない北海道については、青森や仙台といった定期航路の発着港までの高速道路料金が安くすんだこともあって、割引を活かしての顧客取り込みも行われていました。

ただ、それでも国内カーフェリー業界は安泰とは言えない状況にあります。
総務省統計局が発表しているデータによると、2009(平成19)年度の長・中距離航路フェリー旅客輸送実績は4,288,000人。1995(平成7)年は7,119,000人でしたから、実に40%ほどの減少が見られるのです。

そんな中、昨年から今年にかけては国内定期航路への新造船就航が話題になっています。

昨年は東日本大震災の影響で就航開始が遅れたものの、太平洋フェリーが名古屋-仙台-苫小牧航路に三代目となる「いしかり」をデビューさせています。これまでも豪華さと快適さを特徴としてきた太平洋フェリーですが、さらに機能やサービスに磨きをかけて上級個室などはシティホテルに全く見劣りしないクオリティで仕立てられています。

対して日本海航路で本州と北海道をつなぐ新日本海フェリー。こちらは、これまでは太平洋フェリーに対して豪華さでは譲る印象が強く、速さと機能性を強く訴求していました。
しかし、6月から7月にかけて敦賀-苫小牧航路に新造船の「すずらん」と「すいせん」を投入します。これらは一般旅客の需要に応えてプライバシー性を高めた個室を大幅に増強。さらに日本のカーフェリーでは初となる露天風呂を設けるなど、船旅の魅力を大幅にアップさせる充実したハードウェアが特徴となっています。

また、津軽海峡フェリーでは来年4月に、函館と青森県の大間を結ぶ航路に新造船を投入することを決定しています。この航路は片道1時間40分で現在は一日二往復していますが、一時は廃止も検討されていました。最終的には大間周辺の住民が通院や買い物などで函館までフェリーを利用しているケースも多いことから、青森側が支援を強化するかたちで存続が決まり、老朽化した船も新しいものに代替される運びとなりました。
なお、この船そのものこそが行政による支援であり、船は大間町から津軽海峡フェリーに無償貸与されて航路の存続が図られたということです。

時間だけで言えば飛行機や新幹線などに全く及ぶことの無い船の旅ですが、だからこそ感じられる非日常の世界は船旅ならではの醍醐味。船と寝台特急で往復する北海道旅行などは、それこそ時間をたっぷり使った贅沢の極み、と言えるのではないでしょうか。
 
Posted at 2012/07/06 17:37:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 航空・鉄道・海運 | 日記

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