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2007年02月08日 イイね!

【試乗インプレッション】 フォルクスワーゲンゴルフGT TSI =3=

「ゴルフGT TSI」レポートは今回で最終回。
最後は装備や使い勝手の面についてと、バイヤーズガイドをお届けします。



まず室内の居住空間ですが、体格の良い大人4人でも不足のない広さが確保されています。
写真は自動車雑誌のように魚眼系のレンズで撮影していないので、少々狭苦しく見えるかもしれません。
しかし、身長184cmの私が運転席で適切なポジションを取った後に、その後ろの席(つまり右後席)に移動しても膝元には空間の余裕が残されています。
やや太めのピラーに囲まれた室内は、安心感に満ちたもの。このピラーの太さが運転視界をスポイルしている面も否定は出来ませんが、居心地としてはとても快適。華美な装飾やパッと見だけ惹かれる真新しい造形が無いだけに、いつでも長い期間飽きずに安心して使える室内空間と評したいと思います。
 
 


ラゲッジスペースは6:4分割可倒式リアシートの採用により、フレキシブルに使うことが出来ます。
ダブルフォールディング式ではないために、リアシートバックを倒してもラゲッジフロアがフラットにならないのは少々残念なところ。
段差が生じるのでやや使いにくい面もありますが、折り畳み式の自転車などは余程大型のものでなければ難なく収納できます。
 
 


インパネ中央にはオーディオとエアコンが備わります。
「GT TSI」にはAM/FMラジオ&CDプレイヤー(CDチェンジャーコントロール機能付)が標準で備わりますが、ここは是非純正オプションのマルチメディアステーションを奢りたいところ。
その構成はHDDカーナビゲーション、DVD/CDプレイヤー、ミュージックキャッチャー、AM/FM/TV受信機能となります。
大容量のHDDはルート検索やリルートの速さに優れ、かつCDなどの音楽を収録することも出来ます。
オプション価格は252,000円と、国産車で同種のメーカーオプションを注文するのと大差ありません。
 
エアコンは運転席/助手席独立温度調整式フルオートタイプが標準装備。特に長距離ドライブなどでは助手席の乗員は運転操作をしているドライバーよりも暖かさを求め、逆にドライバーは動いている上に眠気を防止するためにも涼しさを求めます。
こんな時、それぞれが最適な温度を選べる独立式エアコンはとても重宝。助手席のパートナーと快適な時間を過ごすことが出来ます。
 
 


運転席回りの小物入れは日本車と比較すると少々手狭な印象。
センターコンソールには蓋付きのボックスが備わりますが、その容量は深さこそあるもののやや不足気味に感じる方が多いかもしれません。
なお、この蓋はアームレスト機能を兼ねており、前後方向スライドに加えて高さ調整も可能です。
このほかにはルームミラー後ろにサングラスホルダー、助手席前にグローブボックス、運転席インパネ右下のボックス、セレクターレバー後方に2本入ドリンクホルダー(間仕切りを取り外してトレーとしても使用可)、ドリンクホルダー機能付きのドアポケット、といったところ。
財布や携帯電話などをちょっと置いておこう、という場所がいまひとつ無いような感じです。欧州と日本の生活スタイルの違いが車の収納スペース設定にも現れているのでしょうか。
もっとも容量が絶対的に不足している、というわけではありませんが。
 
 


女性ユーザーも多いであろうゴルフ。
バニティミラーは運転席/助手席ともに立派なものが備わります。
スライド式のカバーを開くと、ルーフに備わる照明が点灯します。このように上から照らす方式は、ミラー使用時に眩しさを感じさせません。
一方で化粧直しなどの際は顔に影が出来るということで嫌う方もいらっしゃるようですが、その辺の使い勝手は実際のところどうなんでしょう?
 
 


運転支援装備としてはABS(アンチロックブレーキ)は当然として、積み荷や乗員の影響による荷重変化に対応して制動力を自動配分するEBD(電子制御ブレーキ圧配分システム)や、急ブレーキ時の踏み込みを補助するブレーキアシストなどを装備。
また、滑りやすい路面などでの挙動を保持してくれるESP(エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム)も装備しています。
更に「GT TSI」には長距離ドライブで便利なクルーズコントロールも備わっています。
 
万一事故に遭遇してしまったときの被害を低減させるパッシブセーフティ面では、エアバッグの充実装備ぶりが目立ちます。
ステアリング/インパネ前面に備わる運転席/助手席エアバッグは当然として、フロントシートのみならずリアシート用も含めたサイドエアバッグも標準装備。
シートベルトは全席3点式、ヘッドレストもフロントのむち打ち低減タイプを含め、全ての席に備わります。
また、小さいお子さまがいるご家族には嬉しいISOFIXチャイルドシート固定装置も用意されています。
 
 


さて、車としてとても大切なことは、初心者でもベテランでも、老若男女、体格問わずにきちんと運転出来るかどうか。
その点は一昔まえよりはボディが大きくなってしまっているとはいえ、ゴルフの美点としてきちんと守られています。
 
装備面ではまず、チルト&テレスコピックステアリングを装備。
ステアリングが上下方向のみならず、前後にも調整出来るので、あらゆる体格の方が正しいドライビングポジションを得られます。
チルトステアリングは今や常識的装備ですが、意外とテレスコピックステアリングは特に日本車では未だに高額車両にしか備わっていないもののひとつ。さらなる普及を望みたいところです。
 
 


そしてもうひとつの注目がシート。
座り心地としては往年のドイツ車に比べると少々落ちたかな、とも感じられるのですが、それでも満足出来るレベルではあります。
調整機能もしっかりしており、特にハイト調整はレバー操作なので女性でも楽々でしょう。シート一体型の上下調整なので、どの高さに合わせてもシートに対して正しい着座姿勢を得ることが出来ます。
こうした調整機能と先程のステアリング調整機能を合わせることで、ほぼ100%の方が正しいドライビングポジションを得られることでしょう。
 
 


最後にご紹介する装備はブースト計。
この動きで「GT TSI」ご自慢のツインチャージャー(スーパーチャージャー+ターボチャージャー)の存在を実感できます。
もっとも、ブースト計というと「こんなにブーストかかってるよ、だから速いんだよ~」という使い方(?)が一般的かもしれませんが、逆に「GT TSI」の場合はこのメーターの動きを極力マイルドに抑えるための、逆の意味での燃費計なのかもしれません。
もちろん本当の燃費計はメーターパネルに備わり、瞬間燃費と通算燃費を表示してくれますが。
 
 
このようにご紹介した「フォルクスワーゲンゴルフGT TSI」。
先進のエンジンとミッションは、確かに高い運動性能と燃費性能の両立を実現してくれました。
また、排気量数値で車のグレードや性能を決めつけることが古典的概念であるということも訴えているように思います。
もっとも、このツインチャージャーが自動車の環境性能向上にとって決め手になるとは思えません。しかし、今出来ることとしては技術的にもある程度成熟したものを組み合わせているので信頼感があり、かつコスト的にも安価なので普及させるのも難しくないという利点があります。

一刻を争う自動車のさらなる環境性能向上という課題に対して、これはこれで今の段階におけるひとつの答えである、将来に向けた第一歩になるであろうと思います。
 
さて、気になる価格は消費税込みの車両本体価格で305万円とされています。
これまでの「GT」に比べて僅か3万円の価格アップでおさまっている点は褒めるべきでしょう。日本的な感覚では「300万円を切って298万円!」という方がインパクトがありますが、営業政策的にやりそうなこの値付けをせずに305万円としたことは、これがギリギリの線だったと捕らえるべきかもしれません。昨今のユーロ高も背景もあるとも予想されます。
 
この値段、皆さんはどのように感じられますか?
同じゴルフでいえば、あと40万円出すと動力性能で高いパフォーマンスを誇る「GTI DSG」に手が届きます。
一方、ひとつ下のグレードにあたる「GLi」よりは23万円高いプライス。
 
国産同クラスのハッチバックよりは50万円程高いプライスタグが掲げられた「ゴルフGT TSI」ですが、私個人としてはゴルフの方がお得なように感じられます。
誰が乗っても安心して運転しやすい車の造り。先進の機能を秘めているという満足感と、満足出来る動力性能。
そして現実的にはリセールバリューの面ではゴルフ有利ではないかと思います。
また叙情的な面では、長く付き合えそうなのは圧倒的にゴルフという印象を持っています。
 
そして気になる燃費性能。
今回のテストドライブは約300km、その全てを東京都内と近郊の市街地および首都高速で過ごしました。
もちろん渋滞にも遭遇、取材撮影のために低いギアで高回転を使うという場面も多々ありました(こうすると低い速度で高回転を示すタコメーターの動きやエギゾーストノートを収録できます)。
その結果は12.1km/Liter。

車両重量1410kg、排気量1400ccのツインチャージャーとDSGが見せてくれた実力の片鱗。
皆さんはこの燃費をみて、どのように感じられますか?
2007年02月07日 イイね!

【試乗インプレッション】 フォルクスワーゲンゴルフGT TSI =2=

前回、その概要をご紹介したフォルクスワーゲンの「ゴルフGT TSI」。
今回はいよいよ走らせてみての印象をレポートします。



まずドライバーズシートにおさまると、目に入ってくる光景は「生真面目」な印象のインパネ。
これでも歴代と比べればパーツ同士の合わせ目などは良く造り込まれていますが、装飾らしいものは見当たらずシンプルな感じです。

また座った感じはAピラーの根元が無駄に前進していないので、適度な包まれ感があります。
今回のテスト中に放置自転車が狭い道の両側を占拠しているような場所に遭遇したのですが、ちょっと体勢を変えるとフェンダーを見切れるので、全幅は拡がっていますが車両感覚は掴みやすいものでした。もっとも、この全幅はちょっと広すぎるとは思いますが。
 


走らせて見ると、排気量のことは全く気にならなくなります。
低回転域からスーパーチャージャーとターボチャージャーがモリモリとパワー&トルクを産んでくれるので、高速道路では十分にペースメーカーを努められますし、合流などここ一番の加速も2.5バールものブーストが2400rpmまででかかるので全く不足は感じません。
車両重量は1410kg、従来の「GT」よりも30kgほど重くなりましたが、パワーウェイトレシオは旧「GT」の9.2kg/psに対して8.3kg/psですから、そのパフォーマンスは推して知るべき、といったところです。
 
市街地走行では、0~60km/h程度の常用域において、タコメーターの針は2000rpmまでの範囲を使うだけでごく普通に走ることが出来ます。
郊外のバイパスや空いた首都高速などで60km/hクルージングを行った際の状態は、6速で1400rpm程度。この時、メーターパネル内の瞬間燃費計が示す値は18.0km/Liter前後です。
 
DSGのフィーリングですが、CVTに近いと言えるでしょう。スリップロスが感じられず、ダイレクトに駆動が伝わっている感じがわかります。
その上でCVTとは異なり、6速の"段"がありますので、加速感はごくごく自然。CVT特有の加速感に不満のある方でも大丈夫です。
なお、この"段"については、余程大きくアクセルを踏み込まない限りは意識することがありません。これが"CVTに近い"と評したもうひとつの理由です。さすがに6速が奢られると、シフトチェンジもスムーズですね。

このDSG、上級の「GTI」では既に採用されており定評あるものです。
ナンバー付ワンメイクレースもDSG装着車で行われていますが、これまで市販車でもレースでもDSGの大きなトラブルというのは聞いたことがありません。なかなか信頼性も高いのではないでしょうか。
ただし若干の個体差があるという話も聞こえてきてはいます。特に発進直後の低回転域において、ややマナーの悪い個体もあるそうなので、これが事実だとしたら一層のリファインを求めたいところです。
 
DSGはセレクターレバーを左に倒し、マニュアルゲートで操作することも出来ます。前がシフトアップ、後ろがシフトダウンという一般的な操作ロジックは迷うこともないので安心。
更にステアリングには小さなパドルがついていて、右手でシフトアップ、左手でシフトダウン。パドル操作を開始した段階でセレクターが「D」のままでもマニュアルモードになるので扱いやすいですね。
マニュアル操作での変速もタイムラグが感じられず、小気味よいシフトチェンジを楽しめます。更に右パドルを長引き操作すると自動変速モードに切り替わるのも美点。
 
変速操作の表示については、「D」レンジ走行中はメーターパネル内のモニターに数字で現在使っているギアが表示されます。
これがマニュアル変速モードにすると、「6-5-4-3-2-1」というギア表示になり、使っているギアが反転表示されます。
この表示、実は少々視認性に劣ります。時計やオドメーターなどと同じ色調なので、瞬間的な判別は困難。折角のDSGですから、もうちょっと別の表示方法が望ましいと感じます。
 


乗り心地については、適度に引き締まったフィーリング。
ドイツ製ライバルメーカーの車種や、同じゴルフでも「GTI」と比べると、そこまでハードではありません。
 
装着されているタイヤはコンチネンタルの「SportContact 2」。
常に安定感のある走りを見せてくれるタイヤですが、実は装着サイズは225/45R17という偏平サイズ。
これは本国でも「GT TSI」では標準仕様となっていますが、やはりこのパワーを受け止めるにはここまでのサイズが必要なのでしょうか?
ごく普通に日常使用する上では、もうちょっと当たりの柔らかいタイヤでも良いような気がします。45偏平の17インチは補修や冬タイヤ購入時もコストが高くなってしまうので少々残念な感じもしています。
 


先程、運転席からの見切りは良好、と記しました。
ただし、それは前方に限っての話です。
非常に残念なのですが、先代同様に今回もゴルフの後方視界は褒められるものではありません。
特に斜め右後方視界。その理由は、サイドミラーの鏡面にあります。
個人的にはこのゴルフのサイドミラー、特に横方向の面積が不足していると思っています。鏡面外側の屈折率を変えて視野を拡げるようにはなっていますが、それでも合流時などは必要と思われる視界を得られません。
折角のパフォーマンスですが、後ろが見えなければ一気に加速して合流というわけにも行きません。もちろん直接目視確認も必要ですが、ミラーの視野がもっと広ければ運転は相当楽になるでしょう。
 
 
総じて走りの面では全く不足は感じません。
スムーズかつパワフルな加速力、6速DSG採用のお蔭で巡航時のエンジン回転数が低く静かである点などは大変好ましいものです。
操舵感覚も太すぎないステアリンググリップは疲労を招かず、市街地から長距離まで気持ちよく走ることが出来ます。フィーリングもごく自然で、「D」レンジで普通に走ることから、気分を変えてマニュアルモードを活用してのキビキビした走りまで、まさに一台で二役をこなしてくれると言えるでしょう。
 
そんな中、改めて記しますがサイドミラーの視野の狭さが残念でなりません。
このデメリットは東京などの大都市圏に限った話ではないと思いますが、運転操作の基本的な部分ゆえにストレスが知らず知らずに溜まってしまうことになるので改善して欲しい部分です。
 
 
次回は室内の居住性や装備、使い勝手をご紹介しましょう。
2007年02月06日 イイね!

【試乗インプレッション】 フォルクスワーゲンゴルフGT TSI =1=

今回は、先に取材で乗る機会のあったフォルクスワーゲンの「ゴルフGT TSI」についてご紹介。

以前に記した三菱iのインプレッションと同様に、数回に分けてレポートします。



2003年にデビューした現行型で5代目となる「フォルクスワーゲンゴルフ」。
既に30年以上の歴史を重ね、日本車にとっても長く「車造りの模範」とされてきたブランドネームです。
 
ご承知の通りゴルフも大型化が進められ、3代目で4020mm×1695mmだった全長と全幅は、4代目で4155mm×1735mm、そして現在の5代目では4225mm×1760mmへとなり、既にコンパクトカーとは呼べないものになりました。
よって3代目あたりまで、日本的に言う「5ナンバーサイズ」のコンパクトハッチバックというカテゴリーは、今では「ポロ」が担っています。
 
 
そんな5代目ゴルフに追加投入されたグレードが「GT TSI」。
しかし、この存在はモデル途中での単なる追加グレードではなく、これからのフォルクスワーゲンにとって重要な意味を持っています。
 


既にご承知の方も多いかと思いますが、最大の特徴は新たに搭載されたエンジン。
排気量は何と1,389cc。従来の「GT」は1,984ccでしたから、大幅なスケールダウンです。
この1,389ccの直列4気筒は従来型同様に燃料直接噴射方式を採用し、その上でスーパーチャージャーとターボチャージャーという二つの過給器を備えています。
 
その結果、スペックは最高出力125kW(170ps)/6000rpm、最大トルク240N・m(24.5kg-m)/1500~4750rpmとなりました。従来型「GT」に比べてパワーで15kW(20ps)、トルクは40N・m(4.1kg-m)のアップ、特にトルクは広い回転域で最大トルクを発するものになりました。
 
 


エンジンとともに、忘れられないのが新たにされたトランスミッション。
従来の「GT」は6速オートマチックを搭載していましたが、新しい「GT TSI」では6速DSG(ダイレクト・シフト・ギアボックス)が採用されました。
トルクコンバーター式のオートマチックとは異なり、2組のクラッチを有する「DSG」。文章として変な表現ですが"自動変速式マニュアルミッション"とでも言いましょうか。

要するに通常のマニュアルであればクラッチペダルを踏む操作とシフトレバーを動かす操作が必要ですが、これらを通常のオートマチックミッションと同様に自動的に行ってくれるというものです。
元々はグループCというモータースポーツから生まれた技術。
 
などという小難しい技術的な話はこのくらいにして、実際に乗ってみても違和感を感じる方は少ないでしょう。乗った印象は後述しますが、むしろキビキビした走りを楽しいと感じられる方が多いのではないでしょうか。
このDSGは動力伝達効率に優れています。伝達時のパワーロスがトルクコンバーター式のオートマチックより少ないので、燃費に好影響をもたらしてくれます。
 
 
このように新技術を搭載してデビューした「ゴルフGT TSI」。
その実力がどのようなものなのかは、次回からレポートします。
2007年02月05日 イイね!

遭遇の一日

遭遇の一日本日は取材日。
 
午前7時30分に出発、取材業務に先立っていつもお世話になっている某社を訪ね、社用車1号機(三菱ディアマンテ30M-SE)をメンテナンスのために預けます。
 
駅まで送って頂き、超久しぶりに電車で移動。
ところがホームでは「ダイヤ乱れ」を知らせるアナウンス。
 
東急(東京急行電鉄)田園都市線は渋谷駅で発生した車両故障の影響で、大幅にダイヤが乱れていました。
 
結局、渋谷駅に到着したのは定刻の35分遅れ。
そのまま東京メトロ半蔵門線へと乗り入れましたが、通常であればさらに東武鉄道へとつながるところが、今日はダイヤ乱れの為に半蔵門線までの相互乗り入れとなっていました。

私は表参道駅で銀座線へと乗り換え、溜池山王駅で下車。
 
 
そして目的地へ向かう途中で、通りから聞こえたのはけたたましいサイレンの三重奏。
トヨタアリオンの覆面パトカーが赤色警光灯をルーフ中央で光らせながら、三台つながりで渋谷方面へと緊急走行。
 
さらに数分後には日産スカイラインスバルインプレッサなどの覆面パトカーも、立て続けに渋谷方面へとサイレンを鳴らしながら走り去っていきました。

「何か事件が起きたな」という認識は、この時点で誰もが抱くでしょう。
 
しかし、訪問先で広報車両をお借りして渋谷方面へと向かった私の後ろからはまだまだ警察関係車両が続々とやってきます。
そして遂には捜査一課長専用車であるトヨタクラウン アスリートGや鑑識課長専用車であるトヨタカムリまでもがやってくるに至り、発生している事案は只事ではないと予想させます。
 
車が西麻布に近づくと西麻布交差点に向けての立体交差がやや混雑、側道側は大渋滞。
私は立体交差を通過しましたが、そこでは側道側に大量の警察車両がおり、中には小型バスをベースとした現場での拠点である俗に"機捜101"と呼ばれる車両の存在も確認。
 
見れば周囲にはテレビ局の中継車多数、上空ではヘリコプターが旋回中。
 
●東京・西麻布で暴力団幹部射殺、六本木巡る抗争の恐れ
YOMIURI ONLINE (読売新聞)  2007年2月5日 13時40分
 
なるほど納得、これは大事件です。
私は渋谷で一カ所立ち寄った後に護国寺へと向かいましたが、各所で防弾チョッキを着装した警察官が警戒しており、街中ではパトロールカーが多数活動していました。
 
 
なんだか色々なことに遭遇しましたが、幸いに時間の余裕を持ったスケジューリングをしていたので、業務的には支障なくこなしていきます。
護国寺から今度は千葉県の幕張へ移動、ここで撮影取材。
 
取材を無事に終えて21時ころに事務所に帰着、ほとんど寝ずに月曜の朝を迎えていたので今夜は早寝になりそうです。

 
ちなみに掲載した写真が、今日と明日の私のパートナーです。
Posted at 2007/02/05 23:43:17 | コメント(3) | トラックバック(0) | 取材・業務雑記 | 日記
2007年02月04日 イイね!

新型メルセデスベンツCクラス

新型メルセデスベンツCクラス去る1月18日、メルセデス-ベンツは新型となるCクラス(W204)の情報をリリースしました。

Cクラスは近年の系譜をたどると、1982年に誕生した190シリーズ(W201)を源流としています。
W201は当時のメルセデス-ベンツラインナップにおいてボトムレンジを担う位置づけとして登場。
日本流に言えば「5ナンバーサイズ」のボディで、価格的にも上級クラスよりも買い求めやすかったことと、小さく比較的安価ながらも上級シリーズに通じる設計哲学に基づいた品質や安全性の高さ、佇まいなどから人気を博しました。
このW201は4ドアサルーンボディのみのラインナップでしたが、エンジンはいくつかのバリエーションがあり、日本でもガソリンエンジンに加えディーゼルエンジンも販売されました。
また、コスワースが手がけたDOHC・2500ccエンジンを搭載する高性能版やAMG仕様、モータースポーツ参戦のために設定された「エボリューションモデル」といったホットな仕様の存在も話題を集めました。
 
 
1993年に初めて「Cクラス」を名乗る初代モデル(W202/S202)が登場。
ボディサイズは若干拡大されて日本では全車が「3ナンバー」となりましたが、まだ全幅は1720mmに留められていたので都市部での使い勝手もそれほどは悪化しなかったのではないでしょうか。
欧州車らしくモデルイヤーごとに改良を重ね、ミッションが5速化されるなど年を追うごとに完成度を高めていきます。
また、ステーションワゴンボディも追加され、その実用性の高さとセンスの良さから特に都市部のユーザーから好評を博しました。
 
2000年には2代目モデル(W203/S203/CS203)にバトンタッチ。
瓢箪のようなヘッドライトを持つ独特の顔つきはデビュー当初に賛否両論が渦巻いたと記憶しています。
エンジンは初代同様に直列4気筒とV型6気筒をラインナップしていましたが、スーパーチャージャーを組み合わせたエンジンもラインナップ。
更に駆動方式もFRに加えてフルタイム4WD(4MATIC)が加えられました。
ボディ形状も4ドアセダン/ステーションワゴンのみならず、スポーツクーペも追加。
ディーゼルエンジンこそ日本への導入はありませんでしたが、全体的にラインナップが拡大されてユーザーの幅も拡がりました。
 
しかし、この頃からメルセデス-ベンツは拡大路線を展開、Cクラスは最小セダンではあったものの、更に下のポジションにAクラスが誕生したことなどで、微妙にそのキャラクターにも変化が見られました。
長く、メルセデス-ベンツを愛用していたユーザーの一部からは、大衆迎合的な出来ばえを批判する声も挙げられるようになります。
 
 

そして2007年、3代目となるCクラス(W204)が発表されました。
正式には3月に開催される「ジュネーブモーターショー」でワールドプレミアが行われる予定とのことです。
 
現在発表されている内容では、ボディサイズは(L)4581mm×(W)1770mmで、W202/S202と比べて全長で55mm/全幅は42mm拡大されました。
ホイールベースは2760mmで、こちらは45mmの拡大。
最近何かと触れている全幅については初代Cクラスが1720mm、2代目が1730mmでしたから、やや思い切って拡げてきたという印象です。
全幅の闇雲な拡大は好ましくありませんが、ライバルにあたる「BMW 3シリーズ」は1815mmという無駄と言われても仕方のない拡幅をしていますので、それよりはマシなのかもしれません。
 
 
見た目の第一印象は、W202/S202のヌルリとした感じのデザインから、直線基調のカッチリしたシェイプになったという感じ。
フェンダーの張り出しなどは控えめですが、後ろ上がりのショルダーラインなどを含めてSクラスとの共通性も感じられるデザインです。
 
エンジンは直列4気筒スーパーチャージャーが2種類と、V型6気筒3種類をラインナップ。
足回りにはアジリティコントロールサスペンションという、自動可変ダンパーが標準装備されるようです。
またステアリングギア比をアップさせ、スポーティなハンドリング性能を高めているとか。
 
日本仕様に関する詳細などはまだ明らかになっていませんが、時期的にはワールドプレミアから約半年遅れて、10月下旬に開幕する「東京モーターショー」で日本でのお披露目が行われ、発売に至るのではないかと予想します。
果たして新しいCクラスはこのクラスのセダン造りにおける模範や先駆者であるのか、実際に触れる機会が来る日が楽しみですね。
 
 
ところで個人的にこのクラスのメルセデス-ベンツというと、190シリーズ(W201)に設定されていた「190E 2.3-16」に乗ったときのことを思い出します。
排気量2300ccの4気筒DOHCエンジンを搭載、コスワースの手が加えられて175psを発生するホットバージョンでした。
たまたま知り合いの車を数日お借りして運転したのですが、当時の国産1800cc~2000ccクラスの車とは全く異なる剛性感やハンドリングに驚いたものです。動力性能やハンドリングについては高性能エンジンの分を差し引いて考えても、やはり車の基本的な造り込みが良いことによる安心感や安定性が際立っていました。
 
ふと距離計を見ると既に10万キロに達していました。しかしボディは至ってシャキッとしていました。
返却するときに「10万キロとは思えないですね」と感想を伝えると、「マメにメンテすれば長持ちするよ。ゴムや足回りとかも色々交換しているし。でもね、実はメーターは7万km戻っているけど」。
 
・・・・・。
ということは17万km!

そうは思えないあのフィーリング、まさに「目からウロコ」としか言いようがありませんでした。
Posted at 2007/02/05 00:01:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車全般 | 日記

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各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
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