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2008年12月31日 イイね!

空港探訪・その2

空港探訪・その2 【2008年12月31日 15時45分/熊本県天草市五和町】

天草の下島をほぼ一周して、車は天草市の中心部へとやってきました。

ご多分に洩れず、この市も"平成の大合併"で誕生した市。
2006年3月に二市八町が合併して、熊本県では三番目に人口の多い(96,473人/2005年国勢調査)市となりました。

そしてここでは、今回の旅で二カ所目となる空港探訪。
市街中心部から6kmほど走ったところにある「天草空港」です。

1999年に開港という国内では比較的新しい空港で、長さ1,000mの滑走路を1本有しています。
国内幹線が就航する巨大な空港と比べると何ともこぢんまりとした施設ですが、天草の経済振興や観光客受け入れにおいて重要なポジションを担っています。

就航しているのは「AMX(天草エアライン)」の一社のみ。同社はこの空港内に本社を構える第三セクターの航空会社です。

同社はボンバルディアのQ100を運航していますが、所有している機材は僅かに1機のみ。
しかし福岡とを結ぶ路線は国内屈指の搭乗率となっており、天草に無くてはならない空路です。

この1機が天草を中心に、福岡や熊本、さらには神戸とを結んでおり、一日中忙しく"飛び回って"いるのです。

ということで今回の訪問では機体が「天草空港」にいるタイミングを逃しての訪問となってしまったため、空港は静けさに包まれていました。


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2008年12月31日 イイね!

"Pearl Harbor"

&quot;Pearl Harbor&quot; 【2008年12月31日 14時30分/熊本県天草市深海町】

牛深で引き返して、車は天草市街中心部を目指して北上へと転じます。

そこでやはり昨日の長崎半島同様に、"一周癖"を実行に移すことに。
県立牛深高等学校の先で右折、県道26号へと針路を取ります。

カーナビゲーションを見ていて凡そ察しはついていたのですが、案の定この道も昨日の長崎半島で走った道と同様に狭路。離合不可の区間も多いですし、見通しの利かないタイトコーナーも多数存在するので、走行には注意が必要です。

右手に長島海峡や深浦湾を望むロケーションは、のどかな光景が大半でした。

そこで目についたのが「有限会社九州真珠」の施設。
真珠といえば伊勢志摩が有名ですが、こちら天草も真珠の一大産地であるようです。

この九州真珠は伊勢に本社を構える「覚田真珠株式会社」が1952年に設立した会社で、この地域に数カ所合わせて約20万平方メートルの規模を誇る真珠養殖場を展開、良質のアコヤ真珠を生産しているとのことです。


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2008年12月31日 イイね!

橋めぐり・その11

橋めぐり・その11 【2008年12月31日 13時20分/熊本県天草市牛深町】

引き続き国道389号を南下、さらに国道266号に入って天草の南端部・牛深の中心街にやってきました。

中心街にはスーパーマーケットや量販店も多く、年越しの最後の準備に追われている人々でなかなかの賑わいです。

国道266号の終点間近まで行くと、巨大な橋がまたも眼前に現れました。
しかしこれまで巡ってきた橋が、あくまでも"一本モノ"であったのに対して、こちらは少々複雑な形状をしています。

その名は「ハイヤ大橋」。

牛深の港をまたぐカーブした橋は、途中の橋上に信号機のあるT字路が設けられており、ここから下須島へとつながる橋が分岐しています。
その下須島への橋は大きくループしながら島へとつながる複雑な構造。

設計者は関西国際空港のターミナルビルなどを手がけてきた、フランス在住の建築家レンゾ・ピアノ氏。

首都圏の高速道路に見られるジャンクションのような立体造形美は、機能的である以上に美しい芸術的な要素を強く訴求する作品に仕上がっています。


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2008年12月31日 イイね!

荘厳な空気の中に秘められた悲しい歴史

荘厳な空気の中に秘められた悲しい歴史 【2008年12月31日 12時30分/熊本県天草市河浦町崎津】

先に立ち寄った「大江天主堂」から少し南に行くと、今度は「崎津天主堂」があります。
こちらは国道を少し入った住宅街の中にありますが、一応は観光客用の無料駐車場も10台分弱は徒歩圏内に用意されています。

荘厳なゴシック様式の建物ですが、ここには悲しい歴史が綴られています。

それは禁教令が発布された1638年からの約240年間、厳しい弾圧に耐えていた"隠れキリシタン"の歴史です。
この天主堂の正面、祭壇のあるところでは「踏み絵」が行なわれていたそうです。

教会の中にも入ってみましたが、ピンと空気が張りつめた厳粛な雰囲気ながらも、どこか優しく温かな時間が流れていました。
私は無信仰なのですが、こうした厳かな空気というのも、たまには良いものです。

折角なので一年を無事過ごせたことに感謝の意を表してきました。


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2008年12月31日 イイね!

丘の上の聖なる館

丘の上の聖なる館 【2008年12月31日 12時00分/熊本県天草市天草町大江】

天草の西部を走る国道389号で南へと進路を取ります。
この389号も少々変わった国道で、起点の福岡県大牟田市から終点となる鹿児島県阿久根市までの間に3回もの海上区間が設けられています。

車窓の右手には天草灘、「サンセットライン」の愛称をつけられた道だけに、晴れた日の夕焼けが美しいであろうことは容易に想像できます。

部分的には狭い箇所もありますが、概ねは快適なドライブコース。
海岸線を少し離れて大江トンネルを抜けると、右手の丘の上に教会が見えてきました。

「大江カトリック教会(大江天主堂)」。

1885年に来日したフランス人のカトリック司祭であるガルニエ神父が建造した教会です。
神父は伊王島や上五島を経て1892年にこの地へ赴任。天草でのカトリック布教活動を行い、多くの島民から頼られる存在になりました。

そんな神父が1933年に私財を投げ打って作ったのが、この大江天主堂。
青い空を背景に小高い丘の上から、人々の生活を見守っているかのようでもあります。


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