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2009年08月16日 イイね!

富士チャンピオンレース 第4戦・2

富士チャンピオンレース 第4戦・2富士スピードウェイでの「富士チャンピオンレース」取材は、いよいよ競技本番の日を迎えました。
今回はシリーズ第4戦となりますが、日曜日の午前中に公式予選、午後から決勝を行なう"1DAY"スタイルです。

昨日は曇りだったサーキット周辺も、日曜日になると朝から澄んだ快晴に恵まれました。富士山もその姿をクッキリと見せてくれましたが、さすがに8月の半ばということで山頂にも雪は見当たりません。個人的には、やはり富士山は山頂部が白い方が絵になるような気がしたので、無い物ねだりではありますが少々残念(^^;。

予選、決勝とパドックとコースサイドを行き来して走行写真撮影をしたり、ドライバーへのインタビューを行なったりで、あっと言う間に時刻は夕方。

ところで今日は、「カローラアクシオGTクラス」をご紹介しましょう。
こちらも昨日ご紹介した「Demio Race」同様に、今年から発足した単一車種によるワンメイクレースシリーズ。
使われている車種はその名の通り、トヨタカローラアクシオです。

同車は今季からSUPER GTのGT300クラスに参戦を開始したことでも話題を呼んでいますが、去る7月から発足したのが富士スピードウェイを舞台としたワンメイクレースシリーズ。今季は全4戦のカレンダーが組まれています。

このカテゴリー最大の特徴は、N2規則に準拠したマシンで戦われているという点。
レース車両は主にその改造範囲によって、ノーマルに近い方から"N-0"、"N1"、"N2"といったグループに分けられますが、その中ではもっとも改造範囲を広く認めているのがN2カテゴリー。
国内レースは長くN1が中心、ここに最近になって各メーカー主導によるエントリークラスとしてN-0が多く発足するという流れできています。

N2は改造範囲が広いことから、車両の制作・維持コストが高額になるという認識が強く、ゆえに敬遠されてきた雰囲気があります。
しかし今回のカローラアクシオは、あえてN2準拠の規則を設定することで、現状で国内のモータースポーツが抱えているいくつかの問題を解決しようという方向性を見いだしました。

その問題とは"レースに適した車種が減っている"ということ。
二昔も前であれば、レースベースとなる車種、いわゆる"スポーツモデル"は各メーカーがリリースして百花繚乱とも言える時代もありました。
しかしマーケットの嗜好が変化したことにより、今や日本でスポーツモデルは絶滅の危機に瀕しています。
特にハイパフォーマンスモデルではなく手軽な領域の車種、具体的には排気量で1,800cc~1,500cc級のスポーツモデルは皆無とも言えるような状況。

そこで既存の安定した数がマーケットに流通するセダンモデルをベースに、いくらかパフォーマンスを高めてレーシングモデルを作り上げるという手法を採用するために、N2規則に注目したのが「カローラアクシオGTクラス」です。

"カローラ"というブランドネームに対して、モータースポーツとの距離感を覚える方も多いでしょうが、その昔は"レビン/トレノ"というスポーツクーペもラインナップしてモータースポーツシーンに欠かせない存在でしたし、セダンボディでもJTCC(全日本ツーリングカー選手権)に参戦して活躍を見せていました。

今年発足したワンメイクは排気量1,500ccのエンジンに、TRD製のターボキットを装着。ワイドフェンダーなどにより、低く精悍なシルエットを実現して、ルックス的にもなかなかのまとまりを見せています。

N2は改造範囲の広さゆえに過剰な競争が生じやすく、これがコスト高騰の要因になってしまいます。
そこは基本的な部分をN2準拠とした上で、肝心ないくつかのポイントについては改造範囲を厳しく制限することでコスト高騰を抑えています。
また、カローラという車種そのものは車体もパーツも安価ですし、全国どこでも新品から中古品まで入手しやすいというメリットがあります。ゆえにコンプリートカーを購入するのみならず、中古車を手に入れて指定パーツを組み込み、許される範囲の中で知恵と工夫を凝らすことで車を作り上げていくというプロセスも楽しめるカテゴリーになります。

この点については改造範囲がとても厳しく制限されているN1やN-0とは異なり、ドライバーのセットアップ能力やメンテナンスガレージの腕も競えるフィールドという大きな特徴につながってきます。

まだまだ発足したばかりゆえに参戦台数は少なめですが、この先N-0やN1からのステップアップや、レースを通じでガレージやショップ、ディーラーなどの技術力向上のステージとしても注目を集めていくことになるのではないかと、私自身は予想しています。


「カローラアクシオGTクラス」をはじめとした各レースの取材終了後は東京への帰路につきます。
なによりもお盆休み最後の日曜日ということで高速道路上り線の激しい渋滞が懸念されるところでしたが、幸いにも渋滞は普段の週末と同じか、むしろ少ないレベル。
あたりが暗くなる前に無事に事務所に到着、火曜日からの長期出張に向けての準備や今日の取材のまとめを進めて行ったのですが・・・。

深夜になって思いもよらない事態に直面させられることになってしまったのでした。
 
Posted at 2009/08/21 22:33:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記
2009年08月15日 イイね!

富士チャンピオンレース 第4戦・1

富士チャンピオンレース 第4戦・12009年のお盆休みもいよいよ終盤に突入。
夏休み最後の週末を行楽地で楽しもうと出かける人々、一方では帰省先などからUターンする人々などで交通機関の激しい混雑も予想されるこの二日間。

私はといえば、「富士チャンピオンレース」の取材があるため、静岡県の富士スピードウェイに一泊二日で出張です。

つい二週間前にもスーパー耐久の仕事でやってきた富士スピードウェイ
日本を代表するビッグレースの舞台として広く知られていますが、俗に"富士チャン"と呼ばれるアマチュアレーサー向けのシリーズも長い歴史を刻み続けており、ここを原点にトップドライバーへの階段を駆け上がって行った選手も少なくありません。

この日は東名高速道路の下り線が若干混雑していたため、少々遅刻気味にサーキット入り。
取材受付を済ませてからパドックで関係各位と挨拶や情報交換をしつつ、薄曇りとコンディションも悪くなかったことからコースサイドで走りの撮影もしてみました。

いくつかのカテゴリーが開催されていますが、その中から今日ご紹介するのは「Demio Race」。
マツダを代表するコンパクトハッチバック、「デミオ」によるワンメイクレースシリーズです。

2007年2月にデビューした三代目となる「デミオ」は、徹底した軽量化によりキビキビとしたハンドリング性能を有するモデル。
その走りには定評あるところですが、実は初代以降アマチュアレースの世界でも人気のカテゴリーを形成してきています。

2009年に発足した三代目モデルによるワンメイクは、MSCC(マツダ・スポーツ・カー・クラブ)が中心となって展開しているカテゴリー。登録ナンバー付きの車両による"N-0"として開催されています。
ゆえにサーキットに乗り付けた車でそのままレース参戦を楽しめるという手軽さが、他の"N-0"と同様に最大の特徴。
1,500ccエンジン搭載車で競われますが、5速マニュアル車に加えて、2ペダルのCVTミッション車も参加できますので、とても"敷居"の低いカテゴリーであると言えるでしょう。

改造範囲は厳しく制限されており、競技レベルでの安全性確保プラスアルファといったレベル。ゆえに絶対的な速さはN1などに譲りますが、前述の通り"素"のデミオが持つ高いハンドリング性能が功を奏して、ドライビングスキルを磨くには最適であると言えます。
また他メーカーのコンパクトハッチバックに比べて、ルックスでもスポーティさで勝る車種ゆえに、参加意欲をかき立てるものがあるかもしれません。

エントリーレースということで参戦コストも安価になるように配慮されており、競技参加のために必要な最小限の装備を施した車両でも200万円を切る価格とされたことも大きなニュース。
経済情勢が厳しい昨今では、特にここは大きなポイントとなるでしょう。

さらに幅広いモータースポーツ愛好家が楽しめるように、ドライバーの経験値に基づいたクラス設定もされており、「デミオ」という車を通じて様々なキャリアの持ち主が等しくレースを楽しめるようになっています。

日本のモータースポーツは"冬の時代"に入って久しいと言われていますが、やはりどのようなスポーツでも底辺の競技人口が多ければこそ、トップカテゴリーも盛り上がるというもの。
どうにも日本ではトップカテゴリーばかりが話題の中心となっているモータースポーツですが、こうしたボトムレンジにもしっかりとスポットライトを当てていくことが大切ではないかと思います。
 
Posted at 2009/08/21 22:07:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記
2009年08月14日 イイね!

夏の夜の不思議な話 (4)

夏の夜の不思議な話 (4)お盆特別企画(?)の"不思議な話シリーズ"は今回で最終回。
前回ご紹介した"夏の夜の不思議な話 (3)"の続編となります。


蒸し暑い夏の夜、不思議な豪雨との遭遇体験から10年以上が過ぎました。

その間に私自身は北海道から東京に移るなど、生活環境も大きく変化。しかし、決して"霊感"というものがある方ではないので、これまでに北海道で体験した不思議な出来事については、忘れることはありませんでした。

東京に拠点を移してからも、北海道・十勝には仕事の関係で年に数回は訪れています。
そして、ある取材の為に訪れたときのこと。

その時は隣にウチの社員嬢を乗せていましたが、すっかり日も暮れた中で帯広市郊外の道を市内中心部に向けて走っていました。

走っていた道というのは交通量も比較的多めの準幹線道路という感じの位置づけ。もっとも夜間はそうそう頻繁に車が行き来するわけでもなく、時折対向車がやってくるという感じです。

そしてこの道沿いには、何カ所かいわゆる"心霊スポット"と言われているエリアが存在しています。
もう三十年以上前のことでしょうが、ある場所で撮影された写真は"心霊写真"としてはかなり有名な方で、その手の本には良く掲載されていたようです。
また、タクシーの運転手さんの中には、深夜にこの道を走っていて不思議な体験に遭遇したという方も少なくなかったようです。

社員嬢に、「この道ってさぁ・・・」と、そんなエピソードを話しているうちに、自分自身が10年以上前に経験した"不思議な豪雨"のことを思い出して語っていました。

一通り聞き終えた社員嬢も「不思議な話だね~」なんて応えていたのですが・・・。

話し終えて間もなく、まるであの時のように突然雨が降りはじめました。
ワイパーを使わなければ視界を確保できない状態、まるであの時とソックリです。

そしてひとつ気になったことが・・・。

ワイパーを動かしている視界の中に対向車がやってきたのですが、その車がワイパーを動かしている様子は全くなかったのです・・・。
 
Posted at 2009/08/21 02:43:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2009年08月13日 イイね!

夏の夜の不思議な話 (3)

夏の夜の不思議な話 (3)"不思議体験シリーズ"の第三弾。
第一弾でご紹介した高校時代の不思議体験、その続編とも言える第二弾の"ちょっとマヌケな話"に続いては北海道・十勝在住中、就職してからの体験について書いてみます。

それは蒸し暑い夏の夜。
たまたま、自分が所有しているものとは別の車を数日間に渡って預かり、自由に使えるという機会がありました。
車種はLクラスの国産4ドアセダン、当時デビュー間もないニューモデル。この機会をみすみす放っておく筈は無く、仕事が休みの前夜にちょっとした"夜のドライブ"に出かけることにしました。

私と、友人のカップル1組、合計3人で19時くらいからドライブがスタート。
車を淡々と東方向、具体的には釧路方向へと走ります。国道38号を走って十勝管内を抜けて釧路地域へ。外はすっかり暗くなっていますが、北海道の夏にしては珍しい蒸し暑く寝苦しい夜といった感じ。もっとも車内はエアコンが効いているので快適そのもの、後席に座っている男友達の希望でプロ野球を生中継しているラジオをかけています。

そして、ある交差点で赤信号にひっかかってストップ。
実はどこまで行って引き返えそうかを考えていたのですが、なかなかタイミングを掴めないままにこの交差点までやってきていました。
そこで単純にUターンするのもつまらないので、この信号から内陸方面に移動してみることに。

この当時もまだカーナビゲーションは普及が始まった"創世記"と言える時期で、まだまだ一般的な装備ではありませんでした。
乗っていたのは国産Lクラスセダン、今では当然のようにカーナビが装着されていて然るべき車種なのですが、この時の車には装備がありませんでした。
そんな背景もあり、実は私はこの交差点を別の交差点と勘違いしていたのです。内陸側に入って、来た道とは別のルートも使って帰ろうとしたのですが、曲がるべきポイントはここではありませんでした。

そのことは国道を逸れて数分で気づきました。しかし、この先がどうなっているのかも気になったのでそのまま前進することに。

すると、国道から5kmほど走ったところで、進行方向を横切る"何か"が。その正体は"黒猫"だったのですが、周りに人家はなくちょっとその存在自体が唐突な感じ。
さらに進むと小さな集落が。既に22時近くということもあり、商店や郵便局などの灯も消えていて寂しい雰囲気です。

その集落を抜けようとしたとき、突然バケツをひっくり返したかのような豪雨が。
ワイパーを動かしますがLOモードでは追いつかず、HIモードで動作させたほどのスコールでした。

1kmも走ったでしょうか、先程までの雨は嘘のようにピタリ止み、集落は終わって人気のない一本道が再び続きます。
そして集落から3~4km進んだあたりでしょうか、道路は舗装から砂利へと変化。砂利道に入ってさすがにこの先の様子に不安も出てきたので車を一旦止めることに。
ふと見上げると高圧電線が宙を走っており、開いた窓からは水の流れる音が聞こえています。

川が近いということなのでしょうが、私がその昔に見たローカル情報番組の心霊コーナーでは「幽体は高圧電線や水のあるところに集まりやすい」と言っていたのを思い出しました。

「・・・、ここって幽霊が集まる条件にピッタリだな~。」

テレビの話を同乗していた2人に言うと、助手席の彼女は「止めてくださいよ~」とまだまだ余裕の笑顔でしたが、後席の彼氏はこの手の話が苦手なようで「帰りましょうよ・・・」とつぶやいています。

すると、それまで野球中継が聞こえてきていたラジオのノイズが突然激しくなり、中継が全く聞こえなくなってしまいました。

余りに突然の出来事、しばし言葉を失いましたが、なんとなくいやな空気が流れはじめています。

「帰ろうか。」

この私の一言に、後席の彼氏はもちろん、助手席の彼女も安堵した様子。

再び舗装路に戻り、やって来た一本道を引き返します。
件のラジオは道が舗装になるとノイズが消え去って野球中継がクリアに聞こえるようになりました。

小さな集落を超え、今度は黒猫に横切られることもなく、国道との交差点に到着。行きの車内では話しっぱなしだったのですが、なんとなく嫌な空気を感じたせいでしょうか、国道の交差点までほとんど車内は無言の状態でした。

「あ~、良かった。」

国道の交差点で信号待ちのために止まると、後席の彼氏が本音を漏らしました。

しかし、私はこの瞬間、あることに気づいてしまったのです。

私 : 「さっき、雨が降ったよね。」
彼氏 : 「ビックリしましたよ、あのスコール。」
彼女 : 「なんか、南の島みたいでしたね~。」

二人とも、雨が降ったことは覚えていました。

私 : 「でもさ、帰り道は全く濡れていなかったね。」

こう答えると、二人は"ハッ"とした表情を見せて無言に。

そう、ワイパーをHIモードにするほどの大雨が降り、その場所を再び通ったのはせいぜい15分~20分後のこと。
どんなに排水性の良い舗装や地盤であっても、とても完全なドライコンディションに戻れるとは思えません。

まして、フロントウィンドゥにはクッキリとワイパーが作動した跡が残っているのですから。

不思議な空気に包まれたエリアに迷い込もうとしていた私たちに対して、あの雨や黒猫は"警告"を発していたということなのでしょうか・・・。
Posted at 2009/08/21 02:40:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2009年08月12日 イイね!

夏の夜の不思議な話 (2)

夏の夜の不思議な話 (2)※この話は「夏の夜の不思議な話 (1)」の続編になりますので、まず先にこちらの話からお読みください。



高校時代の夏休みに起きた"不思議体験"から4年ほど経ちました。

既に高校は卒業し、友人たちも進学や就職などで新たな人生を歩んでいます。しかし、なんだかんだと時間を見つけては一緒に遊んだりしていたものです。
そんな時、私はクルマを持っていたこともあって、何人かで集まっては乗り合わせて誰かの家に行ってみたり、時にはドライブに出かけたりしていました。

やはり、それも世間一般で"夏休み"と言われる頃でした。
大学や専門学校などに進学した友人たちも実家に帰省しており、夏休みや冬休みは多くの友人たちが地元に揃っています。私も地元にいたので、何人かと会おうという話になり、クルマで出かけて夕食などを一緒にしました。

食事中の話題は高校時代の思い出話から、現在の近況までいろいろ。
一通り盛り上がった後、ちょっとドライブでもしましょうか、という話になったのです。

当時乗っていたのは日産シルビア。ノンターボの1.8Q's、ミッションはオートマチックで、ボディカラーはデビュー当時のイメージカラーだったライムグリーンツートンです。
一応、車検証上の乗車定員は"4人"。狭い車内に半ば無理やりに4人が乗って、あてもなく郊外の道をブラブラと走り始めました。

カーナビゲーションなど一般的ではない時代でしたが、地元の地理には明るい方だったので、特に目的地を決めてはいませんでしたが、それなりのルートを選んで走ります。

そのうちに、高校時代の夏休みにキャンプをした場所の近くまでやってきました。

「そういえばさぁ・・・」

誰からとも無く、あの時の不思議な出来事の話が。

そして、久しぶりに行ってみるかという話になり、クルマを"あのトンネル"へと走らせました。

他に誰も走っていない夜の海岸を進み、久しぶりに"あのトンネル"が見えてきました。やはり今日も、月明かりが眩しい夜、メーカーオプションで装着したプロジェクターヘッドライトが放つ青白い灯が、暗くポッカリと口を開けた手掘りのトンネルの姿を捕らえました。

トンネルの手前で停車。
あの時、シルエットだけを確認していた"何か"の正体がここで分かりました。

それは、海難事故で犠牲になった方々を弔っている慰霊碑だったのです。




なんとなく、あの時の体験について納得させらてたような気分になった後、「またトンネルを通ってみよう」という話になりました。

数年前とは違い、今日はクルマでやってきていることもありますし、4人いることもあって怖さも感じることなく、クルマをトンネルの中へと進めます。

少しだけ窓を開けると、ノーマルのマフラーではありましたが排気音が共鳴してそれまでトンネルの中に漂っていた静寂を一変させていました。そしてやはり、ヒンヤリとしたトンネル内の空気が室内に入ってきたのです。



トンネルの真ん中まで進んで、ブレーキをかけてストップ。
少し開いている窓から入ってくる共鳴する排気音と冷たい空気に、4人で「お~、やっぱりちょっと不気味な感じだねぇ」という感じの話に。

更に悪のりして、ヘッドライトをオフにしてスモールライトだけを点灯した状態に。
すると、車内にいる私たちの顔が、インパネの照明によってボンヤリとウィンドゥに映し出されて、不気味さを増長させます。


だったら、ということで、スモールランプも消灯して遂にはイグニッションをオフにしてエンジンをストップさせてみました。

その瞬間、トンネルは再び静寂と闇に包まれてしまい、まるで私たちの乗るクルマは別の世界に取り残されてしまったかのようです。



「暗いね~、静かだね~」

なんていう口をきけたのも最初のうち。
大の男も乗っているとはいえ、徐々に不気味さに支配されはじめ、早くここを立ち去った方が良いような思いが強くなってきました。

「そろそろ行こうよ」

そんな空気に耐えられなくなった誰かが言います。もちろん、私を含めて他の全員も同じ思いでした。

「そうだね」

そう答えて再びエンジンを始動させるべく、キーをひねったのですが・・・。










エンジンがかからないのです!

イグニッションをひねっても、クルマは全く反応してくれません。セルモーターも回らず、虚しく「カチッ、カチッ」という音が車内に響きわたります。

「エンジン、かからないかも・・・」。

私のこの一言で、他の3人が焦りだしたのは当然のことでしょう。なにしろ照明もない手堀りのトンネルのド真ん中にいるのですから。




「えーーーーー!」



何度キーをひねっても、「カチッ、カチッ」という音をクルマは発するばかり。



そのうちに、一人がライターの火をつけて車内を照らしだしました。

すると、私たちの視界に入ってきたものは・・・。































「D」レンジに入れられたままの、オートマチックのセレクターレバー。

そう、初期のオートマチック車はセレクターレバーの位置に関係なくエンジン始動が出来たものですが、誤発進防止の安全対策が施されて、この当時でも既に現在と同じように、「P」または「N」レンジにない状態ではエンジンがかからないようになっていたのです。



トンネルに入ってクルマを停める時、確かにブレーキで止めましたが、その後にサイドブレーキをかけて話をしながらエンジンを切ってしまったので、セレクターレバーは「D」に入れたままという、ちょっと間抜けなオチの体験だったのでした・・・。
 
Posted at 2009/08/16 02:14:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | 日記

プロフィール

各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
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