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NorthStarのブログ一覧

2009年08月11日 イイね!

夏の夜の不思議な話 (1)

夏の夜の不思議な話 (1)世の中すっかりお盆の夏休み。

そこで今週は、私のこれまでに経験した、夏の夜のちょっと不思議な話をご紹介。
ちなみに私自身、その方面の能力というか感性は鈍い方で「そのものズバリ見えた」ことはありませんが・・・。


それは高校時代のある夏休み。
クラスのムードメーカーともいえる存在の友人などが音頭をとって、一泊二日のキャンプに行くことになりました。

向かった先は海沿いのキャンプ場。
この時はタイミングも良かったのか、男女合わせ得て40人近くが在籍していたクラスの7割方が参加という大所帯になりました。

キャンプ場、といっても少々古ぼけた感じの施設で、今どきのような小奇麗でなんでも揃っている様な立派な場所ではありません。
一応の水道やトイレ、照明があるくらいの浜辺、という感じのロケーションで、私たちは大人数でしたが他のキャンプ客はいませんでした。

お昼について適当に遊び、夕食、その後は持ち寄った花火をして時間が過ぎていきます。

そうこうしているうちに時刻は22時くらい、日中はぐずついた天候も徐々に回復して満点の星空。
こうなると、誰からとも無く「肝試しをしよう」という話になるのも、まぁ自然の流れという感じです。

最初のうちは適当な男女のペアを作って、往復5~10分くらいの道のりを"散歩"という程度でスタート。
意図的に作られた某ペアは、一番最初にスタートして、帰って来たのは一番最後だったのは謎ですが・・・。

そのうちに、もっと遠くまでみんなで行ってみようということに。
なんだかんだで総勢30人ほどの団体が、海沿いの車も通らない道を歩き始めました。

なにしろ大勢なので、肝試しにしては賑やか。自然といくつかのグループに分かれて、下らない話で盛り上がりつつ歩いていきます。

そして30分くらい歩いたでしょうか。
目の前に現れたのは、古めかしい"手堀り"で作られたと思われるトンネル。幅は車が一台通れるくらい、トンネル内での離合は不可。距離は数十メートルといったところ、もちろん中に照明はありません。

ここまでは満点の星空と月明かりで、街灯がなくても特に不安はありませんでしたが、目の前にあるトンネルは暗くポッカリと口を開けています。
さすがに女性陣からは「もう帰ろうよ~」という声があがるのも当然といえば当然。
時間的にもちょうど良い折り返し地点という感じだったので、ここから来た道を帰ることにしたのですが、折角だからトンネルの向こうまで行ってみようという声も男性陣からあがります。

そこで私を含めて数人が、おのおの懐中電灯を手にトンネル探検をしてみることになりました。
懐中電灯を持った3~4人と、手ぶらの2~3人が暗くひんやりした空気が漂うトンネルに突入。歩く靴音が反響する不思議な空間を先へと進んでいきます。

ほんの数分ではありましたが、真っ暗なトンネルに目が慣れたのか、反対側に出たときの月明かりが眩しくさえ感じたことを良く覚えています。
取り敢えずトンネルを走破したので戻ろうとしたときに、誰かが言いました。

「何かあるよ!」

それはトンネルを出てすぐの道沿い、海側にありました。
なんだろう、とその声に反応するように、私を含めて懐中電灯を持っていた3~4人が一斉に灯をその「何か」に向けた、その時です。









月明かりを背景にシルエットのように浮かび上がったのは、何かを祀ってあると思われる「ほこら」のようなもの。

そのうっすらとした形状を確認した次の瞬間でした。

3~4人が手にしていた懐中電灯が、一斉に消えたのです。






一瞬の静寂の後、全員でトンネルをダッシュしてみんなが待つ側へと戻りました。

そして何が起きたのかを待っていた面々に話したのですが、その話を聞いた一人がつぶやきました。






「懐中電灯、点いているけど・・・」






あの瞬間に消えた懐中電灯の灯は、その全てが何事も無かったかのように再び点灯していたのです。

それからまた30分くらいをかけての帰り道は、人数が多かったこともあって特に怖がることも無く来たときと同じように雑談で盛り上がりましたが・・・。

私たちは、何かを"起こして"しまって怒りをかってしまったのでしょうか・・・?
 
Posted at 2009/08/16 01:43:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2009年08月10日 イイね!

新潟・富山、美味しく・安く・奥深く 二泊三日のドライブ (3日目・後編)

新潟・富山、美味しく・安く・奥深く 二泊三日のドライブ (3日目・後編)二泊三日の新潟・富山紀行も一通りの予定を終了、富山から東京までの帰路につくことになります。
まずは車を北陸自動車道で新潟方面へと走らせますが、やはり夏休み最初の週末・日曜日ということで各所で渋滞が発生している模様。

上越ジャンクションから上信越自動車道を走るルートを選びますが、ジャンクション周辺をはじめとして数カ所で渋滞中。
しかし幸いに長くても10km程度の規模、かつ全く動かなくなっているわけでもないので、時間の余裕を持って移動している身にとっては、それほどの苦痛でもありません。

山間部を走る上信越道、時に雨足が激しさを増す中では慎重なドライビングが求められます。
そして長野県に入ってしばらく走り、日も暮れてきた頃に交通情報ラジオやVICSでこの先の様子を確認すると、やはり合流する関越自動車道で激しい混雑が発生しているという情報が。

そこでここは一旦高速道路を下りて、渋滞をやり過ごす意味も含めて軽井沢周辺で時間を潰すことにします。


■地元のファミリーに愛される日帰り温泉!

時刻は19時、まずは日帰り温泉に入ってサッパリすることに。

調べてみると軽井沢周辺にはいくつかの日帰り温泉施設がありますが、その中の一カ所に見当を付けて向かってみました。
ところが観光客が多く周辺は混雑気味、なかなか目的地の正確な場所も掴みきれず・・・。

そうこうしているうちに、喧騒から離れた幹線道路からしばし入ったところにある日帰り温泉施設を発見。駐車場に停まっている車の数も多すぎず、少なすぎもしないちょうど良い感じ。
そこでこの「軽井沢 千ヶ滝温泉」で汗を流していくことにしました。

ここはプリンスホテルズ&リゾーツのグループに属する施設で、今年の3月末までは軽井沢スケートセンターが営業していました。
スケート場は閉鎖されましたが、温泉施設については営業が継続されており、この日も観光客というよりは地元の方や別荘在住者らしき方々で賑わっていました。

緑の森に囲まれた渡り廊下を歩いて温泉のある建屋へ。受付はシンプルなスペース、休憩スペースが小さめなのは少々残念な感じもします。
入浴料は通常期間は大人1,100円ですが、夏休みや連休などの特別日は1,500円。有料レンタルのバスタオルや、フェイスタオルの販売も用意されています。

脱衣スペースは過不足無い広さで明るく清潔。ややロッカーは狭い感じがしますが、この辺りには少々古さも見えてしまいます。

浴場は内湯と露天風呂があり、個別に仕切られた洗い場も完備。シャワーの勢いが少々弱く、なぜか洗い場に鏡の用意がないのは不便といわざるを得ません。
しかし肝心の温泉については、うっすら白濁した肌触りの良いお湯が良い感じです。温度は少々ぬるめですが、それだけに長くゆったりとお湯を楽しむことが出来ます。
特にかけ流しの露天風呂は木々の緑も鮮やかで、ゆったりした時間の中でリラックスできます。

 【軽井沢 千ヶ滝温泉】
長野県北佐久郡軽井沢町千ヶ滝温泉
電話番号  0267-46-1111
営業時間  12:00 ~ 21:30 (特別日 12:00 ~ 22:00)
入浴料金  大人 1100円、3~12歳 600円 (特別日は大人 1500円、3~12歳 1100円)
特別日  2009年:5/2~5/6、7/18~7/20、8/1~8/31、9/19~9/23、10/10~10/12、12/30~2010/1/3
駐車場  無料駐車場完備
Website  http://www.princehotels.co.jp/sengataki/



■お馴染みのチェーンも、ところ変われば・・・

一汗流してサッパリすると、やはり自然とお腹が空いてくるもの。
時刻は既に21時も近くなってきましたので、夕食も軽井沢で摂ることにしました。

しかし残念ながら目ぼしいお店は21時で閉店やラストオーダーというところがほとんど。
"夕食難民"と化してしまっていたのですが、そこに光明をもたらしてくれたのが軽井沢プリンスホテルウエストの近くにある「PIZZA-LA軽井沢(ピザーラエクスプレス)」。

宅配でお馴染みのPIZZA-LAは街中でも良く見かけますが、たいていは三輪バイクが店先に数台並べてあって、あとは持ち帰り用の受付カウンターと待合いスペースがあるといった感じの店舗。
しかし、ここ軽井沢(ピザーラエクスプレス)はそんな常識を覆す、立派な大規模店舗で店内でゆっくり食事をすることが出来ます。

しかもメニューには、この店でしか食べられない"限定モノ"もラインナップされています。もちろん折角ですから"限定モノ"のピザや、焼きカレーなどを注文してみましたが、どれもなかなかの美味しさ。

このお店、幹線道路沿いで分かりやすい立地の上、駐車場も広く、かつ手軽に美味しく食事を楽しめるので、なかなかのお薦めです。

 【軽井沢ピザーラエクスプレス】
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1074-5
電話番号  0267-41-2270
営業時間  10:00 ~ 23:00
駐車場  無料駐車場完備
Website  http://www.pizza-la.co.jp/



軽井沢で温泉と夕食を楽しんだ後、再び上信越道で東京を目指します。
既に渋滞は解消しており、順調に関越自動車道へと接続、さらに鶴ヶ島ジャンクションから圏央道(首都圏中央連絡自動車道)、八王子ジャンクションで中央自動車道という、往路を逆向きにトレースする形で一気に東京まで。

無事に日付が10日(月)に変わって間もなく、出発地とした八王子に帰着して二泊三日の旅が終了しました。

ところで今回もETC休日特別割引の適用がありました。
その詳細は次の通りです。

八王子本線 - 塩沢石打   通常料金 5,950円 - 割引額 4,950円 = 通行料金 1,000円
塩沢石打 - 長岡   通常料金 1,950円 - 割引額 950円 = 通行料金 1,000円
名立谷浜 - 親不知   通常料金 1,250円 - 割引額 600円 = 通行料金 650円
滑川 - 碓井軽井沢   通常料金 5,550円 - 割引額 4,550円 = 通行料金 1,000円
碓井軽井沢 - 八王子   通常料金 4,700円 - 割引額 3,700円 = 通行料金 1,000円

これらでの割引額合計は14,750円、私自身がETC休日特別割引で受けた割引の合計は127,400円となりました。


●ルートマップ|生産技術・ロボットミュージアム → 軽井沢 千ヶ滝温泉 → 軽井沢ピザーラエクスプレス → JR・八王子駅
 
Posted at 2009/08/14 23:06:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 日記
2009年08月09日 イイね!

新潟・富山、美味しく・安く・奥深く 二泊三日のドライブ (3日目・前編)

新潟・富山、美味しく・安く・奥深く 二泊三日のドライブ (3日目・前編)富山市内で一泊した「ダイワロイネットホテル富山」。
全国各地をネットしているチェーンですが、部屋の面積が広めであり、それに伴いベッドやテーブルも大きめのサイズとなっているので、ゆったりと過ごすことが出来ます。
また、このホテルでは24時間ステイプランなども用意されていますので、これを活用して富山市内観光を楽しむのもお薦め。私が一昨年の夏に利用した際は、この24時間ステイプランを使ってチェックアウト日は夕方まで車や荷物をホテルに留め置いたまま、路面電車を使って市内観光を楽しみました。

さて、今日も生憎の曇り空ではありますが、ちょっと朝はノンビリして午前10時にチェックアウト。ちなみにベーシックな宿泊プランの場合のチェックアウトタイムは午前11時となっています。



■現代に伝わる"秘伝の薬"

ホテルを出て最初に向かったのは、車で5分ほど走った堤町通り沿いにある「池田屋安兵衛商店」。

威風堂々とした建物が眼を惹きますが、店内では丸薬造りの実演や体験をさせてもらえたり、昔ながらの包装が施された薬が売られています。
観光のお土産に薬、というのは余りイメージが沸きませんでしたが、小口で包装された数々の薬はその包装紙の絵を眺めているだけでも充分に楽しめます。また、小口包装なので携帯性が良く、旅行のお伴などにもピッタリです。
そして、天保の時代から受け継がれている越中反魂丹は、今も腹痛などの特効薬として親しまれています。

また、このお店では薬膳料理をいただくことも出来ます。店舗の2階では古代米の黒米おこわを盛り込んだ"健康膳"などを提供しています。

さらに隣接する別建物には、各種の富山土産などを扱っている「堤町まちの駅」があり、お菓子や海産物、乾物、工芸品など多彩な品揃えとなっています。

なお車で訪れた際は、「池田屋安兵衛商店」の裏手に無料の駐車スペースが数台分用意されています。
ここが満車の場合は、堤町通りにパーキングメーターが設けられていますので、こちらを利用されると便利です。

 【池田屋安兵衛商店】
富山県富山市堤町通り1-3-5
電話番号  076-425-1871
営業時間  10:00 ~ 18:00
定 休 日  毎週 水曜日
駐車場  店舗裏手に無料駐車場数台分あり
Website  http://www.hangontan.co.jp/



■富山の"誇り"を形にした銘菓

富山県と言えば日本海は海の幸を、豊かな土壌は農産物を、そして背後にそびえる立山連峰などからは木々の恵みを受けています。

県木にも指定されているのがタテヤマスギ。寒さに強く頑丈でしなやかという特徴から建築材などに活用されていますが、このほかにもボカスギやマスヤマスギなど、杉を中心として林業も盛んな地域です。

先程の「池田屋安兵衛商店」からほど近い場所にあるのが「鈴木亭」という老舗のお菓子屋さん。
現在は六代目が店を切り盛りしているという慶応2年創業の富山を代表する銘菓処です。

このお店でもっとも有名なのが「杢目羊羹」。初代が創業当時に、富山の杉をモチーフにして、白隠元の白と小豆の赤を使って杢目を再現したという逸品です。
買い求めて味わってみましたが、深みのある小豆の甘さと、マイルドな白隠元の甘さが、見事なハーモニーを奏でてくれます。

また、このほかにもいろいろなお菓子が取り揃えられていますが、その中でお薦めとしてもう一品ご紹介しておきたいのが「ワッフル」。
国産の高級な小麦粉などを原料に、富山延命地蔵の名水を使って、ふっくら・もっちりとした食感の良い生地を作っています。包まれているクリームは上品な甘さ。甘党諸氏には物足りなさを感じる部分があるかもしれませんが、お茶、コーヒー、紅茶となんにでも合いそうな美味しさです。

 【鈴木亭】
富山県富山市西町6-3
電話番号  076-421-4972
営業時間  8:00 ~ 19:00
定 休 日  元旦のみ
駐車場  無し(近隣の有料駐車場を利用)
Website  http://www.suzukitei.com/



■激戦区で再び、リーズナブルで美味しい海鮮を味わう!

今日はホテルを出たのが遅めの時刻ゆえに少々朝寝坊気味。朝食を摂っていないこともあり、お昼前ではありますがそろそろお腹が空いてきました。

そこで昼時の混雑を避ける意味も含めて、少し早めの昼御飯にすることに。
一昨日の夕食に続いて、この旅で二回目となる海鮮をチョイス、激戦区として全国的に知られる富山の"回転寿司"を味わってみることにしました。

向かったのは「氷見 きときと寿し太郎丸店」。
幹線道路沿いの立地ですが、店舗と駐車場は少々奥まった場所にあり、初めて訪れる際は入り口を見落とさないように注意が必要です。

"寒ぶり"で知られる氷見市に本店を置き、新潟を含む北陸三県にネットワークを拡げている「氷見 きときと寿し」。

地元・氷見産の魚介類を多くネタとして使い、かつ米は富山産、醤油は石川産を使うこだわりよう。これら原産地については、同社のウェブサイト内に"原産地・アレルゲンリスト"として明記されているので安心です。

味はなかなかのもの。一昨日食べた寿司と比べてみましたが、ネタによっては店の得意・不得意もあるようですが、なかなか甲乙つけがたいレベルの高さです。
写真は"ぶり三種"。ネタのボリュームも満点、みずみずしさを感じられる上に、それぞれを食べ比べながら楽しめる三種盛りはお薦めです。

 【氷見きときと寿司 太郎丸店】
富山県富山市太郎丸西町2-6-16
電話番号  0120-22-1999
営業時間  11:00 ~ 21:00
定 休 日  無し
駐車場  無料駐車場完備(乗用車70台収容)
Website  http://kitokito.jp/



■飛行機を眺めながらの小休止

早めに昼食を済ませたので、時刻はまだ12時台。
次の目的地は13時以降に到着する必要があることから、少しばかり時間潰しの小休止をすることにします。

そこで向かったのは神通川の河川敷。
川をはさんで対岸には空の玄関口「富山空港」という場所にやってきて、少しばかりの写真撮影。

富山空港は2,000mの滑走路を1本有する第三種空港。
東京(羽田)と北海道(新千歳)という国内二路線が就航、東京便は福岡便への連絡路線にもなっています。これら国内線は全てANA(全日本空輸)が運航。
国際線は海外の4社が就航、中国の上海と大連、韓国のソウル、ロシアのウラジオストクとの間に、それぞれ定期便が就航しています。

この富山空港は、滑走路やエプロンが河川敷というロケーション。これは日本全国の空港でも、ここ富山だけの特徴です。
ターミナルビルは堤防の向こう側に位置するため、乗降客は堤防をまたぐ形で伸びる長いボーディングブリッヂを利用します。
また、タイミングによっては旅客機がターミナルビルと平行に"横付け"する格好で駐機されますが、この風景もちょっと珍しいものです。

なお富山空港は、山肌が雪化粧している立山連峰を背景した美しい風景と航空機を絡めて撮影できることで人気のスポットでもあります。

 【富山空港 (ターミナルビル)】
富山県富山市秋ケ島30
電話番号  076-495-3101
営業時間  6:00 ~ 22:00(ターミナルビル)
駐車場  無料駐車場(1,515台収容)、有料駐車場(186台収容)
Website  http://www.toyama-airport.co.jp/



■富山を代表する全国区の企業を訪ねる

飛行機の写真撮影をしているうちに、時計の針は13時近くになりました。
いよいよ今回の富山方面で県内最後の目的地となる場所へと移動を開始します。

空港対岸の河川敷から走ること5~10分。工業団地の一角に富山を代表する全国区の知名度を誇る企業が立地しています。

株式会社 生産技術」。

1973年に創業、現在ではオートメーション化が進んだ製造業の工場などで活躍するロボットの開発やレンタルを行なっている会社です。
なによりこの社名を広く知らしめたのが、同社のコマーシャルと登場する"おわらロボット"。

富山の夏の風物詩でもある"おわら風の盆"を優雅に踊って見せるロボットが登場するコマーシャルはほぼ全国のテレビでオンエアされており、このコマーシャルを通じて会社名を知ったという方が大半ではないでしょうか。

この本社敷地には「ロボットミュージアム」があり、誰でも見学することが出来ます。
もっともいわゆる常設の博物館などとは異なり、単にロボットがズラリと並べられているだけで飾りたてられたりはしていません。ですが、スタッフの方がこまめに説明してくれますし、実際に動かしてみることの出来るものも多いなど、充分に楽しめる内容です。
また、テレビで見た"おわらロボット"や、獅子舞を踊るロボット、太鼓を演奏するロボットなどの動きは、間近で見るとその緻密な制御に感心させられます。

なお「株式会社 生産技術」は去る7月10日、富山地方裁判所へ民事再生法の適用を申請しました。
収入高は知名度の向上に比例するように増加していましたが、世界的な景気後退の影響は免れず、資金繰りが苦しくなってしまったということのようです。

●株式会社生産技術、民事再生法の適用を申請
帝国データバンク・大型倒産速報  2009年7月10日

なかなか上向かない景気動向ゆえに今は"我慢"の時なのかもしれませんが、素晴らしい技術と人材を持つ同社には再び頑張ってほしいと思った次第です。

 【株式会社生産技術・ロボットミュージアム】
富山県富山市婦中町青島34
電話番号  076-465-1000
営業時間  9:00 ~ 17:00
入場料金  一般 800円、中高校生 500円、小学生 300円
駐車場  無料駐車場完備
Website  http://www.seisan.co.jp/robot/



こうして三日目の午後15時前には富山での予定を全て終了。
残念ながら天候には余り恵まれない道のりでしたが、食と文化・歴史、そして産業という多角的な視野から、駆け足でしたが新潟と富山を更に知ることが出来た旅となりました。

さて、いよいよ東京への帰路につきますが、夏休みに入ったタイミングということもあって、高速道路の渋滞が心配されるところ。
まずは北陸自動車道を新潟方面へと走りますが、その先のルートは渋滞情報を見ながらどうするかを判断しようという感じです。


●ルートマップ|ダイワロイネットホテル富山 → 池田屋安兵衛商店 → 鈴木亭 → きときと寿司・太郎丸店 → 富山空港(神通川河川敷) → 生産技術・ロボットミュージアム
 
Posted at 2009/08/14 18:02:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 日記
2009年08月08日 イイね!

新潟・富山、美味しく・安く・奥深く 二泊三日のドライブ (2日目)

新潟・富山、美味しく・安く・奥深く 二泊三日のドライブ (2日目)昨夜チェックインしたのは「ホテルアルファーワン上越」。
JR直江津駅の南口から徒歩10分ほどの幹線道路沿いという立地条件、83台収容の平面駐車場は宿泊者の利用は無料です。
全国チェーンのビジネスホテルゆえに真新しさはありませんが、施設やサービスは充分な内容。もちろんブロードバンド回線も全室に完備、マッサージチェアを備えた広めの"リラクゼーションシングルルーム"などは旅の疲れを癒すのにも最適です。

二日目も朝から生憎の雨模様。
午前9時前にチェックアウト、まず最初の目的地へと車を走らせます。



■テレビでも人気の"ジョー君"にご対面!

ホテルから車で5分ほど、日本海方向に走ったところにあるのが「上越市立水族博物館」。
元々は民間の水族館だったものが1954年に市立に移管され、1980年には現在の場所に移転している市民に親しまれている施設です。

正直なところ、外観などは"昭和の香り"が漂っています。一時は建て替えなども検討されたようですが全国的に地方財政が厳しい昨今、上越市も例外ではなかったようで計画は凍結された状態にあるとのこと。

水族館エリアでは、夏期限定でイルカショーが行なわれるというので、まずはこれを見学。
伊豆・三津シーパラダイス」からやってきた2頭のバンドウイルカ、"スダチ"と"カボス"が満員の観客を前にして"カップルボールジャンプ"などの妙技を披露してくれました。

その後、いよいよこの水族館で人気ナンバーワンの"アイドル"にご対面。
ゴマフアザラシの"ジョー"君です。
1980年といいますから、現在地移転とほぼ時を同じくして北海道からこの地にやって来たジョー君。まさに「上越市立水族博物館」。のヌシ、といったところでしょうか。

このジョー君は、"立つアザラシ"として人気で、テレビでも紹介されたことから一躍人気に火がつきました。
高齢ゆえに安楽な姿勢に行き着いた結果が、プールの中での直立不動ということらしいのですが・・・。確かにこの日もしっかりと"立って"いました。

この他、飼育数日本一というマゼランペンギンなどの姿は、眺めているだけで癒されます。
さらに館内には実に多くの魚などが展示された水槽がいくつもあり、家族連れでもカップルでも楽しめるお薦めのスポットです。

 【上越市立水族博物館】
新潟県上越市西本町4丁目19番27号
電話番号  025-543-2449
開館時間  9:00 ~ 17:00 (夏期は変更あり、詳細はウェブサイトを参照)
通常入館料金  大人 900円、小中学生 400円、3歳以上幼児 200円
夏期特別入館料金  大人 1200円、小中学生 500円、3歳以上幼児 300円
駐車場  乗用車 約400台収容の無料駐車場完備
Website  http://www.city.joetsu.niigata.jp/inform/sisetu/aquarium/



■東西ニッポンの境目を越えて

海の人気者との対面を果たした後は、北陸自動車道を富山方面へと進みます。

糸魚川インターチェンジの近く、311.5kmポスト付近で視界に入ってくるのが写真の看板。「糸魚川静岡構造線 フォッサマグナ」と大きく記されています。

学生時代に地学などでその名を聞くことになる"フォッサマグナ"。
本州の真ん中を縦断している地溝帯のひとつで、その西端が糸魚川静岡構造線となります。
日本海側は景勝地としても知られる"親不知"から諏訪湖を通り、太平洋側の安倍川に抜ける糸魚川静岡構造線。ここ糸魚川市には残念ながら今回は立ち寄りませんでしたが「フォッサマグナミュージアム」があり、その詳細を知ることが出来ます。また、この地は世界にも珍しい"翡翠(ヒスイ)"の産地としても知られています。

ちなみに景勝地・親不知は海岸にそびえ立つ断崖が連なっているところで、西側が親不知、東側は子不知という名称の地域になっています。
特徴的なこの地名、その由来については諸説あるようですが、「余りに険しい道のりゆえに親は子を、子は親を省みる余裕もない」というのが主に語られている説のようです。

その昔は断崖の下、波打ち際を歩くしか道が無く、容赦なく打ち寄せる日本海の荒波が旅人の行く手を阻んだそうです。
その後、難工事の末に国道8号が開通。さらに現在では北陸自動車道で快適な移動が実現していますが、親不知の付近では高速道路が海上に迫り出した橋梁区間となっていることから、自然の厳しさは現代においても何ら変わりのないことを象徴しているようです。

ここを越えると地質学的にも西日本。さらに車は西へと進んでいきます。

 【フォッサマグナミュージアム】
新潟県糸魚川市一ノ宮1313
電話番号  025-553-1880
開館時間  9:00 ~ 17:00 (最終入場 16:30)
入館料金  大人 500円、小中高生 300円
休 館 日  月曜、祝日の翌日 (月曜が祝日の場合は開館)
入館料金  大人 500円、小中高生 300円
駐車場  無料駐車場完備
Website  http://www.city.itoigawa.niigata.jp/fmm/



■また食べに来たくなる絶品ラーメンに出会う!

車は富山県に入り、魚津市へとやって来ました。

時計を見ると既に正午をすぎており、お腹も減ってくる頃合い。
そこで何か昼食を・・・、とリサーチしてみましたが、昨日はコメを堪能したことから今の気分はラーメン。

富山では"富山ブラック"という呼ばれ方もしている濃口醤油を煮詰めた黒いスープのラーメンが話題のようですが、今回はこれとは異なる"鰹だし"が効いた絶品のラーメンにめぐり会いました。

「むてっぽう 魚津店」は、国道を一本海側に入った道沿いを進み、路地を少し入ったところにあるラーメン屋さん。新潟方向から来ると見つけにくい場所にあるかもしれませんが、ホームセンターがひとつの目印になります。

この場所には元々ラーメン屋さんがあったようですが、その店が閉店。2007年12月に新たにオープンしたのが、この「むてっぽう 魚津店」ということのようです。

こぢんまりとした店は明るく清潔。ボックス席2つの他は、15人くらいが座れるコの字型のカウンターというレイアウトです。
店に入ると威勢のよい店員さんがお出迎え。入り口近くの券売機で先に食券を購入するスタイルですが、何にしようか迷っていると店員さんがやってきて、メニューの説明やお薦めの紹介をしてくれる親切さ。

注文したのはお薦めという"醤油チャーシュー麺"。更にこれもお薦めという"麦飯"を追加、おまけで味付けたまごもトッピング。
店内には「当店のスープはかなり味が濃いので、薄めが好きな人は遠慮なく申し出て」と表示されていますが、出てきたラーメンのスープは確かに濃厚な味。しかし、単に塩辛いとかではなく、鰹やトビウオ、鯛といった魚介の旨味が凝縮された味で、単なる醤油ラーメンとは一味も二味も違います。

麺はコシのある太麺。チャーシューは箸で持ち上げるのが難しいほどのトロトロさ。
そしてハイライト(?)は、麺を食べ終わってスープとチャーシューの欠片が残る丼に、麦飯を入れて"おじや風"にしていただくこと。これが濃いめのスープと良く合い、とても食が進む一品です。

濃いめのスープには賛否両論があるようですが、元々が北海道という濃い目の味付けを好む地で生まれ育った私にとってはクセになる美味しさ。ただし、こんな私でも一口目には「味が濃いな~」と思ったくらいですから、好みははっきり別れるお店と言えるでしょう。

私にとっては長崎は生月島で出会った"あごだしラーメン"に匹敵するラーメンの逸品。ぜひとも、また食べに訪れたいと思われるお店なのでした。

 【むてっぽう 魚津店】
富山県魚津市上村木2-15-17
電話番号  0765-22-0306
開館時間  11:00 ~ 15:00/17:30 ~ 23:00
メニュー  醤油チャーシュー麺 870円、味噌ラーメン 630円、ほか
駐車場  無料駐車場 数台分完備
Website  http://gourmet.biglobe.ne.jp/ramen/search/002/79738.html (biglobeグルメ



■2,000年の奇跡

食後は市内にある特別天然記念物を見学していくことに。
向かった先は「魚津埋没林博物館」です。

"ねっこランド"というユニークな愛称もつけられている博物館には、1930年の魚津港改修工事の折に海底から発見された"埋没林"が展示されています。
杉を中心に樹齢数百年と予想される大きな樹根だけでも200株以上が海水面よりも低い高さで発見されました。

埋没林そのものは世界各地で発見されているそうですが、ここ魚津のものは規模的にもかなり大きい部類になるようです。これだけの規模で長い時間を腐敗せずに過ごしていたのは、地形などによる偶然の産物なのでしょうが、展示の中には実際の埋没林に触ることが出来るものもありますので、悠久の昔に思いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか。

また、この博物館では蜃気楼に関する展示もされています。
魚津市は蜃気楼が見える街として有名ですが、館内で定期的に上演されているDVDを見てみました。
蜃気楼には4月から5月にかけての"春の蜃気楼"と、11月から3月にかけての"冬の蜃気楼"があるそうで、両者では見え方が異なるそうです。

残念ながら夏の時期には姿を見せない蜃気楼、一度はこの目で見てみたいものです。

 【魚津埋没林博物館】
富山県魚津市釈迦堂814
電話番号  0765-22-1049
開館時間  9:00 ~ 17:00 (入館受付は 16:30まで)
入館料金  大人(高校生以上) 510円、小中学生 250円
休館日  3月下旬~11月は無休、それ以外の期間は月曜日と祝日の翌日、年末年始が休館。
駐車場  無料駐車場 乗用車100台分完備
Website  http://www.city.uozu.toyama.jp/nekkolnd/



■富山を語る上で外せないポイント

車は県庁所在地である富山市に到着しました。
富山といえば名物や特産品、観光スポットが数多くありますが、全国どこにお住まいの方でも真っ先に思い浮かぶのが"富山の薬売り"ではないでしょうか。

富山県薬業連合会のウェブサイトには立山信仰に起源を見いだせるという製薬は、江戸時代になって大名諸公の間でその効き目が話題となって全国に広まっていきます。
その後、売薬は越中富山を代表する産業となりますが、商品を顧客の元に預けておいて、後に使った分だけを精算するという"先用後利"の考えに基づいた置き薬とい手法が全国で重宝されるようになります。

こうした薬売りの歴史に触れられるのが「売薬資料館」。なお、この資料館は「富山市民俗民芸村」の一角にあり、「売薬資料館」の他にもいくつかの資料館が集まっていますので、これらを巡ることで越中富山の歴史民俗文化を知ることが出来ます。

売薬資料館」の中には、全国を歩いた薬売り達が持ち歩いていた七つ道具や、懐かしい薬の包み紙、紙風船などの販促品などが展示されています。
当然のことですがパソコンや通信手段も無い時代に、膨大な顧客を台帳でこまめに管理していた様子を伺えますし、薬売りたちがしっかりと組織化されていたことも知ることが出来ます。

ところで個人的には薬売りというと、時代劇における"忍者の仮の姿"という印象も強いもの。
時代劇の"王道"とも言える「水戸黄門」に以前設定されていたキャラクター、"柘植の飛猿"は伊賀流の忍者ですが、普段は薬売りの格好をしていました。
日本中どこにいてもおかしくない存在であったことなどによるものかと思いますが、忍者でなくとも全国に散っていた富山の薬売りの存在を思えば、越中富山には全国各地の最新情報が集積されていたのではないかと想像できます。

 【売薬資料館 (富山市民俗民芸村)】
富山県富山市安養坊980
電話番号  076-433-8270
開館時間  9:00 ~ 17:00 (入館受付は 16:30まで)
入館料金  大人(高校生以上) 100円、小中学生 50円 (1館の料金、村内全館共通の場合は大人 500円、小中学生 250円)
休館日  12月28日 ~ 1月4日、ほか臨時休館あり
駐車場  無料駐車場 完備
Website  http://www.city.toyama.toyama.jp/division/kyouikuiinkai/minzokumingei/



■夕暮れに佇む海の貴婦人と、日本海の潮風を感じて

そろそろ時刻も日暮れ時。夏の長い太陽も、徐々に沈もうとしています。

富山は暑さの厳しい地域でもありますが、ようやく外は涼しい風も吹く時刻になったことから、夕涼みを兼ねて"貴婦人"と久しぶりの対面をすることに。

富山市のお隣に位置する射水市にある、「海王丸パーク」を訪れてみました。

私にとって、この地にやってくるのは一昨年の夏に続いて2回目。
1930年に進水、1984年まで航海練習船として多くの船乗りたちを輩出していたのが「海王丸(初代)」。その美しさから"海の貴婦人"と称されるこの船は、現役を引退した後はこの場所で静かに余生を過ごしています。

もちろん船内は公開されており、見学も可能。また年に数回は29枚ある帆を全てひろげる"総帆展帆(そうはんてんぱん)"が行なわれ、帆船ならではの美しい様を間近にすることも可能です。

海王丸パーク」はこのように観光スポットという要素も強い場所ですが、実際に訪れてみると地元の皆さんに愛されている"憩いの場"という雰囲気が色濃く感じられます。
散歩やジョギング、ベンチに座って海を眺めながら語らう人々など、特に夕暮れのこの場所は穏やかな空気に包まれているという印象。

一日の締めくくりとして訪れた地を回想したり、これから訪れる地に思いを巡らせてみるのも、良いのではないでしょうか。

 【海王丸パーク】
富山県射水市海王町8
電話番号  0766-82-5181
海王丸公開時間  9:30 ~ 17:00 (受付は 16:30まで、季節変動あり)
入館料金  大人(高校生以上) 400円、小中学生 20円
定休日  毎週月曜日、年末年始(月曜が祝祭日や休日の場合は公開、翌日に定休日を振替)
駐車場  無料駐車場 完備
Website  http://www.kaiwomaru.jp/



夕涼みを楽しんだ後は、富山市内の「ダイワロイネットホテル富山」にチェックイン。
繁華街の荒町に位置しており、路面電車の駅も近いことから富山駅周辺へのアクセスも良好なロケーション。
近くには地元の名物を供する飲食店も多いですが、利便性という面では1階に24時間営業のファミリーレストランがあること、道をはさんだ向かい側にはコンビニエンスストアもあることから、出張などでも便利に使えるホテルです。


●ルートマップ|ホテルアルファーワン上越 → 上越市立水族博物館 → フォッサマグナミュージアム → むてっぽう魚津店 → 魚津埋没林博物館 → 売薬資料館 → 海王丸パーク
 
Posted at 2009/08/13 21:12:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 日記
2009年08月07日 イイね!

新潟・富山、美味しく・安く・奥深く 二泊三日のドライブ (1日目)

新潟・富山、美味しく・安く・奥深く 二泊三日のドライブ (1日目)この週末は取材出張もない平穏なスケジュール。
そこで今日からETC休日特別割引の夏休み期間適用も始まったことですから、社員嬢を伴ってドライブ情報の収集と予備取材を兼ねた"小旅行"に出かけてみることにしました。

お供をつとめるのは先月末に納車された社用車2号機(フォルクスワーゲン・パサート 2.0)。初の本格的な長距離走行で、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのかも注目のポイントです。



■"ドクター"に見送られながら関越道を北上

今回の起点は東京都・西部の八王子市
この街にある八王子インターチェンジから中央自動車道に入り、まずは西進。約12km/9分ほどで八王子ジャンクションが現れますので、ここから圏央道(首都圏中央連絡自動車道)を進みます。
中央道と圏央道が接続したのは2007年6月。この開通によって、東京西部や山梨方面から圏央道を使って北関東や上信越方面へのアクセスは格段に利便性が向上しました。
八王子中心部からの場合、距離的には圏央道の「あきるのインターチェンジ」に向かった方が近い場合もありますが、今回はETC休日特別割引の適用がありますし、中央道・下り線に渋滞が無かったことから、走りやすい高速道路を優先した次第。
なお、中央道と圏央道が2007年6月に接続したことは先に記した通りですが、カーナビゲーションのソフトが古い場合はデータが収録されていない可能性がありますので、ご注意を。

圏央道を走りきって、関越自動車道に鶴ヶ島ジャンクションで合流。八王子インターからここまでで、約35分といったところです。

あとは淡々と北上、新潟方面を目指します。
途中、沼田インターチェンジの近くでは、車窓左手から不思議な看板が視界に飛び込んできます。

「ドクターモリ」と記された巨大な似顔絵は、森産業株式会社の創業者で農学博士の森喜作氏。
昭和の初期に貧困で苦しんでいる農家の姿を見て、確実に収穫できるシイタケの研究開発に尽力して純粋培養菌種駒法を発明された、まさしく"ドクター(博士)"です。



■目にも鮮やかな満開の向日葵、の筈でしたが・・・

鶴ヶ島ジャンクションから走ることおよそ100分、全長約11kmという日本最長の道路トンネルである「関越トンネル」を抜けると、そこは新潟県

トンネルを抜けて2つめのインターにあたる「塩沢石打インターチェンジ」から一般道に流出、国道353号、国道117号と走ってやってきたのは津南町
人口およそ11,000人、新潟県の最南端というロケーションは、日本有数の豪雪地帯としても知られています。

そして、この街でお目当ての場所が「津南町ひまわり広場」。
およそ4ヘクタールの敷地は3つに分けられ、開花時期を少しずつずらすという工夫がされた中にトータルで約50万本のひまわりが植えられています。

元々は1990(平成2)年に、農家の青年たちが遊休農地を利用して自ら楽しむために作付けしたのがきっかけであると津南町観光協会・公式サイトには記されています。
これが評判を呼んで見学者が多くやって来るようになり、呼応して規模を拡大。今や全国的に知られる観光名所に発展しました。
2005(平成17)年には町制施行50周年を記念して町の木・花・鳥が選定されましたが、もちろん町の花に選ばれたのは"ひまわり"。

この「津南町ひまわり広場」は第2期が満開を迎えているということで訪れたのですが・・・。
台風の影響で天候は生憎の下り坂、町の中心部は雨も小康状態だったのですが、少し離れた場所にある「津南町ひまわり広場」の一帯はバケツをひっくり返したかのような豪雨。
傘をさしても相当の我慢が必要という強い雨足、残念ですが今回はじっくり見学することを諦めざるを得ませんでした。

しかし、折角ですから町内で特産品をひとつゲット。
津南高原にんじんジュース」です。
町内では約34.2ヘクタールの作付面積となり、主要な農産物のひとつに数えられている津南町のにんじん。
豪雪の下で越冬した「雪の下にんじん」は甘みが強いという特徴がありますが、りんご果汁を加えた"ミックス"は自然の甘さが絶品。野菜ジュースは余り得意としない私でも、全く抵抗無く飲むことが出来ました。

 【津南町ひまわり広場】
新潟県中魚沼郡津南町大字芦ケ崎
電話番号  025-765-5585 (津南町観光協会)
見学時間  9:00 ~ 16:00
開園期間(2009年)  7月16日(土)~8月16日(日)
駐車場  乗用車100台収容、普通車料金 200円。
Website  http://www.tsunan.or.jp/06ivent/himawari/kaika/main.html



■米どころで"コメ"を味わう!

新潟県といえば"米どころ"として有名。
日本テレビの長寿番組「笑点」に出演されていた林家こん平師匠の"コシヒカリ音頭"でもお馴染みのコシヒカリをお昼にいただくことに。

そこで再び車を関越道の塩沢石打インターチェンジ方面へと走らせ、インターから3分ほどの国道17号沿いにある「かま炊きめしや こめ太郎」を訪れます。

自家製の野菜、そして塩沢産コシヒカリと、まさに"地産地消"スタイルで地元の味を提供してくれるこのお店。
早めの夏休み期間とはいっても雨の平日、しかも14時近い時刻であるにもかかわらず、数組のお客さんが順番待ちをしていたことからも、人気の高さが伺えます。

白飯にも惹かれましたが、今回注文したのは「川魚釜めし御膳 (1,450円)」。炊きあげてから供されるので、注文から15分ほど席で待ちますが、窓の外に拡がっている緑鮮やかな田園風景と、窓をよじ登ってきた雨蛙を眺めていると、あっと言う間にホカホカの釜飯がやってきました。

塩味の釜飯、魚をほぐして混ぜるとコシヒカリの甘い香りがほのかに食欲を刺激します。あっさりした味付けは、コシヒカリの旨味をしっかり感じられるもの。
さらにセットで選べる"手打ちうどん"は全粒粉を使った本格的なもので、自家製野菜のかき揚げとの相性も抜群。

新潟で最初の"食"としてコシヒカリを堪能した後は、再び関越道に入って更に北上します。

 【かま炊きめしや こめ太郎】
新潟県南魚沼市上一日市323-5
電話番号  025-783-3132
営業時間  11:00 ~ 15:00/17:00 ~ 22:00
定 休 日  木曜日(1・2・3・8・12月は不定休)
駐車場  無料駐車場 10~15台分程度あり
Website  http://kometarou.com/



■コシヒカリに続いては、新潟の美味しい"もち米"を堪能!

塩沢石打インターチェンジから関越道で県内を北上、長岡インターチェンジまで約45分を走って一般道へ流出。
国道8号を柏崎方面に5kmほど走ると左手に大きな串団子の看板が見えてきますが、ここが次の目的地である「江口だんご・本店」。

米どころ・新潟県は、もち米の生産量では平成20年の資料によると北海道、佐賀県に次いで全国3位。しかし10aあたりの収穫量では全国一を誇っています。

質の高いもち米の産地なのですから、これを使った団子が美味しくない筈がありません。
ここ「江口だんご・本店」は大正餅という収穫までに手間がかかる"幻のもち米"を復活させるなど、もち米にこだわった品づくりをしているお店です。

築100年以上の古民家を移築してきたという本店は、一階が販売スペース、二階には甘味処が用意されています。
まずは甘味処で一休みと相成りましたが、豪雪に耐えてきた立派な建物に圧倒される感じ。見た目にも頑丈そうな太い梁から、豪雪地帯の暮らしの一端を垣間見ることが出来るでしょう。

肝心の団子は上品な味わい。甘すぎず、もち米がもつ本来の美味しさを引き出しているという印象です。
食後は一階の販売スペースを覗いてみました。時間が既に夕方だったこともあり、串団子は残念ながら売り切れ。しかし、串団子以外にもバラエティ豊かな甘味が揃っており、別棟にはロールケーキやプリンなどの洋菓子も用意されています。
また、特産のもち米を使った赤飯なども売られていますので、お土産を購入するお薦めのスポットとしてもご紹介しておきたいと思います。

 【江口だんご・本店】
新潟県長岡市宮本東方町熊之宮52-1
電話番号  0258-47-4105
営業時間  9:00 ~ 18:30
定 休 日  元旦のみ
駐車場  無料駐車場 30台分以上あり
Website  http://www.e-dango.com/



■巷ではお台場のガンダムが大人気ですが・・・

新潟ならではの"コメ"の美味しさを堪能したあとは、上越方面へと移動を開始します。

もちろん北陸自動車道で一気に駆け抜けるのもアリですが、今回はここに来てようやく天候も回復してきたことですし、社用車2号機(フォルクスワーゲン・パサート 2.0)の一般道でのインプレッションもしておきたかったので国道8号をチョイス。

そして柏崎市を越えて上越市に入ると、行く手に見えてきたのは巨大なウルトラマン。

巷では東京のお台場・潮風公園に登場した「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」が話題を呼んでおり、全国から見学に訪れる人が後を絶たないそうです。

あちらは1/1スケールで全長18mとのことですが、こちら上越市でお目にかかったのは「ウルトラマンゼアス」。
出光興産とのタイアップで生まれたヒーローは映画化もされていますが、今でも企業のキャラクターとしてコマーシャルなどに登場しています。

写真は国道8号沿いにある「新潟石油販売株式会社・セルフ柿崎SS」。
ちなみにウルトラマンゼアスは身長60m、体重は54,540tという設定だそうですが、さすがに巨大ではあるもののこちらは1/1スケールではないようです。

 【新潟石油販売・セルフ柿崎SS】
新潟県上越市柿崎区柿崎1661-1
電話番号  025-535-2225
営業時間  24時間
定 休 日  年中無休



■一日締めくくりは日本海の海の幸で

東京から約400kmを走ってやって来たのは、新潟県上越市
人口およそ20万人。古くは北前船の寄港地として栄え、現在も重要港湾と位置づけられている直江津港などがある日本海側の交通の要所です。

また日本スキー発祥の地の地としても知られており、これは1911年にこの地に赴任したオーストリア=ハンガリー軍のテオドール・エードラー・フォン・レルヒ少佐が、金谷山で日本陸軍の兵士に対してスキーを教えたことに由来しています。

ところでそろそろ今宵の夕食をどうするか、という時間帯になっていますが、ここはやはり日本海の海の幸を堪能したいところ。しかもリーズナブルで手軽に楽しむとなれば、回転寿司がベストチョイスです。
なんといっても新潟を含む北陸地方は、回転寿司の超激戦区。
そんな中から今回は「廻鮮 富寿し・上越みなと店」を訪れてみました。

威勢の良い店員さんに出迎えられて入った店内は明るく清潔なもの。カウンター席に通されると、目の前のコンベアーには隙間無く日本海の海の幸が乗っていました。

まず軽くつまんでみて新鮮さと美味しさに驚いたのが「活タコ」。回転寿司店では"安物ネタ"の代表格でもあるタコは、干からびてゴムのような歯ごたえのものも珍しくありません。
しかしこのお店のタコは、弾力といい甘みといい文句なし。
これで期待は一層ふくらみ、次々に色々なネタを試していきますが、どれも文句のつけようがない美味しさ。

特に"のどぐろ"と呼ばれるアカムツは、白身ながら濃厚な味わいが絶品。"白身のトロ"と評した水産関係者もいるそうですが、この表現にも納得の味わい。幻の高級魚といわれるだけあって高価なお皿の上に鎮座していますが、これはぜひ試していただきたい一品です。

 【廻鮮 富寿し・上越みなと店】
新潟県上越市下源入277-7
電話番号  025-531-3737
営業時間  (平日) 11:00 ~ 14:30/16:30 ~ 22:00、(土日祝) 10:00 ~ 22:00
定 休 日  年中無休



日本海の海の幸でお腹もいっぱいになったところで、無事に一日目が終了。
上越市内の「ホテルアルファーワン上越」でゆっくり休んで、二日目に備えます。


●ルートマップ|八王子 → 津南町ひまわり広場 → かま炊きめしや こめ太郎 → 江口だんご・本店 → 廻鮮 富寿し・上越みなと店 → ホテルアルファーワン上越
 
Posted at 2009/08/13 19:27:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 日記

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