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2010年02月13日 イイね!

愚策の被害者

愚策の被害者2010年2月3日付のエントリでも記したように、昨年来「高速道路の通行料金」が何かと注目を集めています。

そもそもは現在の与党である民主党が政権に就く以前、昨年夏の衆議院選挙を睨んで将来的な高速道路の無料化を謳いはじめたあたりに原点があるかと思います。
それまでも小泉政権時代にはシンボリックな改革のひとつとして日本道路公団の民営化が行われましたが、現実には本来やるべき改革の全てを完了するには至らず、なんとも中途半端な感じで終わってしまっていました。

ところが突如として高速道路の無料化が話題を集めはじめると、当時の政権与党も対抗策として大幅な割引政策を実行に移しました。これが2009年3月下旬から施行された「ETC休日特別割引」。
曜日限定、かつETC搭載車に限るという点で不公平感が否めない上、週末や連休には高速道路の渋滞が悪化して、物流や都市間バスなどの公共交通機関にも影響を与えました。そもそも割引の原資は税金の投入であり、高速道路に関する問題点を根本的に解決したわけではないことが最大の問題点と言えるでしょう。

しかしETCの普及が急速に進み、一時期は全国的な品不足が問題化するに至りました。また観光地によっては週末の集客効果に大きく寄与した面もあるようで、それなりの経済刺激効果はあったという論評も存在しています。

昨年夏の政権交代を経て、新しい政権党は「高速道路無料化」を訴えていただけに対応に注目が集まりました。しかし世論も冷静なもので、単純な税金投入による無料化が愚策であることを見抜いており、環境問題的な側面からもこの政策には否定的な声が多く聞こえています。
そして先の発表。全国の高速道路網の中で利用率の低い路線だけを抽出しての無料化実験を行うことになるようです。また、「ETC休日特別割引」などは廃止され、新たに決済方法を問わず乗用車は上限を2,000円、大型車も5,000円程度とする上限料金体制が施行される模様です。

ところが所詮はこの無料化や割引料金の原資も税金の投入。要するに、どの政党でも首相でも大臣でも、ごく簡単に何も考えず実行できる"バラマキ政策"に過ぎません。

この"バラマキ政策"の大きな弊害として、公共交通機関に与えるダメージが懸念されることは、このブログでも何度もお伝えしてきました。
そしてまた、重要な公共交通機関が廃止されてしまうことが発表となりました。

●「宇高航路」3月で廃止 高速値下げが経営直撃
中國新聞  2010年2月13日

旧・国鉄の宇高連絡船にルーツを見いだせる、瀬戸内海を挟んだ岡山県香川県を結ぶ航路が廃止されることになりました。

●「影響計り知れず」関係自治体衝撃/宇高航路廃止
SHIKOKU NEWS (四国新聞社)  2010年2月13日 9時46分

両県ともに貴重な航路が無くなってしまうことに対して、戸惑いの声が出されています。

このフェリー航路とほぼ同じルートでは、本四高速瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)が1988年から供用開始となっています。
現在、本州と四国の間には3つの架橋ルートが存在していますが、ちょうど真ん中にあたる瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)は上層部が自動車専用道路、下層部に鉄道路線という構成になっています。

今回のフェリー廃止に対して、既に橋の開通から20年以上を経てフェリーの役割は終わったと評する声もあるようです。
しかし、果たしてそれで良いのでしょうか。

何らかの補助金がフェリーに対して出されていたのではないかと想像もされますが、それでも20年以上に渡って共存してきた橋とフェリーは、大衆迎合政治による愚策によってアッサリと廃止されてしまう事態に至りました。
民間企業同士の競合など、自然な市場原理に基づく競争で破れたのではなく、絶対に太刀打ちできない"国策"の餌食となってしまったのです。

ちなみにほぼ同じタイミングで、こんな真反対のニュースも入ってきました。

●青函フェリーの共栄運輸が新造船 高速値下げで利用増
Doshin web (北海道新聞)  2010年2月10日 8時08分

津軽海峡を結ぶフェリーは高速道路の料金引き下げに伴って利用客が増えているようです。

これはこれで大きな経済効果をあげているわけですが、純粋に増えた利用客の100%が新規利用ではないでしょう。当然それまでは航空機や鉄道などを利用していたものが、国策によって引き下げられた高速道路料金に魅力を感じて、フェリー利用に移ったケースも多いはずです。つまり航空会社や鉄道会社、レンタカー会社などが割を食っている可能性があるわけです。


高速道路については改革・改善すべき構造的な課題が多々あると思われます。そして、それらを解決していけば何らかの利用者メリットにつながる部分が必ず生じてくるはずなのです。
しかしそういった事をすべて先送りして、税金を投入しての割引政策。自由主義競争原理を崩壊させ、地域交通網のバランスを狂わせ、着々と公共交通機関にダメージを与え始めています。

この愚策、果たしていつまで続けるつもりなのでしょう。
何もしない政権というのは困ったものですが、何の将来的なビジョンも描かずに、その場しのぎの愚策を連発する政権は国民生活の基盤を崩壊させかねない危険な存在としか言いようがありません。
 
Posted at 2010/02/15 02:14:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | 航空・鉄道・海運 | 日記
2010年02月12日 イイね!

"みなとみらい"で過ごす昼

"みなとみらい"で過ごす昼本日は所用のため、午前中に社員嬢とともに外出。
上空からは雨粒が落ちている中を、社用車1号機(日産フーガ 350XV)で向かった先は、横浜市の「横浜みなとみらい21」地区。

横浜ランドマークタワー」に車を停めてちょっとした所用を済ませた後、入居しているテナントで少し早めのお昼ごはんを食べていくことにしました。

選んだお店は「銀座 天國」。
なんとなく久しぶりに天ぷらにしてみました。なおお店の名前は"てんくに"であり、決して"てんごく"ではないので、お間違え無きように(^^;。

お昼ということでお得なランチメニューから、「お昼天丼」をオーダー。海老2本、きすとイカの天ぷらが載った丼に、香の物と赤だしがついて900円。って、良く見ると銀座の本店より200円ほど安い設定なのですね。
千円札でお釣りが来る価格となっている横浜店ですが、ボリューム的にも文句無し。アツアツの天ぷらと、タレが良くマッチしていました。


昼食の後は、ランドマークホールで開催されているイベントを覗いていくことに。

●ランドマークホールで「ヨコハマ鉄道模型フェスタ」-運転体験も
ヨコハマ経済新聞  2010年2月10日

ヨコハマ鉄道模型フェスタ2010」はこの日が開幕日。鉄道模型振興会の主催で、各鉄道模型メーカーはもちろんのこと、鉄道車両メーカーや電鉄会社も出展している大掛かりなイベントです。

会場は初日の開幕直後にも関わらず大賑わい。最近は悪行も目立ってしまっている"鉄オタ"が大半かと思いきや、場所柄もあるのか若いお母さんと子供連れという来場客も多く、会場入口には預けられたベビーカーがズラリと並んでいました。

メイン会場には模型メーカー各社が大規模なジオラマを出展。地方のローカル線から都会的な風景までを再現したジオラマは、なかなか見応えのあるものでした。特に四季を再現していると思われる展示では、雪景色のジオラマの完成度がなかなか絶品。

個人的には子供の頃からNゲージに興味を持ち続けていますが、決して安価なものではないので手を出すには至らず。今になっても時間やスペース的な制約から、未経験のままとなっています。
何より自分自身、もしNゲージをはじめたらリアリティを求めて凝ってしまうと自己分析しているので、あえて手を出さないようにしているのかもしれません。例えば電車ひとつ走らせるにしても本来の姿である車両編成を再現したくなりますから、それなりにお金もかかってしまうでしょう。まぁ、子供の頃から「車両代をかけないために、はじめるならローカル線から」なんて思っていましたし、あえて客車ではなく貨物からはじめてみるのも面白いかもしれません。もっとも、貨物をやると長大なコンテナ編成や、タンクローリーやホッパー車、石炭車などを大量に買い込んで長大編成を組んでしまいそうな自分がいるので危険ですが・・・。


イベント見学後は、予想通り社員嬢から「食後のデザートを食べたい!」というリクエストが。

そこで訪れたのが「コールドストーンクリーマリー」というアイスクリーム屋さん。
アメリカ生まれのフランチャイズですが、その名の通りマイナス9度に冷やされた石板の上でアイスクリームとトッピングメニューをミックスする点が特徴的。メニューの組み合わせも豊富な中から選べるので、慣れてくると凝った感じで好みのオーダーを出来るようになるのでしょう。

取り敢えず初心者としては"おすすめメニュー"の中から「コーヒーラバーズ」を注文。コーヒー味のアイスクリームにヌガーキャンディチップ、アーモンド、チョコファッジがミックスされたもので、これを店で焼いているというプレーンワッフルコーンに入れていただきます。
味はしっかりしたコーヒー味で甘すぎず、期待以上の美味しさ。ワッフルコーンもしっかりしたもので、やや高めの価格設定に最初は感じたものの、充分満足出来る内容でした。

ところでこの店、スタッフが明るく元気なアメリカンスタイル。訪れた際は若い女性2人のコンビでしたが、愛想が良い上にミックス作業中も良く話しかけてきます。さらに接客が途切れたりすると何やら歌を歌いだしたりします。
確かに私自身、アイスクリーム店に限らず、アメリカで同様の接客スタイルをしている店を訪れたこともあるので、特に驚きはしませんが・・・。
今回のスタッフはなんとなくこうしたスタイルも似合っており板についている感じでしたが、慣れない人がやるとぎこちなさが目立ってしまいそうです。

そんな接客を見ていて、ふと思ったことが。
昔の任侠映画にでも出てくるようなバリバリのコワモテ客が訪れても、同じように話しかけたり歌ったりしてくれるのでしょうか?
ちょっとした悪戯というかドッキリ企画的な発想ですが、「探偵!ナイトスクープ」あたりで実験してもらえませんかねぇ?
 
Posted at 2010/02/13 21:17:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 取材・業務雑記 | 日記
2010年02月11日 イイね!

何かと便利な"羽田"

何かと便利な"羽田"生憎の冷たい雨模様となった東京。
そんな中、夕方から社用車1号機(日産フーガ 350XV)で向かった先は、全国的にお馴染みの東京の空の玄関口である「東京国際空港(羽田空港)」。

全国各地と結ぶ国内航空交通の拠点であり、近年は国際線についても路線拡充が図られています。年間の国内航空旅客数は2006年の資料で9,697万人ほどですが、そのうちの6割にあたる6,216万人が「東京国際空港(羽田空港)」を利用している世界的にも有数のマンモス空港です。

そんな「東京国際空港(羽田空港)」にやって来ましたが、私自身がこれから空路でどこかへ行くという話ではありません。
たまたま出張で東京を訪れている方と、東京を離れる前にここでお会いするというスケジュールになっているのです。

実は「東京国際空港(羽田空港)」、単に飛行機を利用するためだけ以外にも利便性の高い施設であると認識しています。
特に今回のように、誰かとお会いするための場所としては、なかなか悪い選択肢ではありません。もちろん相手が飛行機利用者であれば、帰り際などは空港でお会いしていれば搭乗手続き間近まで時間を最大限有効に活用できますし、なにより交通障害や渋滞によって乗り遅れるという心配がありません。

また、例え飛行機の利用者でない人同士でも、面会場所しての「東京国際空港(羽田空港)」は使い勝手の良い施設です。

まず当たり前ですが、誰でもその存在を知っていますし、細かく場所を説明する必要がありません。
そして都内一円はもちろん、広域的に見ても関東各地からのアクセス性が良好。
都内からは鉄道ならば京浜急行電鉄東京モノレールが直接ターミナルビルまで乗り入れています。バス路線も東京空港交通のリムジンバスを筆頭に、各社が関東一円からの連絡バスを設定しています。
そして自家用車で向かったとしても、首都高速道路のランプは至近にありますし、駐車場も余裕ある収容台数の施設が設けられています。

こうしたアクセス性の良さに加え、目的に応じた飲食施設を選べるのもメリット。
軽いお茶程度のカフェやラウンジに始まり、本格的な食事をするにもカジュアルな店からフォーマル色の強い店まで、そして和洋中も相手の好みなどに応じて選ぶことが出来ます。

そんな訳で何かと便利に利用している「東京国際空港(羽田空港)」ですが、今回は相手の搭乗便がJAL(日本航空)だったので、久しぶりに第1ターミナルに赴きました。
出発ロビーで相手の到着を待っていたのですが、休日の夕刻という割には思っていたよりも混雑している様子がありません。

そしてターミナル内に流れたアナウンスを聴いて驚きました。同じ第1ターミナルを使っているSKY(スカイマーク・エアラインズ)の札幌・新千歳行きについて、キャンセル待ちがいっぱいになった旨を告げたのです。
気になって出発案内を見ると、JAL(日本航空)の同路線便は満席になっていません。
やはり消費者は敏感な反応を見せているということのようです。
 
Posted at 2010/02/13 20:32:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 取材・業務雑記 | 日記
2010年02月10日 イイね!

これまで以上の徹底した取締りを望む

これまで以上の徹底した取締りを望む明日、2月11日は建国記念日。
現在の日本には15の国民の祝日があり、さらに振替休日や国民の休日(祝日と祝日の中日が1日の場合に適用)も状況によってはカレンダーに加わります。

ところで1998年以降、いわゆる"ハッピーマンデー制度"が施行されたことにより、15のうち4つの祝日は日付ではなく特定の月曜日に適用されるようになりました。従来型の祝日には元日やゴールデンウィークを構成するものが加わるため、これらとは異なる単独の祝日が週の半ばにくることがめっきり減った印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

そんな週半ば、木曜日の祝日となる今年の建国記念日。
休み明け1日を出社すると週末に入ることから、祝日前夜となる水曜夜は会社の同僚などと一杯楽しんでから帰宅する、という方も多かったかもしれません。

しかし、北海道から気になるニュースが入ってきています。

●飲酒運転の検挙6倍【釧路市、釧路町、白糠町、鶴居村】
HOKKAIDO NEWS LINK釧路新聞  2010年2月10日

北海道警察釧路警察署の発表によると、今年に入ってから管内における飲酒運転の検挙数が前年同期の6倍にもなっているとのこと。
正月休みや年明けの新年会シーズンを背景に、昨年は2人だったものが今年は既に12人を検挙しており、飲酒運転厳禁を軽視したドライバーが多いと分析しています。

ご承知の通り飲酒運転の危険性はここ数年で特に社会問題化しています。多くの死傷者を出す事故の要因となり、世論の高まりに呼応して法律も改正されて厳罰化が行われました。
厳罰化は運転者に限らず、同乗者や酒類を提供した者も対象となり、取締りの強化も相まって全国的には摘発件数が減少。警察庁の資料によると、酒酔い・酒気帯びによる違反取締り件数は2003年が全国で175,730件だったのに対して、2007年には74,331件となり半数以下にまで減少しています。

しかし、酒酔い・酒気帯び運転が重大な事故につながる大きな要因であることには何の変わりもありません。
特に2009年1月11日付のエントリでも少し触れましたが、「第1当事者の法令違反別死亡事故件数の推移」という資料によると、気になる数字を見て取ることが出来ます。

2008年と2009年を比較したデータですが、信号無視や最高速度違反などを要因とする死亡事故が減少傾向を見せているのに対して、酒酔い・酒気帯びは5%ほどの増加傾向に転じているのです。法改正による厳罰化で確かに違反件数そのものは大幅な減少を見せているのですが、ここに来て取締り件数も横ばい傾向である上に、死亡事故の要因としては増加してしまっているのです。
また昼夜別の死亡事故件数をみると、飲酒運転によるものは夜の発生件数が昼の3倍。最高速度違反は2倍を少し下回る程度ですから、夜になると飲酒運転による事故が激増している状況を窺い知ることが出来ます。


個人的な印象ですが、飲酒運転には"常習性"があるように感じられます。

●異例の“2回目”懲戒免職 酒酔い運転で免職→復職→また発覚
MSN産経ニュース  2010年1月20日 18時22分

このような呆れたニュースも今年に入って伝えられましたが、飲酒運転は絶対にしていけないこと、酒は人間の感覚や運動能力に大きな影響を及ぼすことは、誰でも知っている筈です。
しかし「ちょっとしか呑んでいない」「自分は酒に強いから」「呑み終わってから一休みしたから」など、色々と身勝手な言い訳をつけて運転する輩があとを絶ちません。

ここまで厳罰化され、社会的にも問題視されている飲酒運転。それでも自覚やモラルの無いドライバーがいなくならないのです。
ただでさえ1トンを遥かに超える重さの自動車を、人間が本来出せない速度で走らせる自動車の運転行為。その危険性はいつ何どきでもドライバーとして自覚していなければなりませんが、危険を承知で飲酒運転をするような輩は、"殺人未遂罪"を適用しても良いほどの悪行をしていることに気がつかないものなのでしょうか。
 
Posted at 2010/02/13 19:39:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車全般 | 日記
2010年02月09日 イイね!

"ハチロク"

"ハチロク"今日は午後から、この時期恒例となっているレースに関する会議の日。
幸いに話を脱線させまくる人が欠席となっていたので、会議そのものは内容の濃い意見交換を実現することが出来たという印象です。

しかし改めて危機感も強まったことも事実。
プロモーションの不足は何年にも渡って叫ばれている問題点ですが一向に改善される気配がありません。そもそもレースそのものをどのように発展させていきたいのかという明確なビジョンが見えず、相も変わらず根拠の薄い妄想的な考えで仕切られているのですからたまりません。
不景気ということでコスト削減が叫ばれる中、謎めいた"負担金"が参加者に課せられるようになる点も疑問だらけ。負担相応の結果が出れば良いのですが、現状の体制である限りはプロモーションにしても発展振興策にしても、何も変わらないままでしょう。

ここ数週間の間に、偶然にも何人かのレース関係者やメーカー、サプライヤー関係者の方々とメールなどのやりとりをした中で、レースの行く末を案じる声が多々聞こえてきました。現状について「果たして盛り上げる気があるのか?」というのか概ね共通したご意見。
このごもっともなご意見は関係者に共通する想いだと感じていますが、ここまで来ると国会同様に"政権交代"の必要性を強く覚えた次第です。


さて、私が会議に出席している間、ウチの社員嬢は事務所でお留守番をしながら制作作業に没頭。
2010年のモータースポーツシーズン開幕に向けた準備を進めているのですが、そんな制作作業の中でちょっとした出来事がありました。

指示しておいた車の写真がどうしても見つからないと社員嬢からの相談。そんな筈はないとよくよく聞いてみると、目的の車は「FD2(シビックタイプR)」でしたが、社員嬢は「FD3S(アンフィニ/マツダRX-7)」と勘違いしていたようで。
競技車両の名称では型式名称を用いることも多いのですが、現行シビックタイプRの「FD2」という型式はまだ一般的とは言えず、やはり"FD"となると最終型RX-7の「FD3S」を真っ先に思い浮かべてしまったのは、致し方ないところでしょう。
もっともシビックもハッチバックの時代は、EF/EG/EKといった型式名称を比較的用いていたように思うのですが、最新のFD2は出場しているレースも限られることから余り浸透していないのが現実かと思います。

ところで型式名称ですが、モデルチェンジを繰り返して歴史を重ねてきた車については、スポーツ系の車種に限らず仕事がらなにかと表現手法として使う機会は多い方です。
しかし、やはり一般的にも広く知られているのはスポーツ系の車種。特に4代目カローラレビン/スプリンタートレノの1,600ccエンジン搭載車の型式名称である「AE86」は、一時期人気を博したマンガの影響もあって認知度が高いものです。

俗に"ハチロク"と呼ばれる「AE86」ですが・・・。
"ハチロク"と聞いて、何を連想するかによって、その人がどの分野に造詣が深いのかを推し量ることも出来ます。

「AE86」を連想したら、一般的なクルマ好き。新しいところでは2009年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカーの「FT-86 Concept」を真っ先に思い浮かべる人もいるかもしれません。

しかし、これが航空機のファンになるとちょっと変わって、「F-86」をまずは連想するでしょう。
「F-86」は朝鮮戦争などで活躍したアメリカ製の往年の戦闘機。日本でも航空自衛隊に配備されて主力戦闘機として活躍しましたが、それよりも華麗なアクロバット飛行を見せてくれるブルーインパルスの初代使用機としてお馴染みかもしれません。

さらに鉄道ファンになると「クハ86形」を真っ先に思い浮かべることでしょう。
こちらは戦後になって登場した、旧・国鉄の中・長距離用電車のひとつ。"湘南電車"の愛称をつけて東海道線の東京と熱海や沼津付近との間を結んだ初代車両で、流線型風のデザインが洗練された印象です。カラーリングも濃いめの黄色と緑色というツートンカラー、こちらも"湘南色"と呼ばれて親しまれました。

このように、同じ"ハチロク"にも色々あるものです。
ちなみに写真は、飛行機の"ハチロク"こと「F-86」のブルーインパルス仕様。航空自衛隊浜松広報館のエントランスに展示されています。
 
Posted at 2010/02/11 23:14:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | 取材・業務雑記 | 日記

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各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
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