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日付が金曜日に変わり、いよいよ今日からは全日本ラリー選手権の今シーズン最終戦「MSCC 東京ラリー 2010」の取材に本格突入。
つまり、“サーキットモード”から“ラリーモード”へと、自分自身の取材手法もチェンジする必要があります。

お昼にサービスパークやヘッドクォーター(大会本部)が設けられている、棚倉町の「ルネサンス棚倉」へ。メディア受付などの事務手続きを済ませ、関係各位と挨拶＆情報交換。WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)の撮影をお願いした某カメラマン氏とも、3日ぶりの再会(^^;。

レッキから帰って来た選手に少しばかり話を聞いてから、件のカメラマン氏とともに今回初めて使われることになった林道ステージの下見にいくことに。

鶴石山というステージなのですが、サービスパークから片道およそ60kmとやや移動距離があるステージ。レッキを済ませてきた選手によると、道は走りにくい感じということだったので、某編集者さんの三菱・アウトランダーをお借りして赴くことに。

現場を見た感じでは、撮影する場所の選択肢も多くて、やや木立ちによって路面が暗い感じがするものの、決して悪いシチュエーションではないという印象。
唯一の問題点は、なにより距離が離れていること。サービスパークからは前述の通り約60km、宿泊している白河のホテルからですと100km近い距離があるので、相当な早起きが求められるのです。

ステージの下見から帰った後は、メディアブリーフィング。スケジュールの確認や注意点の説明などを受けるものですが、サーキットと比べて取材フィールドが桁違いに広いラリーの場合は、メディア一人一人に求められる責任も大きく、ブリーフィングへの出席は必須義務となっています。

ブリーフィングを終えてホテルに帰ったのは21時頃。そして･･･、土曜日のホテル出発時刻は･･･。
　

名神高速・多賀サービスエリア、磐越道・磐梯山サービスエリアと2日連続で高速道路のサービスエリアで迎えた朝。

放射冷却現象の影響なのか冷え込んだ朝となりましたが、空は澄んだ快晴で磐梯山もクッキリと姿を見せてくれました。

昨夜、ここに到着したのは午前2時すぎ。なんだかんだで仮眠をはじめたのが午前4時くらい、あれから5時間ほど寝て起床は午前9時。取り敢えず身支度が整ったら、最終目的地である福島県の白河方面へと向かいます。

磐越道を郡山JCTまで走り、東北道に移って須賀川ICで一般道に流出。第二京阪道路の京田辺本線料金所から須賀川ICまでの距離は約730km、3日の祝日を絡めた移動となったのでETC休日特別割引の適用を受けて、定価の通行料金が14,300円となるところを1,300円の通行料で済ませられました。

一般道に降りてからは、まずガソリン補給。まだエンプティ警告も灯っておらず、給油量は70リットルに満たないものでした。その後は2,500km近くを走ってきた社用車1号機(日産フーガ 350XV)を洗車。いつものようにセルフ式の機械洗車ではありますが、労いの意味も込めてしっかり拭き上げまでを行います。

車がお腹いっぱいになった後は、運転している自分自身のお昼ご飯。
たまたま街道沿いに見つけたコンビニエンスストアで飲み物やサンドイッチなどを適当に調達、ふと店を出るときに気づいたのは道をはさんだ真向かいにあるコインランドリーの存在。どうせなら食事と小休止に充てる時間を有効に活用しようということで、コインランドリーで溜まっていた洗濯物を一気に片づけることに。

食事と洗濯が終わってすっきりした後は、以前からなかなか訪問する機会の無かった福島空港へ。残念ながらローカル空港ゆえに離発着は頻繁ではなく、訪れたタイミングでは離発着はおろか、エプロン上に機体も全くいない状態。取り敢えずはロケーションを確認して撮影スポットを何カ所か訪れ、次回以降の撮影訪問に備えたのでした。

そうこうしているうちに、ようやく時刻は15時近くに。車を東北道・白河IC方面に進め、大型ショッピングセンターで飲み物や食料品を買い出し。
そして今日からの宿である「プレミアイン白河」にチェックイン。このホテル、小ぎれいなビジネスホテルですが料金がリーズナブルでお得感があります。
また、何よりの大きな特徴は小さいながらも独立型のバスルームが各部屋に備わっていて、しっかり浴槽に浸かることが出来る点。これはラリー取材ではありがたい限り、今日も2夜に渡って車内で過ごしてきた身ゆえに、チェックインしてから間もなくして湯船にしっかりとお湯を張って、日本列島縦断の疲れと汗を流したのでした。
　

カレンダーは11月3日、今日は文化の日。
深夜のうちに到着した名神高速・多賀サービスエリアで目覚めたのは午前9時すぎでしたが、既にサービスエリアの中は行楽客などの車で満員御礼状態。

そそくさと身支度を整えて移動を再開、米原JCTから北陸自動車道へと針路をとります。
過去、自身初の福井訪問では今回同様に米原側から北陸道を走りましたし、北陸周遊などでは逆に新潟側から北陸道を利用した経験があります。しかし、新潟中央JCTから米原JCTまで総延長476.5kmと高速自動車国道としては3番目に長い北陸道、これまで上下いずれの方向でも全線走破をしたことはありません。

そこで、今回の岡山→福島大移動では、この北陸道を全線走破する日本海ルートをチョイスしました。東名高速や中央道で東京まで走り、そこから東北道というルートも選択肢としてはありますが、この日本海ルートの方が交通量も少なく快適であるのは間違いないところ。目的地である白河ICは北陸道と東北道をつなぐ磐越道の郡山JCTからそれほど離れていないので、距離的にも極端な遠回りになることはありません。

琵琶湖北部では一時的な雨もありましたが、石川県内に入ると青空が広がる気持ち良いコンディション。
そんな中を淡々と走ってやってきたのは、石川県・白山市にある「徳光パーキングエリア(左上写真)」。ここは「まっとう車遊館」という施設を併設するハイウェイオアシスとなっており、施設がある上り線のパーキングエリアには下り線側からも歩道橋で訪れることが出来ます。

ちなみに北陸道は米原から新潟方面が下り線、新潟から米原方面は上り線。この上下の関係がいまひとつピンとこない部分もあるのですが、なにやら色々な施設があるというので昼食を摂ろうかと思って立ち寄った次第。

ですが･･･。

個人的には、イマひとつ魅力を感じる店が無く。結果的には何も食べず、再び新潟方面を目指して出発することに。
なんとなく昼食のタイミングを逃して、引き続き淡々と走行。
大型トラックなどをペースメーカーとして、メーター読みでスピードは95km/h前後、エンジン回転数にして1,700～2,000rpmあたりという、マッタリした走行が続きます。

そしてやってきたのは米原JCTから385.3kmの地点にある「米山サービスエリア」。住所的にはとっくに新潟県、既にあたりも暗くなって時刻も20時近くなっていたので、夕食はしっかり摂ろうと入ってみました。

営業時間中のレストランに入り、オーダーしたのは「日本海ちらし」。お値段は1,280円也で、思ったよりもボリュームある丼にはご飯の上に6種類の海鮮とワカメ、ガリが載せられています。また、これまたボリュームのあるかに汁もついてきて、空腹の身ゆえに一層期待が高まったのですが･･･。

正直なところ、残念な内容でした。
海鮮もそんなに美味しさを感じるものではなく、酢飯ではない単なる白いご飯も新米の季節とは思えない物足りない味。炊き方も水分が多すぎるように感じられるもので、とても“米どころ”として知られる新潟と、海の幸が美味しいと評判の日本海がコラボレーションしたものとは思えない内容。
利用者が少ないためなのか、北陸道の食環境はあまりお勧めできるものが無かったのは残念です。

やや残念な食事となりましたが、なんだかんだで新潟中央JCTまでの476.5kmを無事に走破。ここからは磐越道に車を進め、一気に奥羽山脈を横断します。なお、磐越道は新潟中央JCTから郡山JCTに向かう方向が上り線となりますので、北陸道を米原方面から来た場合は新潟中央JCTを境に走っている方向が「下り線」から「上り線」に入れ替わります。

ちなみに今日の移動距離は多賀サービスエリアから白河ICまで約700km、社用車1号機(日産フーガ 350XV)は大阪で燃料を満タン給油していますが、過去の実績データから見て十分に無給油で走破出来る距離です。

ただし磐越道では郡山JCTから新潟中央JCT間のうち、ガソリンスタンドがあるのは磐梯山サービスエリアのみ。
米原方向から来ると北陸道・黒崎パーキングエリアを最後に、磐越道の磐梯山サービスエリアまで115.9kmの間にガソリンスタンドはありません。しかも磐越道は1車線区間が多いので、万が一燃料が切れるような事態になると他車の交通に大きな障害となってしまう可能性が高いので注意が必要です。

交通量の少ない磐越道、キセノンヘッドライト＋AFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)の効果も抜群な深夜の走行も、磐梯山サービスエリアでひとまずフィニッシュ。
ここは磐越道でも最も標高が高い地点に近いのですが、外気温は3度という冷え込み！ 早速、毛布にくるまって朝まで過ごすことにしたのでした。
　

午前10時すぎに、2泊した「シーサイドホテル 舞子ビラ神戸」をチェックアウト。このホテル、宿泊約款の規定チェックアウトは午前11時なので、余裕を持って朝を過ごせるのもポイントのひとつです。

今日は急遽、夕方に一件のインタビュー取材を行うことになりました。
それまでは時間に余裕があるので、岡山で撮影をお願いしていたカメラマン氏と昼食をご一緒することに。その場所へ向かおうとホテルを出た直後、そのカメラマン氏からメールが着信。
書いてあった内容をもとに、立ち寄り先としてカーナビゲーションにある地点を登録して移動を開始します。

やって来たのは「ナダシンの餅・甲南店」。
東灘区の国道2号と43号の間に位置するお店は、こぢんまりとした趣。しかし狭い店内には地元の方々がお昼前だというのに何人もやって来ています。この店の名物は「安倍川餅」。私の場合は安倍川餅というと静岡のイメージが強いのですが、ここ「ナダシンの餅」は神戸っ子にとってお気に入りの店なのだとか。

店頭で購入したのは、安倍川餅5個＆おはぎ(つぶあん)5個のセットで600円のパック。これをインタビュー先への手土産などとして4パックほど入手しましたが、とにかく安倍川餅の方は大量の“きな粉”に餅が埋もれているような状態でありました。

それぞれ1つずつを食してみましたが、つきたての食感がしっかり残る餅はとても美味しいもの。安倍川のきな粉も、おはぎの餡も上品な甘さで、人気が高いことも納得できるものでした。なにより5個ずつ入って600円という安さも見逃せません。

お土産をゲットした後は、阪神電車の「尼崎駅」へ。ここでカメラマン氏と合流して、駅から徒歩3～5分ほどのガード下にある「串かつ専門店 あさひ」が昼食の場所です。

ここは「本場の串かつを食べてみたい」という私の希望により、関西出身のカメラマン氏が選んでくれた店。なんでも子供のころから串かつといえばこの店だったそうで、周りの雰囲気も昭和の香りが色濃く残っている感じです。

豊富なメニューの中から、野菜や肉、魚などを色々と注文、これに白いごはんと味噌汁をつけてのボリュームたっぷりの昼食。揚げたての串かつは素材の美味しさを引き出したもので、こちらも大満足の内容でありました。

食後はまだ時間の余裕があったことから、アーケードのある商店街で渋い感じの喫茶店に。ここでの注文は関西らしく「ミックスジュース」、5歳くらいかと思われるかわいいウェイトレスさんが、おしぼりを持ってきてくれるアットホームな良い感じのお店です。

美味しい食事とティータイムの後はカメラマン氏と別れて、大阪府内某所で1時間ほどのインタビュー取材。

取材終了後は和歌山まで足を伸ばして、久しぶりの友人とファミリーレストランで夕食。
なんだかんだで時刻は22時近くなり、ガソリンを満タンに補給してから次なる取材地である東北は福島県を目指す大移動を開始します。

阪和道、近畿道とリレーして、門真JCTから第二阪奈道路へ。この道路は公社管理ゆえにETC休日特別割引の適用という面では、それまで走ってきた阪和・近畿道の分が一度リセットされるのですが、走る機会がこれまでなかったことから選んでみたルート。
久御山JCTで京滋バイパス合流、瀬田東JCTからは名神高速へ。
そして滋賀県に入って多賀サービスエリアに到着したのは午前2時すぎ、ここで朝まで仮眠をとることして火曜日のスケジュールはほぼ予定通りに終了しました。
　

岡山国際サーキットでの取材を終え、岡山市内での夕食をはさんで、やって来たのは兵庫県・神戸市。
既に日付は月曜日に変わってしまいましたが、予約しておいたホテルへとチェックインしたのは午前0時30分。

ここから「WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)」に関する制作作業を開始。一段落ついたのは午前3時すぎ、意外とスムーズに作業は進んだので、ここでひと眠りすることに。

午前8時前に起床して、制作作業を続行。
宿泊した施設の館内でインターネット回線のトラブルが発生したのは想定外でしたが、常にFOMAとe-MOBILEのデータ通信環境を構築出来るようにしているので、大慌てすることもなく。

無事に夕方には制作作業を終えましたが、今回は珍しく2泊の後泊というスケジュールを組んだので、仕事もスムーズに捗りました。

宿泊したのは神戸と淡路島を結ぶ「明石海峡大橋」のたもとにある「シーサイドホテル 舞子ビラ神戸」というホテル。
本格的なレストランやウェディングチャペルなどを備えるリゾートホテルであり、私が泊まったのも十分以上な広さを持つツインルームでした。日頃利用する機会の多い一般的なビジネスホテルと比べると、部屋の広さは優に2倍、いや3倍近くあったかもしれません。

写真は窓からの眺望。「明石海峡大橋」がまさに目の前、時間によって移り変わる橋の表情を仕事の合間で撮影することも出来ました。
対岸の淡路島には「淡路ハイウェイオアシス」の観覧車なども望めます。

このホテル、日曜日のチェックインということもあってか、激安価格でのプランを見つけたので利用した次第。なにしろ2泊分の料金で、神戸市内中心部のちょっとしたビジネスホテル1泊分程度という安さだったのですから。
さらに神戸市中心部では駐車料金の高いホテルが多いのですが、こちらの「シーサイドホテル 舞子ビラ神戸」では駐車料金が宿泊客は無料。これも大きなポイントで、連泊すると小さくない負担になる駐車料金も含めて考えると、さらにお得感の高い宿泊となりました。

2010年9月6日付のエントリではスーパー耐久の取材で岡山国際サーキットを訪れた帰りに利用した兵庫県内のホテルをご紹介しました。やはりこちらもリゾート色の濃いホテルでしたが、今回同様にとてもお得感の高い料金で利用することが出来ました。

日曜チェックインや平日利用、観光オフシーズンなどの場合は、ビジネスユースにおいても都市近郊型のリゾートホテルは、狙い目となることが多いのでマメに旅行ポータルサイトなどをチェックしてみてはいかがでしょうか。