MiniCar｜RAI'Sトヨタクラウン2003警視庁所轄署地域警ら車両(宮沢模型限定品)

鉄道模型の世界で多彩な企画商品をリリースしてきた宮沢模型が、RAI'Sとタッグを組んで1,000個限定で生産・発売に至ったニューアイテム。

今も見かける機会の多いGS171型トヨタクラウンで、警視庁蔵前警察署警ら車両を再現しています。

実車は排気量2,000ccのエンジンを搭載したFR(後輪駆動)モデル。ミッションはオートマチックを組み合わせています。

一般市販仕様のクラウンとしては二世代前にあたるモデルがベースゆえ、フォーマル感の強い端正なデザインは少々旧さも感じさせるもの。
しかしパトロールカーというキャラクターでは、むしろこちらの方がしっくり来るような気もするデザインです。

警ら仕様なのでルーフには昇降式散光赤色警光灯を装備。このモデルのクラウンからは天地方向に薄い昇降装置筐体となったので、サイドビューもスッキリ整った印象です。

"ゼロ・クラウン"ことGSR18#系に比べると"顔の大きさ"が目立つフロントマスク。
グリル中央には王冠マークに取って代わって旭日章が備わり、その両側に一対の前面赤色警光灯が装備されています。

ちなみにこれは一般市販仕様も同じですが、この型のクラウンまではフロントフェンダー先端に「フェンダーマーカーランプ」が備わっています。
最近の車ではすっかり見なくなった装備のひとつですが、狭い場所での取りまわしでは良い目印になってくれたものです。

なお、法人需要が大半の現行クラウンセダンにはフェンダーマーカーの装備が残されています。しかも時流に合わせてLED式に進化しています。

リアビューで目立つのはトランクリッド左右のアンテナ。
警察無線、さらには情報照会システムなど外部との通信手段を多く持つ現代のパトロールカーらしい姿になっています。

そしてリアバンパーには警視庁ならではの「POLICE」という英文表記。
文字は反射材ゆえに夜間でもパトロールカーの存在を広くアピールしています。

ただ、デザイン的には余りにも"取ってつけた"という印象しか抱かせませんが･･･。

リアバンパーの表記とともに、ボディサイドにも大きく反射材で「POLICE」と記されています。
そしてフロントドアには警視庁独自のエンブレム(？)も描かれるようになりました。

元々は機動隊車両などでこのようなエンブレムを描くケースもありましたが、今や国際都市・東京としての必要性から採用された英文表記と合わせて、ほぼ全ての警ら車両に描かれています。

しかし、やはりデザイン的には未消化な印象が･･･。
青森県警察の"白鳥マスコット"や、さりげなく英文表記を入れている愛知県警察の車両に、見た目では劣っているような感じがしています。

これまでの歴代RAI'Sシリーズでは、このモデルのクラウンパトロールカーも3回リリースされています。
初めてリリースされたのは2007年3月で、今回と同じGS171型警ら車両が警視庁麹町警察署仕様で登場。
さらに同じタイミングで愛知県警察高速道路交通警察隊仕様のJZS175改(3,000ccエンジン搭載車)と、神奈川県警察交通機動隊の同じくJZS175改をリリース。

さらに2007年7月にはイベント会場限定品として、愛知県警察中警察署仕様のGS171型警ら車両、神奈川県警察自動車警ら隊仕様のJZS173Z(2,500ccエンジン搭載の四輪駆動車)がリリースされています。

つまり警視庁の警ら仕様としては2台目となる今回のモデルですが、前作との最大の違いはカラーリング。そう、前作は英文表記がボディに入っていない旧塗装仕様だったのです。