MiniCar|RAI'Sトヨタクラウン2003警視庁交通部交通執行課車両
投稿日 : 2008年12月21日
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2008年を締めくくる12月リリースのRAI'S新作は、新旧トヨタクラウンがモデル化されました。
まずは一般市販車的には二世代前となるモデルの3,000ccエンジン搭載仕様(JZS175改)。このモデルで白黒ツートンの制服仕様3,000ccエンジン車は交通取締り関連部署への配備がほとんどですが、その中でもちょっと珍しい車両がモデル化されました。
モチーフとなった車両の所属は警視庁交通部交通執行課。交通取締りの専任部署ですが、悪質な交通違反を犯して所謂"赤キップ"と呼ばれる告知票を受け取った場合は、ここに出頭することになります。
また取締活動としてはルーレット族などの暴走行為を摘発するなどの実績を挙げています。
そんな部署に所属するこの車、東京では唯一台の珍しい仕様となっています。
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サイドビューは一部を除いて見慣れたクラウンパトロールカーの姿。
白黒ツートンの制服仕様カラーリングは「POLICE」の英文表記が入れられる以前の旧・警視庁塗装です。
助手席ドアミラー上にちょこんと相勤員用ナビミラーが載せられている点や、スチールホイールを備える点などは、この型のクラウンとしてスタンダードな作り。
但し、ルーフの赤色警光灯についてだけは、警視庁管内ではほかに見ることの無い仕様で、四角い箱状の物体が目を惹くことになっています。
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横バータイプの警光灯では通常真ん中にスピーカーが組み込まれますが、この車両では白く四角い箱が備わります。
これこそが速度違反摘発に使われるレーダー装置。走行車両にレーダー波を照射、ドップラー効果によって対象車両の走行速度を特定する装置ですが、これを車載しているわけです。
また交通執行課は高速道路も活動領域に含まれるからでしょうか、ボンネットには虫除けの"バグガード"も備わっています。
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後ろ姿でも、やはりルーフ中央の車載レーダー装置が存在感を見せています。
北海道などでは頻繁に見かける"レーダーパトカー"ですが、
速度取締りにあたっては幹線道路の路肩や駐車帯、建物や木々の陰などに身を潜めて、近づいてくる車両に対してレーダーを照射して速度を測定。
そして違反車両が現れると追尾して検挙、という流れで活動しています。
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ルーフには大きく"交執"の対空表記、そして最大の特徴である車載レーダー付きの赤色警光灯。
レーダー波は車内からのスイッチ操作で、前後どちらの方向にも照射することが可能。
ただし、あくまでも"レーダー式"なので、理論的には市中に出回っている"レーダー探知機"に反応します。
ところが最近は技術革新も進み、非測定時のレーダー波"タレ流し"をシャッターで抑制するステルス機能も備わりましたので、もし仮に探知機が反応しても"時既に遅し"というケースが大半かと思います。
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このように北海道などでは珍しくない"レーダー・パトカー"ですが、警視庁管内では1台しか存在しないと言われています。
それというのも、東京の交通環境では車載レーダーを活用した速度取締りを可能とするロケーションがほとんどありません。
都内では幹線道路では光電管などを使った速度取締り、もしくは日中は白バイでの活動が主流。夜間の幹線道路では覆面パトロールカーによる速度取締りも活発なようですが、さすがに土地の余裕がそうそう無いだけに道路脇に車両を停めて悠長にレーダー波を発射できるスペースを見つけるのは困難でしょう。
ということで"宝の持ち腐れ"的な車両と言えなくもないこの車。むしろ、ローリング族などの摘発に備えて、赤色警光灯の中央部に証拠採取用カメラ&赤外線ストロボなどを搭載した車両でも配備した方が実用的に思えたりもします。
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