MiniCar|RAI'S 日産フェアレディZ 300ZX 2by2 神奈川県警察交通機動隊車両
投稿日 : 2009年11月06日
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日本がバブル景気の全盛にあった1989年・夏にデビューしたZ32型・日産フェアレディZ。
国際市場に通用するボディサイズと個性的なスタイリング、そして高い走行性能が、日本のみならず北米などで幅広く支持された一台です。
そんなフェアレディZはまた、歴代モデルが警察車両としても活躍してきました。
特に県下に東名高速道路などの自動車専用道路が多い神奈川県警察においては、座間工場があることなど日産との関係が深かったことから、長年に渡ってフェアレディZのパトロールカーが日産自動車から寄贈されてきました。
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S30型(初代)やS130型(2代目)のフェアレディZ・パトカーは、まさに日本が本格的な高速道路時代に入ったことのシンボルでもありました。
しかしZ32はパトカーとしては極めて少数が配備されるに留まりました。
そのひとつの理由が全車に標準装備化された「Tバールーフ」の存在。着脱式ガラスによるTバールーフは赤色警光灯の取り付けにおいて大いに支障となる存在だったのです。
ゆえにこのミニチュアカーでも再現されていますが、バータイプの警光灯を装着するにあたっては、ガラスルーフ部をまたぐような特製の台座が設けられています。
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神奈川と栃木の両県警に配備されたZ32型パトカーですが、神奈川のこの車における最大の特徴は、フェンダーミラー仕様であること。
助手席の相勤員用ミラーは左ドアの通常のドアミラーとほぼ同じ位置に装着されていますが、運転員用のミラーはフロントフェンダーにそそり立っています。
しかもフロントエンドには"ニョキッ"と前面警光灯が一対装着され、かつ虫除けのバグガードがエンジンフード中程に鎮座しているため、なんともフロントフェイスは賑やかなものになっています。
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リアビューでは他のパトカーに比べて、黒い部分が多い印象。
これはテールランプまわりのガーニッシュが黒いためなのですが、これが純正仕様なので如何ともしがたいところ。
テールゲートの左側には特製の台座が設けられ、ここには無線用のTLアンテナが装備されています。
とにかくこのアンテナ台座といい、ルーフの赤色警光灯の台座といい、パトカー化するために色々と苦労した跡が見える一台です。
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一線を退いてからもなかなか廃車にされず、予備車や連絡車として5年ほど前まで現役を続けていたZ32型・神奈川県警仕様。
ちなみに栃木県警仕様との大きな違いのひとつがTバールーフにあり、神奈川仕様はガラス製のTバールーフ自体を白くペイントしてしまっているのです。
これは屋根に自車のコールサインを標記するためと、実際の運用では特に夜間の緊急走行時に室内に入ってくる警光灯の光が眩しかったからではないかと思われます。
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