MiniCar|RAI'S 日産エルグランド(E51) 神奈川県警察暴走族対策室車両
投稿日 : 2010年05月15日
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日産の最上級ミニバン「エルグランド」。
アメリカンなイメージの迫力あるルックスとFR(後輪駆動)をベースとした運動性能、そして豪華な装備が人気のモデルです。
この車種、実は警察などの公的車両としても採用例を散見することが出来ます。最近では高速道路会社の黄色いパトロールカーとしても時々見かけますし、一部の県警本部には事故処理車両として白黒ツートン塗装の仕様も存在。
そして実は捜査用覆面車両としても、そこそこの台数が全国に配備されています。
しかし今回RAI'Sがモデル化したのは、神奈川県警察に存在しているちょっと珍しい車両なのです。
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所属部署は「神奈川県警察 交通部 交通捜査課 暴走族対策室」。
その名の通り、未だに生き残っている"暴走族"の摘発・壊滅を任務としている専従室の車両です。
もちろん図体の大きなエルグランドが、暴走車両を高速で追跡する訳ではありません。
この車両の主な任務は"証拠採集"であり、そのためのハイパワーミニバンという車種選択なのです。
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前方から見ると、迫力ある顔つきは市販車と同様。
覆面車両ですから外観は至ってノーマル、交通部署の車両ではありますが前面警光灯の装着はされていません。
ルーフには反転式警光灯がひとつ。
ただ、これが珍しいことに新車標準装備のツインサンルーフのフロント側を埋める形で装着されています。
やり方としては捜査車両のようなマグネット式警光灯を用いる方法もあったと思うのですが、あえて手の込んだ作りで反転式を備えるに至っています。
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リアビューではルーフに一対装着されたTA型無線アンテナが唯一の特徴的な装備。
さすがにエルグランドの3500ccエンジン車ではメーカー純正カーナビゲーションの装着率が高いかと予想しますが、それでもミニバン車両の場合は社外ナビゲーションの装着例が決して少なくないので、こうしたテレビアンテナ型の無線アンテナを着けていても違和感がありません。
前述の"証拠採集"以外でも、例えば証拠を基にした被疑者の検挙・確保などに出動する場合もあるでしょう。そんな時は"張り込み"的な任務につくことも考えられるので、秘匿性の高さは大きなメリットになりそうです。
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最初にこの車両の主な任務として"証拠採集"を挙げました。
具体的にはどうするのかというと、二列目席のルーフ部にあるサンルーフを開放して、ここから警察官が上半身を外に出してペイント弾を暴走車両に対して発射したり、ビデオを回して暴走行為を記録したりするのです。
こうした証拠を基に暴走行為の被疑者を特定し、後日の検挙につなげるというのが、最近の暴走族摘発のスタイル。
現場で積極的に確保しない点にはまどろっこしさも覚えますが、一般市民を巻き込んだ事故を起こさないための最善策と言えるでしょう。
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