MiniCar|ADwing 十勝バス ブルーリボン (日野K-RT225AA)
投稿日 : 2010年10月08日
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バスファンの間では有名な、バスのスケールモデルメーカーであるADwing(アドウィング)。一般的な金属製のミニチュアではなく、コールドキャストモデルですが、カラーリングなどを忠実に再現しています。
この車両は1983年式の日野K-RT225AA。
事業者は北海道の帯広市に拠点を置く十勝バスで、日野製車両がほとんどを占める同社のバスとして一般路線営業の中心となってきた存在です。
1/80スケールで再現されたモデルは重厚感もあり、コレクターズアイテムとして高い価値を持つものです。
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窓はブラックアウトされていますが、RTの初期製造車における大きな特徴である、比較的小さめの窓がしっかり再現されています。
また同じ十勝地域で営業する北海道拓殖バスが長尺車を多く導入していたのに対して、標準尺車両を中心としていた十勝バス。この車両も標準尺ですが、サイドビューのバランスも巧く再現されています。
ちなみに黄色に青ラインのカラーリングは先代の標準路線色。元々は日野のハウスカラーだったデザインを流用し、色合いを独自のものとして導入されました。
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フロントビューは丸目4灯ヘッドライトと、正面中央に据えられた日野の大きなウィングエンブレムが特徴的。十勝バスは日野との関係が深かったのでしょう、エンブレムはオリジナルのまま装着されていました。後年には「HINO」の文字を大きく車体にあしらったラッピング風車両も登場しています。
行先方向幕の表示は「駅前→西2条1丁目(国道38号)→十勝バス本社」。このルートは帯広駅北口を出発して駅前のメインストリートである西2条通りを北上、国道38号との交差点を左折して西進し、西帯広にある十勝バス本社まで走る路線です。
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リアビューは小さめのテールランプゆえ、パネル面が大きく見えている状態。
交通バリアフリー法が施行された現在では車体後方にも行先方向幕の装備が義務づけられていますが、なにしろこの個体は1983年式と27年前の車両。ゆえにテールランプは高い位置にマウントされ、後方の方向幕も備わらないのでシンプルな見栄えになっています。
またスケールモデルでは実車では備わっている車体左右と後部の広告物が再現されていないため、一層シンプルな後ろ姿になっています。
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個人的には高校時代の通学のアシとして慣れ親しんだ十勝バスのブルーリボン。
ツーステップフロアによる高いアイポイント、木製の床板などは今となってはノスタルジックな世界。方向幕もLED式が増えている中、昔ながらの回転幕式となっています。
27年間地域のアシとして活躍してきた日野K-RT225AAも、いよいよ2010年秋で退役することになりました。このモデルの元となった「帯 22 あ ・406」は十勝バスで最後まで残ったK-規制(昭和54年ディーゼル規制)適合車の1台。もう1台のK-規制車である「帯 22 あ ・409」とともにまもなく姿を消そうとしています。
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