MiniCar|NOREV プジョー407
投稿日 : 2010年11月25日
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2004年にデビューしたプジョー407。それまでの406を受け継ぎ、1934年に登場した401を源流とした“40Xシリーズ”の歴史に新たなページを刻んでいる車です。
まず''04年の4月に4ドアセダン(ベルリーヌ)が登場。
406よりも一回り大きなボディへとサイズアップを果たし、3サイズは(L)4,685mm×(W)1,840mm×(H)1,460mmとなりました(数値は日本国内仕様)。
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比較的プレーンなエクステリアだった406に比べると、407はデザインがかなり個性的に演出されています。
特に印象的なのがフロントフェイス。近年のプジョーを象徴する“大口フェイス”が採用され、往年のプジョーにおけるアイキャッチであった“吊り眼のヘッドランプ”よりも圧倒的に大きな存在感を見せています。
ただ、この“大口”によってフロントのライセンスプレート取り付け位置は、その面積が限られてしまうことに。
横長の欧州プレートはすっきり納まりますが、日本のプレートを装着すると“口にマスク”といった雰囲気の顔つきになってしまいます。
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ホイールベースは2,725mm、ボディサイズから見ても室内の居住性能は大人4人がゆったりと寛げるもの。
そしてサイドビューではFF(前輪駆動)車ということを前提としても、近年の車では稀に見るほどに長いフロントオーバーハング、それに対して短くまとめられたリアオーバーハングが印象的。
同じフランスのシトロエンもそうですが、このフロントオーバーハングの長さはラテン車の特徴的な部分でもあります。
ただ、その影響で小回りはちょっと苦手。日本仕様の最小回転半径もカタログ値で5.8mと大きく、狭いところでの車庫入れや方向転換では他車よりも1回多い切り返しが必要になるかもしれません。
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リアは比較的シンプルな印象。高めのトランクデッキは開口部が大きく積載能力に優れるのは、実用性に富んだフランス車の美点をしっかり守っています。
このトランク、オープナースイッチに407のセンスの良さを見て取れます。
普遍的なプッシュボタンが設けられていますが、その位置はトランクリッド右下にある「407」という車名エンブレムの部分。
立体的な数字エンブレムなのですが、真ん中の「0」の文字の内側がボタンになっているのです。
大きなコストアップにならず、デザイン的も実用的にも優れたアイディアには初めて見たときに脱帽させられました。
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プジョーでは更に上級に「607」をラインナップしていますが、日本市場では「607」が「407」と入れ替わるかたちで2005年5月限りで導入終了となったことから、日本ではプジョーのフラッグシップを担う存在にもなっている「407」。
そして2010年・秋のパリ・モーターショーでプジョーは、新しいDセグメントのモデルとして「508」を発表。1991年に生産終了した「505」以来の復活となる“50X”シリーズ、つまり「407」と「607」それぞれの後継を担うポジショニングを与えれたモデルということになります。
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