MiniCar|RAI'S マツダサバンナRX-7 (1979) 島根県警察交通部交通機動隊車両
投稿日 : 2011年12月17日
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高速道路交通警察隊や交通機動隊には、時にスポーツカーをベースとした制服仕様のパトロールカーが配備されることがあります。これはベース車が持っている高い運動性能が交通取締り活動においてメリットとなることに加え、交通違反を未然に防ぐ“抑止力”としての存在価値も考慮されている部分があると思われます。
近年はベースとなるべきスポーツモデルそのものが減少しているので導入事例も減っていますが、RAI'Sから今回リリースされた往年の“スポーツ・パトカー”である初代・SA22型マツダサバンナRX-7をご紹介していきましょう。
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導入年次は1979(昭和54)年度。島根県警察の交通機動隊に配備された車両がモデル化されましたが、この年にはまだ島根県内には高速道路が開通していませんでした。
ゆえに交通機動隊の所属となっている訳ですが、松江道路や浜田道路の建設には既に着手しており、さらに1983(昭和58)年には県内で初めての高速道路となる中国自動車道の千代田~旭間の開通を控えていました。
このように本格的な高速道路時代の到来に備え、かつ県内を横断する国道9号などの交通安全を確保するために、高性能なパトロールカーが配備されたのです。
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低く構えたシルエットがいかにもスポーツカーらしい初代・サバンナRX-7。デビューしたのは導入前年の1978(昭和53)年、低いボンネットの下には12A型ロータリーエンジンを搭載していました。
欧米の“スーパーカー”にも通じるリトラクタブルヘッドライトによって空力性能も高められており、空気抵抗係数(cd値)は当時トップレベルの0.34。
サイドビューで特徴的な部分として、この車両はゴールドのスポークホイールを装着しています。恐らくこれは新車標準装備品ではなく、スタッドレスタイヤ装着のためなどに用意されたものではないかと想像されます。
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リアにはスポイラーなどを装備していないので、比較的プレーンな印象のルックスとなっています。
初代・サバンナRX-7はリアが大きなガラスハッチとなっており、開口部と側面のガラスが一体的にデザインされたグラスキャノピー形状となっているため、後ろから見た印象としては制服仕様の警察車両にしては白や黒の部分が少ない、比率的には特に白い部分が小さい感じを受けるのではないでしょうか。
なお車体後部の所属本部名表記は、ガラスハッチ後部にある短いテールリッド状のところに小さめの文字で入れられており、低い目線からは確認するのが難しくなっています。
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今では車体の本部名表記が「島根県警察」となっていますが、当時は関西に多い「島根県警」という略記を採用していたことも特徴のひとつである初代・サバンナRX-7のパトロールカー。
高速道路網の整備が遅れている山陰地方ですが、平成に入って松江道路、浜田道路が相次いで開通。その後も山陰自動車道の基本計画が1991(平成3)年に決定し、現在も整備が進んでいます。
もちろん島根県警察でも1982(昭和57)年に「島根県警察高速道路交通警察隊の運用に関する訓令」が出されて高速道路交通警察隊が発足、現在も日夜活躍を続けています。
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