MiniCar|VITESSE 三菱ランサーエボリューションⅩ Rally Japan 2010
投稿日 : 2011年12月22日
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数多くのラリーマシンをリリースしているVITESSE。最近では「ADVAN-PIAAランサー」を矢継ぎ早にラインナップしていましたが、ここに来て新たに登場したのはチームメイトである大西康弘選手が駆るランサー・エボリューションⅩ。
2010年に17年ぶりの現役復帰を果たした大西選手、若手の館山昌靖選手をコ・ドライバーとして、秋に開催される「Rally JAPAN」への出場をひとつの目標としていました。
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マシンは名門・タスカエンジニアリングによって仕立てられたランサー・エボリューションⅩ。この個体は2008年まで田口幸宏選手が駆っていたものです。
基本的な造りは奴田原文雄選手が駆る「ADVAN-PIAAランサー」と共通で、エクステリアや装着パーツもほぼ同じ。
オフシーズンのテストを経て、まずは5月に北海道で開催されたAPRC(FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権)「Rally Hokkaido」に出場、17年のブランクを感じさせない走りで総合6位フィニッシュという成績をおさめました。
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実は「Rally Hokkaido」に出場した時のマシンは、ほぼ真っ白というカラーリングでした。白いボディにいくつかのスポンサーステッカーを貼った程度で、そのルックスはプライベーター然という雰囲気。
しかし7月の全日本選手権・第5戦「Rally in Shiribeshi」に参戦したマシンは、ボディサイドに赤・銀・黒のラインが入り、往年のワークスカラーを彷彿とさせるルックスへと進化を遂げていました。
“青森三羽がらす”と呼ばれ、ラリーアート・カラーのマシンを駆っていた大西選手だからこそ、ピッタリと似合うカラーリングになったのです。
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さらに「Rally JAPAN」参戦になると、ボンネットやトランクに赤いデザイン・ラインが加わり、いよいよカラーリングも本格的になってきました。大西選手ご本人からお聞きしたところによると、カラーリングを仕上げるにあたってはタスカエンジニアリングのボス様がご尽力されたとか……。
そして、いよいよ迎えた「Rally JAPAN」。2010年9月10日から12日にかけて北海道の札幌市をホストタウンとして開催されたWRC(FIA世界ラリー選手権)の第10戦、その舞台に大西選手が立ったのです。
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3日間に渡り清々しい秋晴れに恵まれた2010年の「Rally JAPAN」。
大西選手組も快走、SS8「Koyka 2」では総合17番手のステージタイムを叩き出すなどして、DAY1を終えて総合21位。
DAY2も安定した走りで、総合21番手スタートで迎えた最終日のDAY3。朝一番のSS19「Bisan 1」を16番手であがると順調にステージをクリア、いよいよ札幌ドームに戻りフィニッシュまであと一歩というところに来て、なんとマシンに電気系トラブルが発生。
万事休すかと思われましたが、周囲の助言もあって見事にエンジンは再始動、遅れは喫したもののリタイアは免れてマシンをしっかりとフィニッシュまで運ぶというドラマティックな展開になったのでした。
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