MiniCar|トミカリミテッド ヴィンテージNEO 日産パラメディック高規格救急車
投稿日 : 2012年05月28日
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1991年4月、法律の制定により日本で救急救命士が誕生しました。それまでは119番通報で救急車が駆けつけても、病院までの搬送中に救急隊員が医療行為をすることは許されておらず、救命率の低下が問題視されるようになっていたのです。
そこで医師の指示を受けながら救急救命措置を行える救急救命士制度が発足したのですが、それに合わせて救急車も高度な措置を車内で行えるように充実した機材を搭載し、作業スペースも大きくとられた高規格救急車が登場しました。
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今回、トミーテックがミニチュア化したのは、1998年にデビューした日産・パラメディック。
ご覧の通りフロントフェイスは初代エルグランド、エンジンは排気量3,300ccのV型6気筒をデビュー当時は搭載していましたが、後に3,500ccのVQ型に変更されています。
駆動方式はFR(後輪駆動)に加えて、4WDもラインナップ。降雪地帯などの需要にもしっかり応えており、全国的に多くの消防本部や消防組合などで採用されています。
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サイドビューでは室内高が1,850mmと大きくとられている特徴的なシルエットを余すところなく再現。いわゆるカタログ車両をモチーフとしているので特定の消防本部名などは入れられていませんが、白ベースに赤いラインという一般的に救急車と認識されているカラーリングをまといます。
ハイルーフの部分には一体型の赤色警光灯が再現され、さらに側面には「PARAMEDIC」の文字。この表記については、そのままで使用するケースもありますが、自らの消防本部や自治体名を入れている車両も多く見られます。
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Bピラーから後方のボディが大きく拡幅されているのが、パラメディックの特徴点。これはキャラバンのボディを流用した上で拡幅、こうすることで広い患者収容スペースを確保しているのです。
参考までにこのパラメディック2011年6月現在のカタログスペックを見ると、ボディサイズは全長5,640mm×全幅1,900mm×全高2,480mm。患者室は長さ3,215mm×幅1,780mmが用意されており、ここにエアサス式の防振ストレッチャーや各種医療機器、付添人用の補助シートなどが備わります。
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ボディ左側面はガラスでしたが、右側面は運転席以外はパネルアウトされているパラメディック。これは室内の右壁面に心マッサージ器や観察モニター、心電図伝送装置、除細動器、輸液ポンプ、人口呼吸器などの医療機材を備えつけられるようになっているためです。
今回トミーテックによって1/43スケールで再現された高規格救急車、こうした室内装備も良い感じに再現されていて、コレクションとしてはとても満足度の高い内容です。
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