MiniCar|RAI'S トヨタランドクルーザー (URJ202) 警察本部警備部要人警護車両
投稿日 : 2012年05月23日
1
大型SUVの警察車両といえば機動隊の指揮車あたりが真っ先に思い浮かぶところですが、実際には交通部や刑事部など幅広いセクションで導入されているケースも多く、タフギアとして重宝されています。
そんな中、VIPの身を守る警護車両としても採用されているSUV、2010年には最新のトヨタランドクルーザーがお目見えしました。
例えば警視庁の場合、それまではいすゞビッグホーンが同様の位置づけとしてお馴染みの存在でしたが、警護車列での存在感はランドクルーザーの方が一枚上手といった雰囲気です。
2
2007年に登場した現行型の200系、全長4950mm×全幅1970mm×全高1880mmという堂々たる体格に、大型のフロントグリルを備えているため、迫力あるフロントフェイスが特徴的。
さらにVIP車列の中にも溶け込めるブラックのボディカラーをまとうがゆえに、ある種の威圧感も大きい一台です。
フロントまわりでは、ナンバープレート両脇にLEDタイプの前面警光灯を装備。これは皇族を対象する警衛では車列移動時にルーフの赤色警光灯を出さないことも通例なので、使用する頻度の高い装備であると言えましょう。
3
サイドビューではルーフに市販車同様のルーフレールを装備。
ルーフエンドにはTA型の無線アンテナを備え、さらにミニチュアでは2本のアンテナが立っている状態を再現しています。この2本のアンテナは通常は備えておらず、国際会議などの事案に応じて追加開局する無線用のアンテナであると思われます。
赤色警光灯は反転式を前席上に装備。ただ、これだけでは被視認性が劣ってしまうため、必要に応じてルーフの後方にマグネット式のものを追加装着する場合があり、このモデルでは2個のマグネット赤色警光灯を装着した状態が再現されています。
4
リアビューでは追加装備されたアンテナとマグネット式の赤色警光灯が目立ちます。この車両は実物もミニチュア同様にスモークガラスが採用されていますので、室内の様子はなかなか伺うことが出来ません。
アメリカのシークレットサービスでも同様の大型SUVを採用していますが、こちらは車列警戒移動時にリアのハッチを開け放ってスタッフがいつでも有事対応出来る態勢を取っています。
さすがに日本ではそこまではしないような気もしますが、万が一の事態が生じた際に間髪入れず対応する準備を整えているのは、シークレットサービスと全く変わりません。
5
まずは国費(警察庁予算)で、警視庁と大阪府警察に配備されたという、200系ランドクルーザーの警護車両。
似たような存在としてはハイラックスサーフなどの遊撃警護車がありますが、どうやらこちらは警戒警護車と名称からして異なり、あくまでも警護対象者が乗る車両のすぐ脇を固めることを任としているようです。
特に不審者が自動車で車列に突っ込んでくるといった事態が生じた場合は、このランドクルーザーが身を挺して守る、そのためにタフな大型SUVが採用されているというわけなのです。
タグ
関連リンク
[PR]Yahoo!ショッピング