MiniCar|RAI'S 日産セドリック (YPY31) 警視庁高速道路交通警察隊 (速32)
投稿日 : 2012年08月05日
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日本の上級セダン市場において、長い歴史を刻んでいる日産・セドリック。トヨタ・クラウンとともにモータリゼーションの発展を支えるとともに、タクシーやハイヤー、警察車両など営業車や公用車の世界でも活躍してきました。
YPY31は、1987年に登場したセドリックとして7代目にあたるY31系の中で、警察車両と一部道路公団向けに仕立てられた類別仕様。
RAI'Sではオリジナル金型の第二弾としてこのYPY31を製作、まずは2012年5月に制服仕様と覆面仕様をリリースしました。
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1987年に登場したY31系は、一般オーナー向けの4ドア・ピラーレスハードトップを中心に、フォーマルな4ドアセダン、5ドアステーションワゴン、5ドアバンというボディラインナップ。さらに4ドアセダンをベースにホイールベースを延長したリムジンも販売されていました。
そんな中でパトカーの主役となったのは、もちろん4ドアセダン。最終的に2002年まで納入されましたが、大きく分けて前期/中期/後期の3シリーズに分類されます。
今回モデル化されたのは後期最終型、前・中期と比べてサイドビューではクォーターウィンドゥの廃止と角度を立てられたCピラーが特徴です。
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フロントフェイスでは大きめのメッキグリルが特徴となる後期モデル。また、最終型ではドアミラー装着車が採用されていたことも、長い歴史の中でのトピックスでした。
高速道路交通警察隊に配備された交通取り締まり車ということで、ルーフの警光灯は昇降機能を有さないブーメランタイプ。そして、何故かこの車両にはボンネット上のバグガード(虫よけ板)が備わりません。これより前に導入されたYPY31、たとえば「速27」では装着されていたのですが。
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警視庁の新塗装仕様ということで、リアバンパーに大きく「POLICE」の英文表記が入るYPY31。トランクリッドには、右にTLアンテナ、左にカーロケーターシステムのアンテナが装着される、警視庁では定番的な仕様が再現されています。
ちなみに、トランクリッドのエンブレムは「Cedric」の車名表示のみで、クラウンと同様にグレード類別表示はありません。ちなみに警ら用の2,000ccエンジンモデルもしばらく設定がありましたが、こちらは「グロリア」の名称で売られていました。
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一般市販仕様には存在しなかった、V6・3,000ccエンジン(ノンターボ)と、5速マニュアルミッションを組み合わせていたYPY31。エンジンパワーは今の水準からすればたいしたこと無かったのですが、車体が軽かったこともあって、加速時にグイッとテールを沈めて走る様が印象的な一台でした。
なお、この「速32」というコールサインは既に最新の200系トヨタ・クラウンに置き換えられており、YPY31セドリックは退役しています。
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