MiniCar|RAI'S日産エクストレイル警察本部機動捜査隊車両
投稿日 : 2008年02月04日
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埼玉県警察が独自の予算で導入した制服仕様の「GT」に対して、こちらは警察庁予算で全国に配備されたノンターボエンジン搭載の初代エクストレイル。
犯罪を未然に防ぐパトロール活動や、事件発生時の初動捜査を担う「機動捜査隊」に所属する"機捜車"と呼ばれる覆面パトロールカーです。
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この覆面車両に乗るのは、テレビドラマでもお馴染みの"刑事さん"。
通常は一般車両の中にその身を隠し、いざ事件が発生したらルーフに赤色警光灯を載せて緊急走行を行ないます。
ちなみにドラマでは良く走行しながら窓を開けてルーフに警光灯を載せるシーンがありますが、実際にはそういった場面は珍しいかもしれません。
このミニチュアでも警光灯はルーフ中央に装着されていますが、マグネットでの装着に加えて車種によっては車体側から短いピンが生えており、そこに警光灯の基台部分にある穴を引っかけて脱落防止を図っています。
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フロントフェイスはもちろん制服仕様とは異なり、市販車と変わらない面構え。
グリル中央には日産自動車のCIマークが備わりますし、交通取締用の覆面車両とは異なり前面警光灯も装備されていません。
なお、捜査用車両でも一部で前面警光灯を備えるものがありますがこれは少数派。
最近ではフラットビームと呼ばれる助手席サンバイザー位置に備えるLED式の補助警光灯装置を用いて、先行車両などからの被視認性を高めています。
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リアビューも「GT」グレードを採用した埼玉県警察の制服仕様とは異なり、リアスポイラーが装備されていません。
無線のアンテナは車載テレビ用のアンテナを模したタイプのものがリアウィンドゥに一対装備されています。
また、リアガラス越しにはカーゴスペースとキャビンを仕切るネットが備わっている点も再現されていることがわかります。
ちなみにこのような背の高い覆面車両は、緊急走行時に後方からルーフの赤色警光灯が視認しにくいのがネック。一部には後方に向けてリアウィンドゥ内側にLED式の補助警光灯を装備する例もあるようです。
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ルーフの赤色警光灯と、電源の配線が室内から繋がれている様子もきちんと再現されています。
そして室内には警察車両用の情報端末モニターが。
私は残念ながらエクストレイルの捜査用車両については実物を見たことがないのですが、細かいところまで再現しているRAI'Sのことですからこの通りの造りがされているのでしょう。
ということは・・・。
実車も、初代エクストレイルの特徴であったセンターメーターを塞ぐかの如くモニターが後付け装備されている、ということですね。
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これまでにもSUV型の捜査用車両は存在してきましたが、モデルチェンジを控えたタイミングで大量に導入された初代エクストレイルによって、これからさらに同様の車種が導入されるきっかけになるような気がします。
捜査用車両は従来、排気量2000cc程度のセダン型がスタンダードでした。
たしかに一昔、いや二昔前の日本においては2000cc級セダンが普通のファミリーカーとしても一般的だったがゆえ、街中での秘匿性が充分に確保されていました。
しかし今や世の中はミニバンやSUV、コンパクトカーであふれており、逆に車を知っている身からすれば2000cc級セダンは目立つ存在になってきてしまいました。
まして一般セールス面で不人気と言われる車種が大量に捜査車両として配属され続けてきた現在では、街で見かける特定車種の多くが警察車両、という皮肉な状態にもなっています。
そこで秘匿性を確保出来つつ、使い勝手にも優れるミドルクラスのSUVという選択肢は、これからも増えて行く可能性もあるのではないかと思っています。
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