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NorthStarの愛車 [三菱 ランサーエボリューションVII]

MiniCar|トヨタコロナエクシヴ (1989)

投稿日 : 2008年02月24日
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1989年秋、バブル経済が絶頂を迎えようとしていた中で発表されたコロナエクシヴ。
5代目セリカ、2代目カリーナEDとコンポーネンツを共用しますが、歴代コロナシリーズに設定されていた2ドアモデルの後を継ぐかたちで初めてコロナの名を冠する4ドアハードトップモデルとして登場しました。

この三兄弟はホイールベースも同一という完全な兄弟車ですが、そこはトヨタらしくしっかりとキャラクターが分けられていました。
4ドアハードトップ同士で比べると、エクシヴはEDよりもフォーマル感が強く、より高い年齢層をターゲットとしていた印象です。
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ボディサイズは5ナンバー枠におさまるもの。特徴は何といっても当時圧倒的な人気を集めていた4ドアハードトップのボディ形状、低く構えたスタイル優先のディメンションは全高わずか1320mmでした。

駆動方式はエクシヴとEDは前輪駆動(FF)のみ。
2000ccが2種類と1800ccが1種類、それぞれガソリンエンジンをラインナップしており、トップグレードの「TR-G」にのみ圧縮比を10.1と高めて165psのスペックを有していた3S-GE型が搭載されていました。

ちなみにトランスミッションは4速オートマチックと5速マニュアルからチョイス出来ました。
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機構的な新機軸が多数採用されたことも大きなニュースでした。

例えば今ではあまり見かけなくなった「4WS」をトヨタとして初めて採用したのがこのモデル。
車速と舵角に応じて同位相/逆位相を切り換えるタイプで、後輪をそれぞれ最大5度ステアするようになっていました。
さらに"ノーマル"と"スポーツ"ふたつのモードが用意されていたり、後退時に4WSをキャンセルすることも出来るようになっていました。

もうひとつの世界初が「メカニカルセンシングSRSエアバッグ」。
電気着火方式ではなく、ステアリングパッドに納めたボールセンサーによって作動させる完全な機械式のエアバッグでした。
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スペシャリティ色の濃いモデルだけに、エンターテイメント要素も強化されました。

その一端が「スーパーライブサウンドシステム」の展開。
この名称が冠されたオーディオシステムを初めて装備したのが、この"セリカ/ED/エクシヴ連合"だったのです。

新車開発にオーディオ開発を連携させ、大径ウーハーやハイパワーアンプを自動車メーカーとして出荷時点から搭載させることで、各車にベストな音場を産み出したシステム。

"スーパーライブサウンド"という名称はトヨタのラインナップ全体に展開されていったのですが、その発端となったのがエクシヴだったのです。
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ルーミーなミニバンが当たり前の今日では信じられないですが、このころはとにかく4ドアハードトップという特異なボディスタイルがもてはやされ、"狭苦しい室内の4ドア車"が氾濫しました。

元々はクラウンやセドリックといった国内Lサイズ(といっても実質ボディサイズは5ナンバー枠一杯という程度)から始まった4ドアハードトップは、格下のマークIIやローレルに波及し、遂にはコロナクラスにまで展開されたのです。

最終的にはカローラクラスにもマリノ/セレスという名称で4ドアハードトップボディが登場し、FF最上級のビスタなどにも用意されたことで、一時期の日本車は「4ドア=背の低いハードトップ」という状況でした。

他社も黙っているわけはなく、日産は元来採用していたセンターピラーレスを強く訴求。"ボディ剛性""衝突安全性""シートベルト着用義務"などと無縁の時代だからこそ、と言える販売合戦でしたが、ローレルはもちろん、ブルーバードにも展開しましたし、サニーをベースとした「プレセア」を誕生させたりもしました。

ほかにもホンダの「アコードインスパイア/ビガー」、マツダの「ペルソナ」、三菱も「エメロード」と、4ドアハードトップは全盛期。

個人的にはこうした"低くて狭い4ドアセダン"の隆盛を苦々しく見ていたのですが、やはり自動車の本質に逆らうような車種ばかりが持て囃される時代が長く続くことはなく、今ではすっかり過去の話となってしまったのです。

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