4500年前、
ジェセル王に始まった巨大ピラミッド建設は、
500年間続き、
その後は神殿に立つ「オベリスク」へと形を変えていった。
今なお謎が多いピラミッドだが、
改めて目の前に立つと、その壮大さに言葉を失う・・・。
「階段ピラミッド」
サッカラにある、
4500年前の世界初のジェセル王のピラミッドは、
「階段ピラミッド」と言われ、
造られた当時から階段状の姿だった。
階段ピラミッド付近からは、
後々に造られたギザのピラミッドも見ることが出来る。
ダハシュールにある「屈折ピラミッド」
クフ王の父、スネフェル王が建てさせたものの、
巨大ピラミッドの最初期での不慣れからか、
構造計算のミスで建設途中クラックが発生してきたため、
急遽、計画変更、角度を緩やかにして完成させたという。
「赤のピラミッド」
スネフェル王は屈折したピラミッドのカタチに不満を唱え、
改めて新しいピラミッドを造らせた。
そのピラミッドは石の色が赤く見えることから「赤のピラミッド」と言われる。
「ギザの三大ピラミッド」
ピラミッド建設最盛期の世界的に有名な「ギザの3大ピラミッド」
「屈折ピラミッド」と「赤のピラミッド」を造ったスネフェル王の息子クフ王と
その子「カフラー王」その孫「メンカウラー王」と3代続く。
ギザからも遠くに、
階段ピラミッドなど多くのピラミッド群を見渡すことが出来る。
ピラミッド史上最大かつ、現在でも世界最大の石造建築、
地上140mの「クフ王のピラミッド」
建設当時は白く平滑な石灰岩の「化粧板」で覆われていた表面も
4500年の風化で現在の姿になっている。
(息子のカフラー王のピラミッド上部にその化粧板の痕跡が残っている。)
「ギザの大スフィンクス」
ライオンの体にカフラー王の顔で、
石を組み合わせたものでは無く、
ひとつの岩山から彫り出しているいるというから驚きだ。
夜のライトアップ
カイロ市街地に隣接している
ギザのピラミッドそばに
近代建築の「エジプト考古学博物館」が現在建設中で、
近く、現在の場所からここに移転が決まっている。
4500年前と言えば、
日本では縄文時代で、まだまだ原始的な生活をしていたのに比べ、
4500年後もその形が残る巨大建造物を組織的に造ることの出来る、
高度な文化や文明が成立していた事は驚嘆させられる。
古来より人間は、
繁栄と破壊を繰り返してきた。
これら古代遺跡を巡っているうちに
ピラミッド建設から4500年たった今でも、
人類は大きな無限ループの中にいて、
成功と失敗を大きく繰り返してるに過ぎない・・・との思いで
胸がいっぱいになった・・・。
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Posted at
2018/05/25 14:25:29