新・日本百名道「やまなみハイウェイ」(大分県・熊本県)
http://grand-touring-japan.travel.coocan.jp/roadofjapan/kyushu/yamanami/yamanamihighway.htm
「やまなみハイウェイ」は
中学の修学旅行で来て景色に感動し
高校生になればランドナー輪行車で(今ではレトロだ)
自転車ツーリングで行きたいと切望したが叶わず、
大学での山岳の合宿「九重連山縦走」を待たなければならなかった。
昨年にもツーリングクラブ「平日倶楽部」で
訪れて「鉄板の快走ルート」となっている。
今回は「やまなみハイウェイ」へは
「ミルクロード」東端から登り合流を目指すことにした。
新・日本百名道「ミルクロード」(熊本県)
http://grand-touring-japan.travel.coocan.jp/roadofjapan/kyushu/asomilk/index.htm
初版 旧版では「阿蘇ミルクロード」となっている。
既に何度も通っているので、
今回は未走破部分の補完走行をした。
「ミルクロード西起点」は
熊本市街地外れ国道57号線「ミルクロード入口」交差点。
「東起点」は
JR阿蘇駅より東に進み、
国道57号線「滝室坂」の長い急坂を東に抜けた
「広域農道 ミルクロード」の道標のある交差点。
「ミルクロード」は「やまなみハイウェイ」交差地点より
東側部分が観光客少なくお勧め・・と初版には記載されていた。
「東起点」まで足を延ばし
牧場の中を登ってゆく。
「エルパティオ牧場」から「やまなみハイウェイ」に合流後、
クランク状に西の大観峰方面に「ミルクロード」は続いてゆくが
今日は「やまなみハイウェイ」をひたすら湯布院、別府へと走る事にする。
気温は再びグングン下がり、
阿蘇山麓より厳しい降雪で
「牧ノ戸峠」付近では完全に雪の世界。
完全に冬装備のクルマでないと走行不可能だった。
「長者原」付近の気温は遂にマイナス6℃!
スタッドレスタイヤ装備のマカンは余裕で
無事「湯布院」に到着。
フェリー乗船までの時間調整も兼ねて休憩。
湯布院御三家「亀の井別荘」経営「湯の岳庵」で食事
湯布院からは県道11号線で別府へ。
旧版 日本百名道「湯布院日田往還」(大分県)
http://toyota-86.jp/86society/touge/detail.html?touge_id=108
初版では「湯布院~別府 湯けむりの道」
「絶景ドライブ100選」(学研)では
No.97「県道11号・狭霧台」で掲載されている。
雪に煙る湯布院を見下ろす(朝霧の名所 狭霧台から)
「狭霧台」から雪のツインピークス「由布岳」を望む
「団体旅行ブーム」の高度成長期、
各地に出来た観光ホテルやレストハウス・・
その時代に整備された観光道路が
軒並みその使命を終えようとしている。
レジャーや休日の使い方の多様化が
かつての観光旅行を「様変わり」させたのである。
廃墟化した「都井岬観光ホテル」
http://miyazaki.daa.jp/news/log/eid13.html
観光用だった寂れた山岳道路は、
夜な夜な走り屋に占拠され、荒らされた結果、
コーナーというコーナーに
快適な走行を阻害する「減速帯」が
当局の手によって敷き詰められている。
劣化した路面の保全費用も
道路の無料化で出ず、
伸び放題の草木、雑草が
古い設計規格の狭い道をさらに狭めている。
そのうえ、
センターライン上には鋭利な「キャッツアイ」が
地雷のようにビッシリと埋め込まれていることも多く
多くの善良なモータリストは安心して「走り」を楽しめない。
現代のクルマは押しなべてタイヤの扁平率が下がり、
特にスポーツモデルではタイヤのハイトがより低く
ひとたびキャッツアイを踏めば
ホイールリムに深刻なダメージを与え、
タイヤのバーストさえ誘発することになる。
現状を承知で
この様な「旧 百名道」に登ってきているのは
二輪車の他なら、
コペンやロードスターなど
必然的に車幅の狭いライトウェイトスポーツが多い。
車幅が広くなった現代のスポーツ車や欧州車は
日本の古い規格の山岳道には向かず、
思い切って走らせるのは難しい。
コンパクトな日本製スポーツカーが
生い茂った夏草がボディに擦れるのもお構いなしで
インコーナーぎりぎりをかすめて
走り去って行く姿を見るのはむしろ清々しい。
「自動車ツーリング」を総合的に考えて、
ポルシェマカンのような
大きすぎないサイズのスポーツSUVは
現代の百名道巡りの旅には打って付けだと思う。
フェリー乗船時のアプローチアングルの確保。
甲板上にある「鉄製の大きな鋲(びょう)」を踏もうが
かすめようが心配ない充分なタイヤハイト。
やむを得ず「キャッツアイ」を低速で踏むことがあっても安心だ。
見通しが利く「アップライトな着座位置」は
日本の狭いワインディングロードで有利。
むしろ一日の大半を占める「延々と長い距離を移動する時間」の
肉体的、精神的負担をかなり軽減してくれる。
しかしながら、
ある程度コース状況が読めて
安全な駐車場所も確保できそうなら
フェラーリのようなピュアスポーツでの
ツーリングも楽しいだろう。
やはり、
一台だけで自動車趣味の
全ての夢や理想を叶えることは難しい。
メーカー自ら「SUVの形をしたスポーツカー」と称し、
PDKトランスミッションを奢り(カイエンは旧来のAT)
フロントより幅広のリアタイヤを履かせる(カイエンは前後同サイズ)
程良い「スポーティーさ」と「車内環境の快適性」の高いバランス。
6気筒搭載モデルより
ノーズが60㎏も軽い4気筒ターボエンジンは
コーナーでの軽快感も冴え、
パワー、トルクも充分。
今回の旅の友も
クルマツーリングを趣味とする私を充分満足させてくれた。
無事に別府にゴールし
「野焼き」で有名な大平山(通称 扇山)を望む
18時45分別府観光港発
大阪南港ATC行きのフェリーに乗船。
初日5か所、二日目6か所の
「名道系」11か所を巡ったツーリングの
心地よい疲れと余韻に浸りながら帰路についた。
Posted at 2016/02/28 01:43:45 |
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