鳥取県にある名峰「大山」。
「伯耆大山」(ほうきだいせん)とも呼ばれ、
郷土富士として「伯耆富士」の異名も。
米子市内からは美しい円錐型に見える反面、
北壁、南壁は険しい岸壁が屏風のように連なる。
その名山「大山」の広大な山域を
ぐるりと取り囲むように存在するのが、「大山環状道路」だ。
私の「ポルシェ マカン」
友人の「フェラーリ458ITALIA」「ポルシェ ケイマン」の3台でツーリング。
いくつかの県道を繋げて「環状」と呼称してはいるが、
その一部には「林道」と言うべき「1.5車線」の
暗くて狭い「狭隘路」が含まれている。
特に低車高でサイドミラーが両サイドに張り出した車には、
林道セクションでは気を張る走行となった。
「新・日本百名道」(須藤 英一著)にも「大山環状道路」はリストアップ。
http://grand-touring-japan.travel.coocan.jp/roadofjapan/chushikoku/daisen/daisenkanjo.htm
関西からアプローチは、
中国道~米子道で「蒜山IC」で下車。
「蒜山IC」から「蒜山スカイライン」を、
「鬼女台展望台」を経由し「鏡ヶ成休暇村」までのぼる。

愛車マカンと同行のフェラーリ
蒜山スカイライン 鬼女台にて

同行ポルシェ ケイマン 鬼女台にて
「鏡ヶ成休暇村」から「大山環状道路」に入る。
大山環状道路
http://web.sanin.jp/p/daisenking/daisendrive/course/
けい@kye氏撮影
本日の午前中パートは、
大山随一の絶景スポット「鍵掛峠」や
日本の森林の原風景である
日差しが差し込む涼しげな「ブナ林」の中の走行。

けい@kye氏撮影
鍵掛峠の展望所からは、
幾分雲があったものの、天気には恵まれ、
大山の険しい南壁の威容を間近で望むことが出来た。

鍵掛峠から大山南壁を望む
大山寺から「大山レークホテル」に立ち寄り、ランチタイム。
https://daisen.com/
宿泊や食事で何度か訪れたことのある「大山レークホテル」だが、
京阪電鉄が創業経営していたこともあり、
この地の中では洗礼度が高い施設で、
ホテル隣接「大野池」に映る裏山の紅葉も素晴らしかった。
その「大山レークホテル」も現在、経営が変わっており、
日曜日の訪問にも関わらず往時より閑散としており、
せっかくのお洒落なホテルなのに「もったいない」と思うばかりだ。
ヨーロッパのロッジ風の、暖炉を囲むレストランで、
真っ盛りの紅葉を映す水面を眺めながらのランチタイムを過ごす。
ゆっくりと昼食をとり、
いつもながらのクルマ談議にひとしきり花を咲かせた後は、
午後のルートに出発だ。

雲にかくれた険しい大山北壁
山域の北側を巡るコースは、狭くて過酷な林道も含み、
ある意味「大山環状道路」の醍醐味の部分といえる。
日曜日ということで、登山者のクルマやバイカーなどの、
迫りくる対向車との「林道での交換」も結構あり、
ちょっとした「アドベンチャー気分」を味わいながらの走行。

けい@kye氏撮影
狭いワインディングロードをいくつも抜け、
時折、雄大な日本海の見える箇所を通過すると、
環状道路出発点の「鏡ヶ成休暇村」に無事一周して
巡り着くことが出来た。

環状道路から見えた日本海
「休暇村」のカフェでは、
今しがた走破したばかりで、興奮冷めやらぬ3人の
いつものクルマ談議となる。
高い山域では紅葉もピークを過ぎ、葉が落ちた木々も多かったが、
低山域では、まだまだ紅葉が楽しめたこの日、
陽に照らされて輝く美しい山々の自然を堪能できたことは
大自然の神様に感謝する気持ちになった。
尽きないクルマ談議のなか、3人はやっと腰を上げ、
行楽渋滞の待つ高速道を関西方面にクルマを向けた。

帰路の米子道 蒜山高原SAから見返す大山南壁の景観
けい@kye氏撮影