センチュリーオープン 観察記

雨に見舞われた即位礼正殿の儀から一転、祝賀御列の儀は晴天に恵まれましたね。
大枚をはたいて準備したセンチュリーオープンカーが活躍できて、本当に良かったと思います。
晴れの舞台に登場したセンチュリーオープン、あまり詳細情報が公開されていないので、「センチュリーのすべて」を片手にテレビ映像を観察してみました。







まずはパレード出発前の画像。この様子はＮＨＫでしか映らなかった様です。

かつてのハードトップを思い起こさせるサッシュレスドア。開け閉めしてみたいです。


待機中に秋篠宮家の三菱ディグニティと

どんな経緯か存じませんが、長く乗られているディグニティも注目です。
それにしても、センチュリーは大きいですね。


そして真っ先に目がいったのが後席シート。意外にもシートベルトが３名分あるんですね。


シート地は本革でカラーは標準車にも設定があるフロマージュ。
こちらが標準車の後席画像です。(センチュリーのすべてより)



いよいよ両陛下が御乗車になられてパレードがスタート。
その直後の画像ですが...ん( -_・)?　あるはずのものがなく、ないはずのものがある...


ドアノブの前にあるはずのパワーウィンドウスイッチがなく、そして、天皇陛下が手をかけようとされているアシストグリップは、標準車には見あたらない装備です。


今一度、標準車の画像を。

ということは、サイドウィンドウがないんですね。凄い割りきりです。本当にこの日に設えた車両の様ですね。


サイドウィンドウがないことを知ると、この辺りの収まりが気になります。

リアドアがリアパッケージトレイ(?)の下に潜り込んでおり、とてもドアからガラスが出てくる様ではありませんね。


スタートして右に旋回すると後席空間が見えました。
標準車にもある七宝文様のアナログ時計はそのままですが、やはり後席用の大型モニターはありませんね。
モニターがあったとしてもオープンでは恐らく反射して見えないでしょう。
また、ハンドルが少し見えています。サテライトスイッチ類は標準車と同じ様です。


そんな観察をしていて気づいたのがコンソールの高さで、オープンはフロントシートよりも低め。



標準車はフロントシートとほぼ同じ高さです。

後席を４㎝かさ上げしたことは報道されていましたが、両陛下の姿がよく見える様、こんなところにも配慮したのでしょうか。



右旋回を終えてリアの全体像が見えました。

標準車ではリアウィンドウの上部に装着されるハイマウントストップランプの行方が以前より気になってましたが、綺麗に収まっていますね。
そして、注目のカットラインはというと、Ｃピラーの付根から、元々あったリアウィンドウの下端につながる様なラインですね。うまく処理されていると思います。

果たしてトランクドアは標準なんでしょうか...


こちらが標準車。(左右を反転しています)



パレードが一般道に進むと、テレビ中継はほとんど車両前面からの画像に。

９月登録だった様で...



セーフティセンス関係は標準車と同じ配置です。


そして、あっという間に赤坂御所に到着。
チラッと見えたセンターコンソール部。センチュリーと言えども、前席カップホルダーは装備されています。蓋が開いている様に見えますが、さすがに飲み物はなし。

サイドウィンドウがない完全晴天仕様なのにワイパーはあるんですねー。


そして、インパネ部。メーターは標準車と同様な様で。

視界を遮るサンバイザーは見当たりません。ルーフを切断した断面部分も室内と同色のガーニッシュが嵌め込まれ、巨大なリアパッケージトレイと相まって、上品な印象です。


ネットでセンスがないと話題の駐車標。リアバンパーの左端についてます。

今後、所有者が宮内庁から内閣府になり白ナンバーを付けるとの事。その際には貼り付け位置を再考して欲しいですね。
でも、車検ステッカーとともに一般車と同じ、貴重なポイントとも言えますね。



一般車同様といえば.....

この画像...


フェンダーの中が汚れてるー

恐らく皇居前広場の砂利上を走ったために、巻き上げたのでは...庶民的です(笑)


そして、もう１つ気になるところが...



直射日光のもと、リアヘッドレストの表面が平滑でないところがとっても気になりました。このヘッドレストもオープン化での変更点だと思うのですが...


令和もいよいよ本格的にスタート。センチュリーロイヤルとともに、令和の皇室車両として、この先続々と増車され、令和を象徴する車両になっていくんでしょうね。


センチュリーオープン
(正式には車格に合わせてセンチュリーフェートンと言って欲しいですが...)
その価格に閉口する想いもありますが、作ってしまった以上は多くの機会で走って欲しいですね。国技館前でも似合いそうですし...


早速、一般展示されるとの事。是非、見に行きたいと思います。



ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。