TOYO TIRES TRANPATH mpZ 165/60R15  

純正ENASAVE EC300+からの初交換。皮剥きでひとまず僻地の峠含め150km走ってのファースト・インプレッションです。価格は4本で税込26,600円−楽天ポイント2,600円の計24,000円。送料無料。（購入後値上りしました）

ハスラー純正サイズ165/60R15で1本6.6kg。
装着前に触った感じではブロック剛性はあるけどコンパウンド自体は意外に柔らかかったのですが、装着後の第一印象は「うっわ、固っってータイヤだなぁ・・」(´Д｀; )
まるで車高調組んだのかと思うくらい固い。

前に初代セレナに前モデルのmp4を装着していて好印象だったのとミニバン設計でアウトサイド剛性があることで導入してみたのですが、ミニバンに着けた時のような丁度いいしっかり感とは全く違う印象。セレナは扁平率70、ハスラーは60。車重もセレナの半分以下でタイヤ径も小さい為か、剛性過多になってしまっているのかも。
ただその分コーナーではサイド剛性の恩恵をちゃんと感じられます。コーナーで踏張っているのに転がります。変にクニャッとしない。ロールも少し減っています。スタビやスプリング換えなければロール量は基本同じですが、タイヤの変形分が少なくなっている為でしょう。
しかしまだ皮剥きが終わっていないせいもあるのか接地感が浮き足立っている感覚です。ブレーキングでも食い付きがまだ気持ち弱い。実際はちゃんとグリップしているのですが、何だかエラストマーで出来たタイヤを履いているかのような感覚です。
またエナセーブはどんな時でもタイヤ全体でGや摩擦を受け入れている感じなのが、mpZはタイヤの各部で受け持ちゾーンが違い、状況により随時移行していく、要は姿勢によって性格が変わるような印象なのです。だから若干の戸惑いがあり、良くも悪くもクセを掴む必要性がありそうです。
クセと言えばハンドル切り始めの切込みが強めです。ただ曲がり出すとすぐ弱アンダー方向に戻るので挙動と言う意味では不自然さとも言えますがクセを掴んでうまく使いこなす事も出来そうです。（エナセーブは全てが自然。）ハンドリングは直進安定性はまあまあ。切返しと出足で若干重い印象を受ける事があります。
また、スキール音の出方で言えば、エナセーブはタイヤ全体がたわんで肩周辺に負荷がかかってから「キュキュキュキュ！」っと出る感じなのが、mpZは（まだ新しいので出ないかと思いましたが）接地面がフラットのまま接地面全体がジリジリとスライドして横Gに抗う感じで「グクォクォクォ・・」という感じでうっすらと出ます。
エナセーブは構造トータルでグリップを出してる感じ。mpZはケース自体は固くて接地面のコンパウンドで多くのグリップを出してる感じ。
皮剥きが完了したら若干変わってくるかも知れません。転がり抵抗はA評価の為か、微妙に燃費にも影響しているようです。

このサイズに限っては万人受けはしないタイヤだと感じました。人によっては評価を下げちゃうかも。乗り込んで多少こなれてくれるといいのですが・・。