プレミアムオーディオのドアスピーカー周波数特性

アコードのプレミアムサウンド装着車は、フロントがドア+ツィーターの構成になっています。
パッシブネットワークは使用せず、全てのスピーカーを個別のアンプで駆動しています。

スピーカーだけを交換する場合、ドアスピーカーにどういう信号が出ているかによって配線の方法が異なってきます。

(A) 高音がツィーターだけから出る → ローパスフィルターが掛かっている
(B) 高音はツィーターとドアの両方から出る → 低音から高音まで全帯域が出ている

大きく分けてこの2つのパターンが考えられます。
論より証拠ということで、フロントドアのスピーカー出力の周波数特性を測ってみました。

DSO Quadというバッテリー駆動のオシロスコープがあり、有志が作成したソフトを追加すると周波数特性を測れます。
本当はデータを数値で保存したりスクリーンショットを画像として保存できるのですが、手に入れた最新バージョンのハードでは互換性に問題があり、ファイル保存機能が動作しません。
仕方ないので画面をスマホで撮影しました。

測定はかなり適当で、ダミーロードも使っていません。

緑色の線がレベルです。(黄色の線は位相)
イコライザーが掛かっているような兆候がありますが、それより問題なのは高音域でローパスフィルターが掛かっているということです。
つまりドアスピーカーの配線からツィーターを分岐しても10数kHz以上がほとんど出ないということです。

結論として、プレミアムサウンドのアンプ等を生かしてスピーカーだけを交換する場合は、ツィーターは純正ツィーターの配線に直結するのが妥当ということになると思います。
スピーカーのメーカーが設定したツィーターの再生周波数とは異なることになりますが仕方ありません。

セパレート型2wayなら上記のようにすればある程度性能を発揮できます。
しかし同軸型のスピーカーではこれができません。
つまり、同軸型の2wayスピーカーは決して選んではいけないということです。
どんなスピーカーを選んでもドアからは10数kHz以上はほとんど出ないわけですから。