iPhoneを片手でセット・取り外し・充電もできるスマホホルダー(クレードル)の追加工

過去に投稿した
iPhone を片手でセット・取り出し・充電もできるスマホホルダーの製作
https://minkara.carview.co.jp/userid/2430943/car/1947579/4554980/note.aspx
は、内装の品位を落とすことなく使いやすく、計画段階の要素を全て満たし、とても満足しています。
ですが、これは iPhone 5 時代に設計・製作したものです。
もちろん将来の機種変更に対応し Lightning 端子部が可動出来る様にしており、実際に iPhone XS までは Lightning 端子部をスライドし問題なく対応出来ましたが、まさかここまで携帯端末が大きくなるとは思ってなく、iPhone 12 Pro MAX への機種変更で対応しきれなくなりました。
今回は 機変後の iPhone 12 Pro MAX を従来通りに使える様に Lightning 端子の可動域の拡張などの改造を行いました。

白っぽい部分が加工した部位です。
・Lightning 端子部の可動域を15mm程拡張
・複眼カメラの凸部と干渉する部分を3.2mm掘り下げ
・ホルダーのスライドガイドになる段差と電源ボタンとの干渉部を切削除去
・Lightning 端子を接続した状態から片手でロックを解除できる凸部の増設

Lightning 端子の可動域を広げる加工部
写真方向(iPhoneをセットする側)の開口部は1mm程の奥行きの先がさらに大きく切削してあり、使用した L字型Lightning ケーブルが iPhone を取り出す際に一緒に抜けない構造となっています。
もちろん Lightning 端子接続時にホルダーとカバー付きの iPhone とに隙間が開かない様に各部を測定・設計しています。

使用した L字型Lightning ケーブル
http://minkara.carview.co.jp/userid/2430943/car/1947579/8883292/parts.aspx

塗装前にiPhone 12 Pro MAX を充電セットしてみた状態です。
追加工部が意図した通りなのが確認出来ます。

人差し指以外で iPhone を持ち、新設・延長した出っ張りを人差し指で押すと、iPhone が写真の右側へ動き Lightning 端子のロックが解除されます。

トヨタ内装標準色(黒)で塗装後、Lightning ケーブルを可動部に埋め込んだ完成状態

実際に iPhone 12 Pro MAX を充電セットした状態
電源ボタン部は干渉がなくボタンが押しやすくなっています。
Lightning ケーブル接続(充電)時のロックされた状態を解除(ケーブルを抜く)ために延長・増設した部分が意図通り少しだけ飛び出しています。

追加工した充電台を車両にセットした状態を運転者の視線位置で撮影
＊写真は iPhoneを Lightning 接続した充電状態ではなく、通常の置いただけのホルダー状態です。

改造前と同様に外来光の反射がなく、(当然ですが)運転中はスマートフォンを見ることも操作することもありませんが、駐車時や緊急時には画面確認と画面ロックの解除を無理なく出来ます。

従来通り Defi VSD CONCEPT (ヘッドアップディスプレイ)の操作部のホルダー（同じく自作）とドッキングする形で固定されます。
この操作部ホルダーのアクリルが赤く光るラインがガイドとなり夜間のセット時も困りません。
また、スマホホルダーの固定部はキャンディレバー構造にしてあり、下部のティッシュと干渉する事なくティッシュも普通に取ることができます。

改造前の設計コンセプトも保たれており、従来通りとても使いやすいく満足しています。