はい、昨日から今日にかけてまたまた改造をしておりました。
題して”今年最安値の改造”です。
(なんか、”今年最安値”と書くと、なんか気分悪いなあ…とおもうストックホルダーでした)
何をしたかというと。
そもそも、私のV35、通常(一般道)走行は全く問題ありません。
車高調を調整し、アライメントもとってタイヤ空気圧もまめにチェック。
まっすぐ走るし、ちゃんと曲がる。
しかし!どうも高速走行だとなんか不安。
”気持ちの良い速度”で走ると、なんだかハンドルが軽くなっているような。
前V35ではこんな現象はなかった。速度にかかわらずハンドルの重さは一定。
まあ、これって結構すごいことなんですけどね。
純正の空力ボディ設計もかなり進みました。
昔の車は、高速になるにつれてハンドル重さがフワフワな感じになり、ちょっと怖かった。
あそこまでいかないが、とにかくちょっと怖い。
色々原因はあると思うのだけど、一番の原因はこれではないかと。
↓これ
リアウィングです。
これは、前オーナーのにゃんこさんがご自身で取り付けたもの。
社外品…というか、セリカの純正(!)をつけたというから驚き。
形そのものはとても気に入っているんですよ。
ただ、このウィングの角度が結構…ねえ。
この角度が原因で、高速走行で後ろ側のダウンフォースが増大→反対にフロント側が持ち上げられて…というのではないか?と推測したのです。
本当はこのウィングをはずして高速走行するといった対照実験を行えばいいのですが、面倒くさい(笑)
前V35は純正のエアロセットだったので、考えられる違いはここかもしれない。と勝手に決めてどんどん話を進めていきます。ははは
リアウィングは気に入っているので、対策はフロントのダウンフォースアップ、ということになります。当然。
USのレースではボンネットの上に大きなウィング(!)を取り付けて常勝しているマシンがあります(本当)。まさか、そんなことはできないし。
ご存じの通り、クーペはまだしもセダンの、しかも後期型にエアロバンパーや社外スポイラーがあるわけでもなし。
前V35ではエアロバンパーの下にジュランの汎用スポイラーを貼り付けていましたが、今回のV35のコンセプトは”なるべく純正に見える(すでに見えませんが(笑)”なので、あんな派手なことはしたくない。
そもそも…汎用にしては結構高かったしなあ。
ということで、今回は別のアプローチで行きます!
さっそく、バンパーを取り外します。(ま、いつものことです)
V35ユーザーの方はお分かりだと思いますが、すべての年式においてバンパーの下に矢印で示したような“ベロ”が付いていますよね?
これは”バンパースポイラー”とか”フロントアンダースポイラー”と呼ばれるものです。
車体の下に流れ込む空気を遮断(ま、ある程度ですが)、車体上を流れる空気によるダウンフォースをより強めるためにあります。
最近の車には大なり小なりこのパーツが付いていますね。ついているというかバンパーと一体になっている。
そうそう、社外品の”グランドイフェクター”(ボディ下にリップ付きパネルを付ける部品)も同じ考えですね。あれもかなり高いが。
とにかく、理想を言えばこのスポイラーが完全に地面に接地、ボディー下に空気が入り込まないようにすればいいわけです(NASCARなどがこれ)、またはボディー下をスムースに流してボディー後端をもちあげることでダウンフォースを作り出す(リアディフューザ、F1などで有名)。
後者はとっても大変なので、前者の方で行きます。
もちろん地面に接地…なんてできないし、そもそも車検の最低地上高の問題や段差乗り越えの問題があるので、”ちょこっと延長”程度で…でもエアロパーツって見た目以上に効果があるんですよ。
使った部品は…これが”最安値”なんです。
①DIYセンターで買った、低発泡ポリエチレンボード(980mm×500mmぐらい)1枚 880円
②ポリエチレンでも接着できるボンド。GPクリアー 300円弱
③さら頭のボルト&ナット&ワッシャ 10セット 手持ち品を使う
これだけ!
①はいわゆる発泡スチロール系のボードとは違い、丈夫な塩ビパネルといったところか、厚さは2mmぐらいあります。理想的です。安いし。
これを適当に切りだして延長用のスポイラーとするわけです
上記写真、バンパーの下に2本黒いベルト状のものがありますが、これがそれです。
カッターで簡単に切れます。
今回はノーマルの2倍の長さということで、幅50mmで行くことにしました。
ひとつ残念だったのが、幅いっぱいに1本で作れなかったこと。材料の長さの問題です。
ということで、2本をつないで装着することにしました。
取り付けは、まず②で接着。念のために③で固定ということにしました。
接着剤は貼りつける両方の物体に薄く塗り、10分ほど乾燥させてから貼りつけます。
これさえ守ればかなり強力に貼りつけることができますよ。
このままでもよさそうでしたが、もし万が一こすって(かなり確率が高い)接着がはがれて外れて他の車に迷惑がかかる恐れがあるので、やっぱりボルトで念押し固定しました。
で、出来上がったのがこれ
…まあ、見た目は素人作業と格安のためそれなり、と思ってください(笑)
追加スポイラーは純正スポイラーより前につけないと意味がありませんよ。
(後ろ側につけると接着をはがす方向に力が加わるので)
そうそう、純正エアロスポイラーを付けている方は、まずこれをはずしてから作業しなければなりません。
私の場合もまずエアロスポイラーをはずしてから行いました。
といっても全部で1時間ちょっとで完成です。
裏から見たのがこれ
わかりやすいですね。
写真で示した分下側に延長されました。
たったこれだけ、ですが効果はかなりあります(たぶんね)
土曜日夕方からいきなり作業をしたので、ここまででいったん終了。
本日バンパー取り付けを行いました
あ、ついでに
フロントタイヤをはずしているので、リアもついでにはずしてブレーキのエア抜きをしました。
なんかペダルの踏みごたえがゆるくなってきたので…
嫁さんとの共同作業であっさり終了。ちょこっとエアを噛んでいました。
さて、純正エアロスポイラーを取り付けてバンパーを元通りに戻しました。
それがこれ
もともと目立ちにくい場所にあるアンダースポイラーですが、純正エアロスポイラーを付けるとさらに目立たなくなります。黒いしね。
通常は両側のエアロスポイラー張り出し部分の間(真ん中部分ですね)にだけ黒いアンダースポイラーが見える程度でした。
それが、全体的に見えます。しかもそれほど目立たない!うーん、理想的!!
で、タイヤも取り付けてジャッキダウンした姿がこれ
…うーん、わかりにくい。というか目立たなさすぎ(笑)
写真だとこんな感じですが、肉眼で見ると結構出っ張っています。
効果が期待できそう
横から覗き込むとこんな感じ
うむ、見事な出っ歯(見事というほどではないか)ですね。
掴んで力を加えてみましたが、かなり丈夫です。
さっそく近くの一般道を走りましたが、変形したりする気配はなさそうです。よしよし。
さて、その効果は!
まだ試していません(笑)
この手の部品は、”そこそこ高速での走行”をしないとその効果が出てきません。
一般道程度ではわかりません。
来週でも高速道路を走ってみようかな?
とにかく全部で1500円以内の格安改造、いかがですか!?