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けいぞおのブログ一覧

2021年10月17日 イイね!

ミニエンジン分解の思い出(塗っちゃえ!エンジン編)

ミニエンジン分解の思い出(塗っちゃえ!エンジン編)本日雨天により、ろくに外出もせず写真整理してましたあ。
先ほどのブログ(エンジンクランクラッピング)に続いてのミニエンジンいじりの話です。

そうそう、トビラ写真はくだんのエンジンスタンド全景です。
キャスターもついているので簡単に移動ができます。
問題は…スタンドが大きくて倉庫に入らないこと。
エンジンを搭載したまま外に置いておく形となっていました…
雨や夜露対策として、556で錆防止+全部を厚手の大型ビニール袋で3重にくるんでいました。変な光景でしたねえww

さて、今回の話題は分解というよりドレスアップですね、”エンジン塗装”です。
そういえば、ミニの世界ではエンジンを下ろしたら塗装しなきゃ…というのは非常にナチュラルな流れなのですが、考えてみたらエンジンを塗装…って最近の車はやらないなあ…笑

あ、そうか。
最近のエンジンは基本アルミ合金でできているわけだから錆びないのですね
ミニを含む昔のエンジンは鋳鉄ブロックですのでそこそこ錆びます。もちろんさび色になりますので、塗装は必須なのですよ。

まずはオイルや汚れでギトギトになっているエンジンの洗浄です

エンジン洗浄

写真上はクランクやメタル類、バルブリフターを外してがらんどうになったシリンダーブロック。
(バルブリフターは各シリンダーの上に2個ずつある小さな穴の奥に入っています。マグネットピックアップツールを突っ込んで1個ずつ引き抜きます。これはこれですごい状態でしたよ、次回以降のブログにて!)

付属物は全部取った状態で、さあ洗浄だ!

写真下が洗浄の様子です。
大きな金属製の容器にお湯を張ります。
ここに登場、その手の業界(どの業界だw)では有名な洗浄剤 サンエス工業のメタルクリーンα です。
これはお湯に混ぜる粉状のもので、強力な洗浄能力とともに表面に防錆皮膜を形成する、という優れモノです。
(防錆不要であれば、サンエスK3というものもあります)
アストロプロダクツで購入!

既定の濃度にして、洗浄したいものを漬け込むわけです。
温度はある程度高いほうが洗浄効果がよくなるので、放り込み型の電気ヒーターを投入(水温設定60度ぐらいで)
一晩漬ければ、もう油汚れはきれいに落ちてすっきりです!

洗浄力が強すぎて、シリンダーヘッドの塗装は全部きれいになくなっちゃいました。あはは

1,2回では洗浄能力は落ちないため、そのままミッションユニットも洗浄しちゃいました。
ミッションユニット

分解したときはケース底にべっとりオイルが付着していたものが、ここまできれいになりました。(一晩漬けこむほどは不要でブラシと洗浄剤で十分でしたよ)

フルオーバーホールと言っていますが、ミッションはこれ以上はいじりません。
専用工具(すごく高い!)が必要なことと、特にギアの入りが悪いとか異音がするとかの問題がないためです。
エンジンオイルを各歯車にさして、インプットシャフトを回すと手で簡単に回ります。OKOK

さて鋳鉄のシリンダーヘッドとシリンダーブロックは上述の通り塗装が必要。
エンジンですから、耐熱塗料での塗装が必要です。
スプレー型のものもありますが価格が高いし、塗布可能面積も小さい。
ということで、刷毛塗り型の塗料を使いました。

耐熱塗料業界では有名なオキツモ製のカラーフロンというものを使います。
これは上塗り塗料の前に下塗りが必要なタイプ。
1㎏缶を購入しました(エンジン丸ごと塗ってもかなり余りますよ)

シリンダーヘッド下塗り

写真下はシリンダーヘッド下塗り塗装完了の状態。
幅が狭い刷毛を使ってペタペタと塗っていきます。
下塗りだけで合計2回塗装が必要。
塗装してはいけない部分(裏側とかヘッドカバー/サーモスタットケースのところ)に多少塗装がはみ出しても大丈夫、あとで耐水ペーパーで削ればOK

同様にシリンダーブロックも塗装
こちらはヘッドより面が大きいので塗りがいがあります。
まずは車両後ろ側の面
シリンダーブロック後ろ側

洗浄剤で油脂がきれいに取れているため、しっかり下塗りが密着します。きれいでしょw

車両前側の面も
シリンダーブロック前側

そうそう、シリンダーブロックの写真は上下さかさまに置いていますよ。こちらの方が安定する。

さて、このオキツモの塗料。
刷毛塗り用に出来ているので粘度もちょうどよくすいすい塗れるのですが、一つ問題が。
焼き付けです。
100度以上(150度ぐらいだったか)で焼き付けることでしっかり密着するらしいのです。
普通ならそのままエンジンをかければいいのですが、こういう状態なのでそういうわけにもいかない。

ということで、こんなことをしました
焼き付け

たまたま故障して新品購入した電子レンジの空段ボール箱がちょうどいい大きさでした。
この中に塗装後の部品を放り込み、側面に穴をあけて工業用ドライヤーでしばらく熱したのです。
ストーブの上にかけるという手もあるのですが、うちはファンヒーターなので…

もちろん規定温度までは達しない(非接触レーザー温度計で80度超えぐらい)ので、気持ち程度…ってことで。
それでもちゃんと乾燥しましたよ。

さて、最後に上塗りです。
選んだ色は…これです!!

シリンダーヘッド上塗り

オキツモ カラーフロン、艶ありメタリックシルバーです!
なぜこの色かって?
メルカリで新品が安く売られていたから、ただそれだけです。ww
定番の赤や青、レーシンググリーンもよかったのですが、意外にミニ業界では珍しいこの色も面白いかと 笑  

まったくもってアマノジャクです あはは

こちらも刷毛塗り
3回ぐらい 塗装→焼き付け を繰り返しました。
最後は結構つやつやになりましたよ。色や艶のイメージは日産の対向ピストンキャリパの表面塗装の感じ…って一層わかりにくい表現! ww

こちらもはみだし気にせず塗りました。

同じくシリンダーブロックもこう!
シリンダーブロック上塗り

こちらは3回塗った後の写真です。
艶感のイメージ、わかります??

よーし、エンジン洗浄&塗装でかなり見栄えがアップ!
この後は組み立てていきますよ。
その前に、必要な部品の購入が…これがまた膨大だったのです。
次のブログはそれを紹介しましょう、さていつになるかな?
Posted at 2021/10/17 21:17:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミニいじり関連 | 日記
2021年10月17日 イイね!

ミニエンジン分解の思い出(エンジン下半身チェック&修正編)

ミニエンジン分解の思い出(エンジン下半身チェック&修正編)どうも、けいぞおです
涼しくなって作業に最適の季節というのに、週末どうも天気が悪い
今週末も雨三昧でげんなりな2日を過ごしています。

…仕方ないので、ブログアップでもw
ミニエンジン分解の思い出です。
今回の紹介は6月に行った作業ですから、十分”思い出”レベルですww。

さて、トビラ写真。
これは何でしょう?
全くわからないですよね 笑

これは台車に載せたミニのエンジンをクラッチ側から見たものです。
クラッチハウジングカバーのねじ穴を利用してL字アングルを固定した状態。
そうそう、ミニは基本インチねじを使っているので、このボルトも入手が大変。
(DIYセンターで購入できるのは通常ミリねじ。ねじ専門店じゃないと買えないんですよねえ…、この入手に関してもいろいろあったのですが、面倒なので割愛!)

さて、なんでこんなことをしているかというと…このためです
エンジンスタンド

シリンダーブロックとその下のミッションケース(ミニ特有の2階建て構造ですね)をつなぐ大量のボルトを緩めて分離。
シリンダーブロックをエンジンスタンドに固定したわけです。
スタンドとの接続のために上記のL字アングルが必要だったわけ。
それにしてもこれだけ重いエンジン(とはいっても6気筒や8気筒に比べたら全然軽いのですけどね)をこのL字アングル&インチねじだけで支えられるってすごいなあ。

このエンジンスタンド、便利です。
海外の車両オーバーホール番組などでよく見るやつです。
丸焼きバーベキューのごとくエンジンをぐるぐる回すことができます
(結構力は必要ですけどね…)
一家に1台あってもいいかも 笑 こればっかり。
中古品を購入してきました、この後数か月シリンダーブロックはこのスタンドにつけられた状態になりました。

今回の写真はスタンドがほとんど写っていませんが、今後全体写真を見ることができると思いますw

さて、まずはエンジンをひっくり返して…と
エンジンひっくりかえし

エンジンをした側から見た状態になります。クランクシャフトが丸見え!
この写真はすでに各シリンダーのクランクキャップを外してピストンごと外した後です。
1個ずつクランクキャップを外し、ハンマーの柄などでピストンの裏をこんこんと叩き、ピストントップ側にピストン&コンロッドを外します。
(勢いよく叩くとスポーンとピストンが抜け出てしまうので注意)
これまた海外オーバーホール番組にでよく見る光景ww

外したピストン&コンロッドはこんな感じ
ピストンとコンロッド

こんな感じ。
あ、一組写っていませんね。4気筒ですから4セットあります。
もちろん一番手前のピストンは洗油と真鍮ブラシを使ってきれいにしたものです。残りのピストンも同様にきれいにしていきます。
意外と簡単にきれいになりましたよ。
変な焼き付きやピストンピンの固着もなくいい状態でした。

ピストンリングから下側に吹き抜けた跡がありました…うーん、これも交換かなあ。

さて話が変わって、クランク側。
こちらは”見てはいけないもの”がありました ww
まずはこれ

クランクにきず!

写真上はクランクセンターベアリング、3か所のうち最もクラッチに近いものです。
うわぁぁぁぁー
写真じゃわかりにくいですが、もうキズキズです。
円周方向に何本もの傷があり、触るともう見事に凸凹…
次回以降のブログで写真を紹介しますが、メタル(親メタルと言いますね)も見事に傷!

写真下は、上記センターベアリングに一番近い4番ピストンのクランクベアリング軸。こちらも見事な円周傷…

いやあ気持ち良いぐらいの”悪い状態”です 笑
今までのオイル管理のずさんさがこれを招いたのですね。
どうやらミニのエンジンは1番側より4番側がオイル切れの影響が出やすいみたいですね。

とにかくメタル類は全交換だぁ(親メタル/子メタル)

その前に、クランクシャフトの傷を何とかしないと…

クランクシャフトラッピング

クランクシャフトを取り外し、リジットラック(ウマとも言いますね)の上に載せて”ラッピング”をした写真です。

ラッピングとは傷ついた金属表面を研磨してきれいな状態にすることです。
プロの場合は旋盤にクランクを固定してミクロン単位で磨きを入れるのですが…
当然素人のワタシはそんなもの持っていない。
写真の状態で、1000番&2000番&3000番の耐水ペーパーを短冊状にしてシャフトを研磨(火起こしのような感じというか…説明が難しい)、最後にはピカールをシャフトに塗布、ネル布をこれも短冊状にしたもので磨き上げました。

もちろん1か所だけ集中せず、時々クランクを回転させてシャフト全体を均等に磨いていきます(まあ素人作業なのは変わりないのですけどね あはは)

御覧のようにピカピカになりましたよ!

ラッピング後クラッチ側

傷のひどかったクラッチ側のシャフトをクローズアップ。
まだうっすらと円周傷が残りますが、触った限りでは十分つるつる!
あまりやりすぎるとシャフト外径が小さくなる=メタルとのクリアランスが広がり、規格外になってしまう恐れがあるのでこの辺りで終わらせます

これでも研磨前のがたがたに比べれば雲泥の差! 期待が持てます
オーバーホールですから、こうでなくちゃ 笑

ラッピング後ラジエタ側

もちろんすべてのメタル接触部を研磨しています。
他の部分はもっと少ない労力でピカピカになりました。
とにかく、この作業は”やりすぎない(直径が小さくなりすぎない)ところでやめることです。
まあ、レースに出るわけでもないし、私個人の車用なので満足できればOK!なのです。

あーなんか”フルオーバーホール”らしくなってきたでしょ。
こんな感じで週末ごとに作業していたのです。
次回もこうご期待

(ちなみに10月現在、エンジンは組みあがって車両に載せる直前なのですが…何しろこの雨天ですから…はーあ)
Posted at 2021/10/17 17:31:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミニいじり関連 | 日記

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