NISMO GT-LSD Pro ~イニシャルトルク変更~
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
さて…分解洗浄、オイル交換までしても、イマイチ異音解消までもう少しといった感じの我がLSDなのです。
さらにLSDオイルをNISMO純正から柔らかくチャタリング対応で定評のあるCUSCO 80w-90に戻してもまだ完全に解消しないので、だめもとでこの作業を行いました。
このLSD(NISMO GT-LSD Pro TTモデル:現在はProモデルは販売継続していますがTTモデルは販売終了してます)には面白い機能があります。
詳しくは関連情報URLからNISMOホームページを参照してほしいのですが、このLSDは簡単にイニシャルトルクを3段階に変更できるのです、しかも車載状態で!構造が分かればなるほどね…と感心してしまいます。面白い。
今まではMiddleの位置にしていました。音が出る場合は一般にはLow側(イニシャルトルクを落とす)ほうが普通なのですが、これも以前トライして効果があまり無いことを確認済です。
…ということで今回は逆療法!としてHighにしたらどうなるか?を試しました。
いつもながら前置きが長い(笑)
早速リアジャッキアップです。
ジャッキの脇にある円筒形のものは、この季節には必須の蚊取り線香です。ははは
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NISMO Pro LSDのイニシャルトルク調整は車両右側のドライブフランジをはずして行います。
ということでまずは右側のドライブシャフトをはずし、ドライブフランジにアクセスします。
ごらんのように14mm幅のレンチ2本を使いデフフランジ~ドライブシャフトフランジ接続のボルトナット6本をはずします
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はい、すべてボルトナットが外れました。
でもこれだけではドライブシャフトは取れません。
フランジの間でセンター勘合されており、いわゆる”引っかかった”状態になっています。
対応は簡単、軽くドライブシャフトフランジ側をコンコンとハンマーの柄でなどで叩けばパコッと外れます
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ドライブシャフトフランジが外れたら、シャフトをだらんと垂らしておきます。
デフ側のドライブフランジが見えるようになりました。
さて、このフランジをどうやってとりましょう?
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こうやってとります。
フランジとデフケース本体の隙間に長いバール(ワタシは1m弱のものを使っています)の先端、マイナスドライバ状になっているところを突っ込んでクイッとこじります。
突っ込みどころによってはABSセンサーリング(ギザギザの銀色のリング、アルミ焼結で作られています)を傷つけたりする恐れがありますので十分注意しましょう。
ちなみに本作業はデフをおろしてLSD交換したりOHをするときにも、このタイミングで行ったほうがいいです。デフおろした後だと面倒なので。
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バールでこじったらこうなります。
ドライブフランジがデフケースから多少浮き上がって奥のシャフトが見えているのが分かるでしょう。
これでロックが外れた状態になっています。
あとは手で引っ張ればOK
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このようにドライブフランジが抜けます。
デフ側にはオイルシールがついていますので、シャフトを抜き出すときに傷つけないように十分に、十分に注意しましょう。
大事なことなので2回言いました(笑)
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あとは、19mm幅のボックスをつけたレンチを突っ込んで調整機構を回せば完了です。
Middle⇒High側への変更は右回り、時計方向に回します。
カチッと確実な音が出ますので、ここまでちゃんとまわします。
それ以上まわそうとすると明らかに抵抗が大きくなるので分かります。トルクを掛けすぎないように注意しましょう。
調整そのものは本当に簡単です。ここでもレンチがデフサイドシールを傷つけないように注意。
あとは、元通りに戻せば完了です、簡単でしょ。
さて、結果ですが…なぜか異音が直りました
不思議ですが、実際直ったものは直りました。
LSD内の各ディスクが経年使用でわずかに薄くなっており、デフの作動が起きても多少半クラッチ状態が出ていたのが原因かも。
とにかく完治のようです、次はディスク交換のOHだな。
それにしてもNISMO LSD Pro こういう機構はうれしいですね。
さあ、自分でやろうぜ!
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