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今回は工具のお話。

色々加工する行程がありますが、『切る』というのがあります。

読んで字の如くですが、結構やっかいです。

長ければ短くできますが、短くなったものは長くできません。(継ぎ足しが可能なら別)

また、どうやって切るのか？
切り方も色々です。

ノコギリでも切れる
サンダーでも切れる
高速カッターでもいいでしょう。
けど今回はちょっと特殊で二本のシャフトをドッキング。

そして、ドッキングさせる際には3～4ミリ長めにドッキングさせなくてはならず闇雲な切り方はできません。
側面も切りっぱなしって訳にもいかないし、どこかに基準を設けなければしっかりした数値が出せないため、しっかりした段取りが必要です。

また、今回のシャフトは一本物ではあるが、ジョイントが付いた物。
機械の中に入るならばまだいいんですが、残念ながらサイズが大きいため入りません。

加工するのに長く出すと回した際に遠心力で振れるのもありますが、細いものだと共振でビビりが発生します。

そういった長物加工を可能にするのが画像の真ん中にある『振れ止め』と呼ばれる工具。

側面に穴開けやタップなどの時に機械の中に入らない場合はまず必要。
ですので頻繁的に使いませんが、旋盤で加工をするのにはなくてはならないです。

短いものだけなら必要ないですが、今回のような加工をするのにはなければとても無理。

無い状態だと先端を押さえていてもジョイントが首振ってしまい切る所じゃありません。
作業を効率良く、無理な加工＆作業を可能にするのが工具なり道具。
欲しい物はたくさんあれど高いのも悩みですけどね～。

画像の物は当時は標準で付いていたそうですが、今はオプション。価格もかなりの物らしいです…

うちの機械は中古で買ったため無く、後から探して購入。

それでも高かったです。

切りっぱなしでいいなら別ですが、加工をするならそれは頂けない。
面がきちっと出ないですからね。