標準規格…

１本だけ向きの違うカッターナイフ…

メーカーが判らなかったので「ノーブランド」と紹介したのだが、みん友さんからタジマ製ではないか？と教えて戴いた
調べてみると「オートロックＬ」と判明した
みん友さん、ありがとうございます<(_ _)>

ブログで刃の出方について「正常」と表記したことに対して誤解がしていたので追記ＵＰです

まず、標準とは…から説明を始める事にしよう
ＪＩＳやＩＳＯなどは標準化団体が決めた規格で全てのメーカーはこの基準で製造する必要が有り規準寸法を外れると「規格外」とみなされてしまう
コレを「デジュリスタンダード」と言う

それとは別に「デファクトスタンダード」と言われるものが有り、あるメーカーが作ったものが市場で広く普及した物…「結果として事実上標準化した基準」としている
しかし、「規格外」というは無いので、各社が独自の工夫を盛り込もうが関係ない事になる

カッターナイフは後者に当たり発明したＯＬＦＡの基準に合わせられているが…

ガイドがどちら向きでも「正常」となる

もう一度比較…

上から「タジマオートロックＪ」、「タジマオートロックＬ」、「ＳＫＤ　Ｌ－１８」、「ＯＬＦＡ　Ｘ-ＤＥＳＩＧＮ」
同じタジマ製でもＪ刃とＬ刃ではガイドの向きが違う

刃の出が多いという事は何か意図が有ると思うのだが…


よく見るとタジマＬ刃の折線がガイドから出ている
元々ハードな使い方を想定していないＬ刃なのでこれでも良いのだろうが…
力を掛けて切ろうとすると折線がガイドから出ているので刃が折れる可能性が高くなる
その点、同社のＪ刃の方はハードな使い方を想定しているので折線がガイドから出ない向きになっている

ガイドの角度は…

皆同じ…(^^)/

ガイドの形状の違い…

タジマ、ＫＤＳははの先端部分のみが薄くなっていて僅かだが刃に対して横方向にガタが有る
ＯＬＦＡはガイドのサイドが長くさらに打痕が有るのが判ると思うが、内側にガイドを凸らせて刃のガタを無くしている
かなりタイトなクリアランスで刃の出し入れを繰り返すと刃に擦り跡が付いて来る
横方向の力を加えれば容易に刃が折れるのは解ると思うが…
ＯＬＦＡの場合、寸法などすべての情報を社外秘として公開していない

Ｌ刃の場合ＯＬＦＡとＮＴでは０．０５ｍｍ厚みが違う…

思いっきり極端に厚みを変えて比較するが、刃の角度は薄いほど鋭角になるのは理解できると思う
切れ味も変わってくるので刃だけ他社製に換えてみるのも一考だと思う

ガイドが逆向きの場合、重大な欠点が有る…

刃を仕舞い切ったつもりが…この状態になる場合が有る
勿論、刃が飛び出しているので触れれば流血するには十分な状態

コレはＳ刃標準機能…
そのままサイズアップしたのでこうなってしまう、ガイドの向きが逆になっているのでカバーしきれず刃が出てしまう為

Ｓ刃のカッターナイフには…

とても便利な機能が付いているが使う人いるのかな？

よ～く見ないと判らないが…

刃先がほんの少し出ている
上がＮＴ下がＯＬＦＡ、ＮＴの方が若干出が多い
コレは何かと言えば…重ねた紙の上１枚だけを切るポジション
使うには力加減が難しく慣れが必要になるが…

まあ、ソレ専用の…

こんなモノが有るのだが、コレも使い方にコツが有り慣れないと使えない(^-^;

どうせコツが要るなら…

Ｓ刃１本でも良い気がするがネ
この機能を使う人がどれ位居るのかそっちの方が気になるが…(^^ゞアハハ

「デジュリスタンダード」と「デファクトスタンダード」の違いは色々な分野で発生している
例えば過去のモノとなってしまったがビデオテープ…ＶＨＳとベータと、言っても知らない世代の方の方が多いかもネ(^^ゞ
ＤＶＤの方がまだ解るかな…ＤＶＤ+とＤＶＤ－…コレも規格は統一されてない
パソコンのＯＳも標準規格というモノが存在しない
イーサーネットもメモリカードも…殆どのパソコン関係のモノは「デファクトスタンダード」になっている
文字コードにはいつも悩まされている

市場で広く普及したもの勝ちの状態だが、独占禁止法に抵触する場合も多々有り色々と問題も多いのが現状の様だぁ～
それよりもエンドユーザーが振り回される事の方が多いのだが…なんとかならんのかのぉ～('ω')