ウインカーをLED化してキレッキレの点滅にしたい! リア編
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
以前から気になっていた、LEDウインカー。近頃は一部のドイツ車などに純正採用されているので、近所でも時々、装着されている車を見かけるようになりました。LEDは白熱灯と異なり、点灯した瞬間に最大光量になり、消灯の瞬間に真っ暗になるので、キレッキレの点滅ですぐに見分けられます。みんカラでも時々見かける装備ですし、見ているうちに羨ましく感じてきたので、思い切って取り付けることにしました。
バルブと抵抗はフィリップス製を選択。これまで取り付けていたフィリップスのステルスウインカーバルブは気に入っていて愛着もありましたし、フィリップスの製品は日産純正ディーラーオプションとしても採用されているので、品質に間違いはないだろうと考えました。
この日は以前の整備手帳に書いた通り、前日に純正コーナーセンサーを取り付けてもらった際、午前中に外していたフットライトを戻したり、外していたスイッチに貼るラベルの図案を作ったりしていました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2472498/car/2004195/3654399/note.aspx
時間も夕方に差し掛かりつつあり、翌日は出勤日なので、時間に追われつつの作業となりました。この日はとりあえず、リアウインカーのみLED化します。
2
バルブ自体の交換はそれほど難しくなく、基本的にはバックランプと同じです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2472498/car/2004195/3587711/note.aspx
あらかじめ養生テープでテールユニットとその周辺を保護してから、デイズの説明書の記載に沿ってテールユニットを外して、白熱灯のバルブを引き抜いて、LEDと交換するだけです。初心者の頃はだいぶ苦戦した覚えがありますし、新車の頃は塗装を傷つけないようビビりながら外したりもしたのですが、この間もバックランプを再交換したばかりだし、今は楽々……いや、悪い意味での慣れが原因で、緊張感を欠くのは失敗の元。気を引き締めつつ作業しました。
……危うくまたバックランプをリフレクター内に落としそうになったりしたものの、気を引き締めていたので、同じ轍は踏まずに済みました。
なお、フィリップスのLEDには極性があり、プラスとマイナスを間違えると点灯しません。黒い線がマイナスです。
3
バルブの交換は簡単でも、当然ながらこのまま点灯させるとハイフラになります。稀にハイフラにならない車種もあるらしいですけど、デイズは駄目。ハザードはハイフラになりませんが、右や左にウインカーを出すとハイフラになります。
LEDウインカーは消費電力が極端に少ないため、そのまま取り付けると車体側に搭載されている自己診断のための回路が誤作動し、球切れをドライバーや周囲の車に知らせようというお節介を起こしてしまうため、点滅の感覚が短くなる(ハイフラッシャーになる)状態になります。その状態では車検に通らないどころか、整備不良でお巡りさんに呼び止められてしまいます。
このため、診断回路を誤魔化すためのハイフラ防止抵抗を取り付けて、消費電力を白熱灯並みに増やすことで、ハイフラを防ぐ必要があります。
4
ピラー内張り内に抵抗を取り付けます。Cピラーを外すには、リアドアのサイドスカッフを上に引き抜いて外して、リアハッチのウェザーストリップを外して、ラゲッジステップを上に引き抜いて外します。Cピラー自体はクリップでガッチリ固定されていますが、適当に試行錯誤しているうちに外れました。
抵抗はドアストライカー裏側の上側辺りに、付属のアルミテープを使って取り付けました。タイヤの振動が大きい場所は避けたかったので、この場所を選んだのですが、正直こんなテープで大丈夫かなぁ。本当はネジでガッチリ固定したかったものの、適当な場所が見当たりませんでした。
ドアストライカーのネジを長いネジと交換して、その先にステーを取り付けて固定する方法も思いついたものの、将来ドアストライカーが錆びて交換する必要が生じたときに、表からドアストライカーを外そうとして裏の抵抗が脱落する……という未来が見えた気がしたので止めました。
なお、このフィリップス純正の抵抗は21W相当の消費電力があり、一般的な抵抗と同様に、熱を発することで電力を消費するタイプ。大型のヒートシンクと広い底面を備えていて、「それほど熱くならない」というレビューもある抵抗ですけど、それもきちっと設置してこそ。広い底面を生かして効率良く放熱できるよう、底面全体が車体の金属面に接するようにして設置しました。
抵抗の取り付けに熱伝導の低い両面テープを使ったり、誤って樹脂部に取り付けたりすると、熱が籠もって接着面が剥がれたり、樹脂パーツが溶けたりするおそれがありますからね。
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接続方法は色々な方法を検討したのですが、結局はコネクター付近に、付属のエレクトロタップを使って接続しました。できればエレクトロタップは使いたくなかったのですが、既に夕方で時間も押していたので、安易かつ確実に短時間で終わる方法を選択することに。いつかギボシで置き換えたいところですが、この位置だと後入れスリーブを使うしかないなぁ。あんまり良い選択ではなかった気がします。
ウインカーバルブのプラス極側から出ているコードの色を確認し、コネクターまで辿って、検電テスターでウインカーの配線で間違いないことを確認してから、抵抗を接続します。正しいコードなら、ウインカーを点滅させると、検電テスターもウインカーの点滅に合わせて点滅します。
http://minkara.carview.co.jp/userid/2472498/car/2004195/7707855/parts.aspx
マイナス側は黒いコードです。どうやら上流側はテールユニット内でストップランプやバックランプのマイナス線と合流していて、コネクターの下流でボディーアースに繋げられているようだ、と予想をつけました。マイナス線にウインカーの電流が流れているかどうかは、検電テスターでは(電位差がゼロになってしまうので)分かりませんが、他のバルブから出ているコードの色を消去法で消していくと、これしかないはず。
6
LEDに流れる電流・電圧は変えないまま、回路全体に流れる電流を増やして消費電力を上げる必要があるので、抵抗は並列で接続します。
時々勘違いしている人もいるらしく、ネットで「消費電力を増やすためには、抵抗を増やす必要があるんだから、並列じゃなくて直列で繋がないとダメでしょ?」と言っている方を見たことがありますけど、違います。抵抗値を上げたら電流が流れにくくなるので、消費電力は減ります。直列だとLEDも暗くなるしハイフラにもなるはず。
もちろん電流が流れすぎても駄目で、無駄にバッテリーを消費したり、最悪ヒューズが飛んだり配線が焼き切れたりするので、LEDと抵抗の消費電流の合計が、標準のウインカーバルブと同等になるように、抵抗を取り付けます。
……つまり、LEDウインカーはLEDの消費電力の低さという恩恵を受けることはなく、低くなった分の電力を抵抗を使って無駄に捨てていることになるのですが、そこはまあ仕方がないです。
ちなみに抵抗値が低めのものを取り付けることで、1個の抵抗で前後2つ分の白熱灯並みの消費電力を消費し、前後のハイフラをまとめて防止する方法もあるそうです。しかしその分だけ発熱も集中しますし、デイズの場合はウインカーの配線には随分と細いコードが使われていて、前後2個分の電流を一方に流すのは不安だったので、バルブ1個に抵抗1個というスタンダードな方法を用いることにしました。
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とまあ、配線が完了したら点灯チェック。
……滅茶苦茶明るいですねこれ。日没前にハイフラ状態でチェックした時は、それほど明るく感じなかったのに……。LEDは点灯した瞬間に最大光量になり、消灯の瞬間に真っ暗になるので、明滅の照度差が激しく、かなり目に来ます。後続車のドライバーの網膜が心配。
あとはCピラーの内張りを戻します。ラゲッジステップは、ウェザーストリップを戻す前に取り付けなければ正しくはめ込めず浮いてしまう、とい手順に気がつかなくて苦戦した一幕もありましたが、なんとか元通りに戻せました。
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