ホンダ車メーターリニア化の実験
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
■暑い日が続きますが、自動車の水温が気になりますよね。夏休みの工作ではありませんが、ちょっとした遊びを紹介します。
■よく、純正の水温計はあてにならないと言われていますよね。はたして事実なのでしょうか?これを検証してみたいと思います。
■なぜ、純正は評判が悪いのでしょうか?それはツェナーダイオードを利用して温度の変化を誰でも直感的にわかりやすくしているからです。つまり、ここを加工するとリニア化するわけです。なぜ、メーカー側がこのような事を意図的に行っているかといいますと、純正メーターの役割は、正常か、異常かをドライバーに知らせることです。逆に、水温が90度なんて指されても、一般人には理解できません。ちなみにB型エンジンは90度が適性となっています。他の自動車ユーザーが運転したら、90度なんてとんでもなく高い!オーバーヒート直前!なんて思うかもしれませんよね。エンジンの特性はそれぞれ異なるんです。
■リニア化して装着するとわかりますが、純正はアイドリング数分で針が動き出しますが、加工後は10数分しても動きません。思わず壊したのかと勘違いしてしまいます。純正はエンジンが温まっていないにも関わらず、ある程度針が動きます。そうしないと一般ユーザーは暖気がまだ終わっていない、走り出せないと勘違いしてしまうわけです。
最近の自動車にはエンジン冷間時にコールドを示す"C"ランプが装着されている車両もありますが、あれも実はインチキで、実際には暖気は不十分ってことですね。
■トラブル防止のため、加工方法はここでは非公開です。他を参考にしてください。
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■高負荷運転時(勾配のきつい六甲山の上りをハイペースで)。わかりますかね。純正で街乗り程度では針がこの位置になることはありません。一般ユーザーならオーバーヒートと勘違いすることでしょう。
■ちなみに、普通に上るぶんには針はここまで来ません。ご安心下さい。
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■これ見て"エンジンかける前?"と思うかもしれませんが、下りでエンジンブレーキを使うと写真のように簡単に針は下まで突き抜けます。一般人なら故障したと勘違いすることでしょう。
■リニア化ですが、万人向けではありません(個人的には水温が正確にわかるので好きですが…)。また、純正は街乗りをする程度であれば、計器としては十分正確(つまり安全か否かを示すことが役割で、目的は十分果たしている)だといえます。
■とはいえ、サーキット派であれば、わざわざ高いお金を払って社外品を入れるより、まずは純正をリニア化してみてもいいでしょう。純正水温計の精度は相当高いので、十分事足りるかもしれませんよ。
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■補足として、社外水温計を装着している方の中にはラジエーターホースを切断してブロックを噛ませてセンサーを固定している方もいるといますが、ブロック部分はホース部分より内径が狭まっているため、この部分は水温が上昇し、5℃前後高く表示されます。それどころか、ブロックを通過して以降は10℃程水温が上昇してしまっている事をご存じでしょうか。ここら辺は高校物理の教科書を読み返すとわかるので割愛しますが、水温を管理する目的で水温を上昇させていたら本末転倒ですね。
■そういった意味でも純正水温センサーは優れていると言えます。
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