ヘッドカバー交換（FD2用）

オイル注入やプラグ交換の際に、剥がれた結晶塗装の欠片に邪魔されるのに嫌気がさして、思い切って新品ヘッドカバーを購入してしまいました（再塗装する計画でしたが、きっちりやると3日以上不動になってしまうので断念しました）。
新品といっても終了したパーツですので、割高なオークションでの入手です。
パッキンセットと指定の液体ガスケット（ロックタイト5699）も購入しておきます。

オリジナルヘッドカバー最後の状態。
ここからイグニッションコイル、レベルゲージ、ブリーザーホース等を外してサクサク取り外します。

購入したのはFD2用です。
互換性は不明なものの、どこからどう見ても大丈夫だろうと判断しての購入でしたが、やはり問題はありませんでした。
HONDAのロゴとブリーザーホースの繋がるパイプが異なるくらいです。

ヘッドカバーの側面、ミッション側にボルト穴があるのがポイントです。
CL7用とFD2用にはあり、DC5等にはこのボルト穴がありません。
逆に言えば、DC5にCL7用またはFD2用を取り付けることはできそうです。

裏面もじっくり眺めてみましたが、構造は同じに見えます（加工は微妙な差があるみたいですが優劣はありません）。
オリジナルが汚れているように見えるのは、添加剤のためです。

指定箇所に液体ガスケットを塗って、素早くヘッドカバーを取り付けます。
せっかくの新品なので養生してやりましたが「傷をつけないこと」に気を取られ過ぎて、後に悲劇が起こりました・・・。

液体ガスケットは4カ所に塗布することになっています。
べたっと塗って、ヘッドカバーを取り付けるとこんな感じにはみ出てきます。

完成です。
こんなに鮮やかな赤だったっけ？と思うくらいです。
無限のオイルフィラーキャップのロゴが正面を向いたのがラッキーでした。
このキャップ、締め切ったあとでロゴを貼り付けるようになっていますが、CL1で合わせていたところ、CL7ではずっと傾いていたのです。

液体ガスケットが硬化するのを待ち、エンジン始動です。

おや・・・？
なんだかヘッド周りがうるさいような気がします。
暖まると気にならない程度になったので試走してみましたが・・・ボンネットの隙間から煙が出始め、オイルが焼ける匂いがします。
これはやってしまったか・・・と急いで家に戻り点検です。

EXマニカバーを中心にオイルが散りまくっていましたのでパーツクリーナーで清掃し、再度ヘッドカバーを外してみると、予想通りパッキンの噛み込みをやっていたようでした。
やむを得ず古いパッキンを使って再装着します。パッキンはまだ弾力がありましたので漏れはありませんが、早々に新品交換する予定です。
不思議なことに、失敗をしたときのリカバリーは作業速度が上がります。
あっという間に元通りになりました。

切れてしまったパッキン。
作業完了後になぜ失敗したのか考えてみましたが、ヘッドカバー取付の際に「気をつけ過ぎて」パッキンのおさまり具合をよく確認していなかったことが原因のようです。
作業自体は難しくないのに恥ずかしい失敗ですが、皆さんもご注意を・・・。

というわけで、まだ完全ではありませんがヘッドカバー交換は完了です。
これで結晶塗装の欠片に悩まされることがなくなりました（高かったですが）。

古いヘッドカバーはオークション行きになりそうです。