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久々の更新になります。

あ、皆様あけましておめでとうございます。
相変わらずの放置っぷりですが、本年もよろしゅうお願いします。

さてさて、今回のお題は｢クルーは失敗作だったのか？｣について。
いきなりのタブーネタのようですが、とりあえず１０年以上生活を共にしてきた一個人の主観によるものですんで(苦笑

ご存知の通りすでに生産を中止したクルー、車台番号から追った結果は最終型(07.08～08.09)で４０００台程度。年間２０００台ほどの台数で売価２００万弱の車を作り続けるのが無駄だとでももってたんでしょうかねぇ。利益率は低くても、公共性の高い商品を作ることこそが大企業の使命だと思うんですが。

まあライバルのトヨタ・コンフォートに大きく水をあけられていたのもまた事実。でも本当に｢ダメなクルマ｣だったんでしょうか…

よく言われるのが｢ボディが弱い｣｢ゴムや樹脂部品が弱い｣などといった事。
ボディが錆に弱いのは事実。筆者も相当に悩まされましたが、これは年次改良でかなり改善はされてきました。ただ絶対的な防錆性能ではコンフォートに敵いませんが。
原因としては、鋼鈑自体の防錆性能が劣っている(と謂われている)事と、パネルの合わせ方法など構造による要因が挙げられます。
ゴム部品の劣化についても、確かにトヨタ車と比較すると総じて弱いです。まぁホース類や各インシュレーターの類いは消耗品なんですが。

しかし上記の不具合は別にクルーに限ったハナシではなく、日産車に共通する問題なのです。同時期に設計されたローレルやスカイラインも同じように腐りますし、さらに上級なセドリックやシーマでも錆びます。ゴム部品の劣化もまた然り。
つまり、クルー固有の設計に起因したものではなく、日産車全体の抱える問題およびブランドイメージによるものなのです。
メーカーサイドでもっと整備性などの優位な部分や、改良によって耐久性が向上してるのをアピールするべきだったのではと思えてなりません。

あえて云うなら、車そのものより販売戦略の失策だったのかも知れません。