ヘッドライトケーブルセット交換

1,2年ほど前から、時々左側のロービームが消えることがありました。画像のように警告が出ることもあれば、困ったことに出ないこともあります。

別にバルブが切れているわけではなくボンネット越しに上から軽く叩くとまた点く(!)ので、配線の劣化はあるにせよ偶発的なものかと思って様子を見ていました。
そうこうするうちに最近になって右側も同じ症状が出るようになってきたので、いよいよ対処を考える必要に迫られてきました。

配線の先端を切って新たな線と端子を付けるという手もありますが、大電流の流れるところだけに生兵法では最悪火災の心配がつきまといます。
そこでパーツリストを調べたところケーブルセットの単体供給があったので、丸ごと交換してみることにしました。

ケーブルセットの車両側コネクターは防水のためユニット内部から差し込まれて外側からロックリングで固定されており、外すにあたっては一旦中へ落とすことになるので作業空間を確保するためにユニットを分解することになります。

まずユニットを車両から取り外し、レンズ部分を外します(詳細は他に譲って割愛します)。

次に、背面から差さっているレベライザーを反時計回りに回して引き抜きます。
真っ直ぐ抜くと内部のボールピンの先端がリフレクターから抜ける時に多少抵抗があります。慎重を期すならハイビームの裏側から指を突っ込んでピンの先を下に押すとボールを無理なく窪みから外せます。

リフレクター下部がフリーになるとコネクターを通す空間ができるので灰色のロックリングを捻って外し、バルブからケーブルを外したら内部経由で外へ引き出します。
ハイビーム側の配線はケースにホルダーがありました(画像右)。

最初に右側を作業したときはなるべく空間を広げようと上部の光軸調整ねじ2本まで緩めてしまいましたが、その必要はありませんでした。

新旧部品の比較です。

上が古い方ですが、ロービームの端子カバー(左端の黄色線の先)はもはや黒焦げで、バルブから抜くときも焼き付いているのかと思うほど固かったです。
下の新品は被覆が薄くなったのか?線が細く見えますね。

新品を取り付け、逆の手順で戻していきます。

レベライザーのボールピンはまともに真っ直ぐはめ込もうとすると非常に固いので、外すところで記したように指を突っ込んでピン先端を下にずらしつつ前からリフレクターを押さえて下から窪みに入れると確実かつ容易です。

先に作業した右側では配線を済ませたところで一旦車両につないで試験点灯したところ、まさかの「LOW BEAM FAILURE」…。しかもポジションランプも点きません。
目を疑いましたが、落ち着いてバルブを抜きテスターを当てると両方とも切れていました。だいぶガラスが黒ずんでいたポジションの方は既に切れていたのかもしれませんが、ロービームの方はガチャガチャ弄っているうちに止めを刺してしまったのかもしれません。

同じ種類のバルブを使うハイビームと付け替えてちゃんと点灯することも確認し、近所のカー用品店に走ってT10・H1(こっちは1セットしか置いてなかった)バルブを調達して交換しました。

後に作業した左側も、ハイビームのアース線のコネクターが固かったのを何も考えず引っぱったら土台のブラケットまで剥がれてしまい、接着し直す羽目になりました。

端子を抜くときは他の部分に無理がかからないように両側をしっかり保持するのを心がけないといけませんね…。