
NSX の純正タイヤサイズについて。
前 : 205/50ZR15
後 : 225/50ZR16
前後異径サイズである。タイヤ幅も異なる。すなわちタイヤ接地面積が前後で異なる。操舵輪の接地面積が小さく、駆動輪の接地面積が大きい。前後で異なるタイヤサイズという点でもステアリング応答性の低下を招かないか。

ハンドルを切ると駆動輪である前輪に舵角がつき、舵角のついた前輪ベクトルと、直進しようとする後輪ベクトルとの和でクルマが曲がる。低速での定速走行中はこういった理解で概(おおむ)ね問題ないと考えている。その際、前輪接地面積が極端に小さければ、ハンドルをどんなに切ろうが車は直進しようとするだろう。
学生時代、自動車工学の講義を受講した際、メーカーから来られた講師がタイヤを太くするなら前輪か後輪かと問いかけておられた。安全なのは後輪を太くする方であるという解答であったが、安全サイド=アンダーステア側に振るということは、すなわち曲がりにくくなること、つまり、ノーズの向きを変えにくいクルマになるということではないか。
NSX は前後で異なるサイズのタイヤ、後輪に幅太タイヤを履くことで安全サイドに振ってあるという一面もあるのかもしれないが、結果としてハンドルレスポンスの低下という副作用を生んでしまったのではないか。NSX の操舵フィーリングから、タイヤが前後異径サイズであることの弊害について考察することになった。
Posted at 2016/08/16 15:55:55 | |
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