
昨日の考察の妥当性を、自動車検査法人の審査事務規定に求めた。
関連する部分の抜粋
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自動車の空気入ゴムタイヤは、堅ろうで、安全な運行を確保できるものとして強度、滑り止めに係る性能等に関し、視認等その他適切な方法により審査したときに、次の基準に適合するものでなければならない。
① 自動車用タイヤに負荷しうる荷重は、自動車の積車状態における軸重を当該車軸に係る輪数で除した値が、タイヤの負荷能力以下であること。
② ①の場合において、タイヤの負荷能力は、次により算定した値とする。
ア 当該タイヤに表示されたロードインデックスに応じ、別表6「ロードインデックスに対応する負荷能力」の負荷能力欄に掲げる値とする。
イ ロードインデックスが表示されていないタイヤにあっては、アの規定にかかわらず、当分の間、一般社団法人日本自動車タイヤ協会の「日本自動車タイヤ協会規格」(JATMA YEAR BOOK)における「空気圧-負荷能力対応表」に規定する最大負荷能力等のタイヤ製作者が指定する最大負荷能力とすることができるものとする。
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① より
積車状態を乗車状態と読み替え、しかも乗車定員の荷重が全て当該車軸にかかったとして
「タイヤに負荷しうる荷重は…タイヤの負荷能力以下であること」 ← 自明のことだ
( 55 × 2 + 790 ) ÷ 2 = 450
450 ≦ NSX のリアタイヤの負荷能力
であること。
…ということらしい。分かりにくい文章だが、つまり…
NSX のリアタイヤの負荷能力 ≧ 450kg
でなければならない、ということらしい。
さらに、② ア より、ロードインデックス ( LI ) が 80 以上でなければならない、ということらしい。
ロードインデックスに対応する負荷能力(別表6は見当たらず別表4とあるが)
http://www.navi.go.jp/images/info/pdf/jimukitei/20_Beppyo_04.pdf
NSX のリアタイヤの LI ≧ 80
は当然満たしているので、そこから空気圧の負荷能力へと敷衍し…
ゆえに、ロードインデックス ( LI ) と空気圧の負荷能力対応表から、「 225/50R16 92 」 のタイヤを NSX のリアに履かせる場合、空気圧を 1.8kgf/㎠ に減圧しても規定に反しないといえる。
結論を導く過程で乗車定員の補正があったものの、考察は概ね正しいものだった。
Posted at 2016/03/20 23:46:00 | |
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