
低速での定速走行中ハンドルレスポンスが悪いことに気がついたフルノーマル NSX 、その原因として前後重量配分が 40 : 60 でフロント荷重が小さいことに目星をつけた。
その考察。
サーキットを走る方であれば、ブレーキングでフロントに荷重をかけてより強いコーナリングフォースを得るのであろうが、通常の走行シーンで流すようにして走っている限り、それほどの荷重移動はさせない。むしろ、荷重移動を小さくする運転で助手席の人にも快適に乗ってもらいたい。このような運転をする場合、車が持つ素性、なかでも前後重量配分はハンドルレスポンスを大きく左右するのではないか。もし、NSX に履かせているタイヤが市販のリプレイスタイヤであった場合、タイヤの相性が悪いと考えていただろうが、今履かせているタイヤは YOKOHAMA ADVAN A-041 でメーカー指定の純正タイヤである。しかも、製造年週の新しいバリ山バリ溝タイヤである。タイヤが悪いとは考えにくい。そこで、クルマそのものが持つ素性、その中でも NSX の重量配分に見当をつけた。NSX は前軸にエンジンの荷重が直にかからないミッドシップエンジン車、スーパーカーのようなデザインが格好よいクルマだ(後半は主観w)。しかし、フロントエンジン車とは操舵輪にかかる荷重が決定的に異なる。通常のフロントエンジン車であれば前軸重の方が大きく、ミッドシップエンジン車のように前軸重の方が小さくなることはないだろう。操舵輪に荷重がより大きくかかるフロントエンジン車と、荷重がより小さくしかかからないミッドシップエンジン車やリアエンジン車とではステアリング特性が大きく変わるのは想像に難くない。僕のようにサーキット走行をせず、せいぜいワインディングロードを走る程度の使い方であれば、操舵輪に荷重がしっかりかかるフロントエンジン車の方が合理的であると言えそうだ。考察を通じての結論である。
Posted at 2016/08/15 15:55:54 | |
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