
フルノーマル NSX の低ハンドルレスポンスを二つの観点で考察してきた。
① 前後重量配分
② 前後異径タイヤ
これら二点は積算で効いてくるのではないかと考えるに至った。的外れな検討かもしれないので概算にとどめておく。
①' 前後重量配分はおよそ 40 : 60 でリアに 1.5倍の荷重がかかる。
②' 前タイヤは幅 205mm,後タイヤは幅 225mm でリアタイヤがおよそ 1.1倍太い。
これら二点が積算で効いてくるならば
前 : 後 = 1 × 1 : 1.5 × 1.1 = 1 : 1.65
異径タイヤによる影響を異なる幅として考えるのか、接地面すなわち面積として考えるか迷うところではあるが仮に、上記のように幅のみとして考えた場合
NSX の後輪は前輪に比べ 65% 増しの影響力を持つ
と言えそうだ。 65%? 合っているのか? 机上計算だが数値として見ると実に大きいと感じる。NSX はリアタイヤが重要だとメーカーが言うのも頷(うなづ)ける。裏を返せば、フロントタイヤはそれほど重要にはなりえないと言えるのではないか。なにせ前輪は後輪の 60% 程度の効力でしかない。
∵ 1 ÷ 1.65 ≒ 0.60606060606…
前輪が車を曲げようとして効力を発揮しようとしても、65% 増しの効力を持つ後輪が曲げまいとして邪魔をするのだから、ハンドルレスポンが良好なはずがない。
よって、フルノーマル NSX で荷重移動を抑えた運転をする場合、ハンドルレスポンスは RX-7 よりも
1-( 1 ÷ 1.65 ) = 1-0.60606060606… ≒ 0.4
40% 程度低下する…のかもしれない。
法定速度走行でもハンドリング重視派の僕にとってミッドシップレイアウトは不向きだと理解できた。タイヤサイズは前後同径、同幅がよい。僕の理想は FR レイアウト、走行フィーリングから、フロントミッドシップレイアウトであれば最高である。
Posted at 2016/08/17 22:22:22 | |
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