2016年09月13日
NSX のメーカー指定のタイヤサイズは後輪に比べ、前輪が小さく細い。これが実に気になっている。
NA1 NSX に履かせるリプレイス(純正サイズ)タイヤの負荷能力は…
前 : 205 / 50 R 15 86V 230kpa のとき 495kg
後 : 225 / 50 R 16 92V 240kpa のとき 630kg
NSX の前後重量配分は…
前 : 後 = 560kg : 790kg
前二輪、後二輪の 軸重 / 負荷能力 の比はそれぞれ…
前 : 560 / (495 × 2) = 0.56565656565…
後 : 790 / (630 × 2) = 0.62698412698…
リプレイスタイヤの場合、前二輪は負荷能力の約 57%、後二輪は負荷能力の約 63% の軸重を支える。タイヤ負荷能力の‟使用割合”は前輪の方が小さい。否、‟使用割合”までもが前輪の方が小さいと言うべきだった。
そもそも後輪に比べ、前輪が小さく細いため、タイヤの仕事能力は
前輪 < 後輪
と考えられる。負荷能力も同様に
前輪 < 後輪
であるのに、その負荷能力の‟使用割合”までもが
前輪 < 後輪
と判明した。ただでさえ、後輪に比べ小さい前輪の負荷能力を、前軸重が軽いために、後輪に比べ前輪は使い切れないでいる。前軸重が後軸重に比べ小さいことで、負荷能力の‟使用割合”までもが後輪よりも前輪が小さくなってしまっていたのだ。これはもはや、後輪メインで走っているようなものではないか。これがミッドシップレイアウト車の特性か。僕が気になっていたのは前後異径タイヤであることよりも
前軸重 < 後軸重
であることだった。このことが NA1 NSX のハンドリングにストリートを走るだけでも首をかしげてきた原因があるように思い至った。
Posted at 2016/09/13 23:59:31 | |
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