
10日前にブレーキマスターシリンダーを交換してもらったオートバックスの熟練整備士 N さんにもう一度お世話になった。N さんには「“釈迦に説法”だとは思いますが…」と事前に日産自動車から取り寄せた整備要領書を渡してあったのだが、やはり最初から当然ご存知だったのだろう、或いは完璧に頭に入れておられたのだろう、いずれにしても何も見ずにその手順通りにエア抜き作業をしていただけた。前回の機械によるエア抜きではなく、手作業によるエア抜きをしてもらった。
1.バッテリー端子を外す
2.左後エアブリーダーを開放する
3.ペダルをゆっくりフルストローク踏み込む&戻すを繰り返す
4.左後エアブリーダーを閉じる
5.右後→左前→右前エアブリーダーの順で同様にエア抜きを行う
6.アクチュエーター、フロント側→リア側エアブリーダーの順で同様にエア抜きを行う
7.バッテリー端子を再接続する
見てもらっていた父の話によると、アクチュエーターのエア抜きの際に一番多くの気泡が出てきたとのこと。N さんも 10日前、ABS のエア抜きが厄介だったという話をしておられた。この部分が手作業では特にうまくいったようである。作業の一部始終を見ていた父によると「完璧」とのこと。「これ以上のエア抜きはないと言えるくらい完璧」に徹底的に作業をしてくれたようである。エア抜き作業を終えて、四輪を装着してもらう時はその仕事ぶりが見れたのだが、N さんの丁寧な作業に脱帽した。タイヤのはめ方、工具の当て方、ボルトの締め方、増し締めの仕方に至るまで、僕が理想としているタイヤ交換時の方法を手際よく、しかも完璧に行われていた。この方の手作業でエア抜きをしてくれたのだから間違いなく完璧だろう。エア抜き作業の様子を僕自身は見ていなくてもこの方なら確かな仕事をしてくれただろうと想像がつく。任せられる熟練の技だと感じた。
さて、いよいよ試験走行だ。クルマに乗り込み期待に胸を膨らませ、走り出してファーストブレーキ。劇的に変わることを期待しすぎていたからか、それほど変わらず少々拍子抜けした。さらに、繰り返しブレーキを使うが、やはりストロークの上部はふかふかした部分が依然として残っている。エア抜き作業は完璧だったはずだし、もうエアは噛んでいないはずなのに…。N さんには正直に感じたことを話した上で、もう少し走ってからまた相談する旨を伝え、店を後にした。
すぐに走りに行った。ブレーキを使い続けて感じたことは、今日のエア抜き前よりもストロークの上部でブレーキが効き始めていることが感じられるようになったということだ。ストローク上部がふかふかしているのはそれほど変わらないが、その部分でも効き始めているのだ。効かないと感じる部分が多かった時よりも、今日のエア抜き作業でストローク上部でも効き始めていることが実感できるので安心してブレーキを踏めるようになった。今日まではストローク上部の以前までのタッチでは効かず踏み増しをして対処していたブレーキ操作が、今日のエア抜き作業後はストローク上部で効き始めてはいるので不安を感じるようなブレーキではなくなったのだ。あとはこのフィーリングが正しいのか否か。このロングストロークのブレーキが新車時本来のブレーキに近いものなのか知りたい。
Posted at 2015/12/23 00:55:31 | |
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