腰上オーバーホール⑦（ピストン周りの点検、ピストン交換）

ピストン、ピストン周りの状態を確認する為シリンダーを取り外しました。

自分のエストレヤは92年式で、この時期のピストンは現在廃番になっています。

注意すべき点として、ピストンのリング類はサービスマニュアルによると開けた際必ず交換と書いてあります。

現在付いていたピストン、リング類は廃番の為、
発注することはできません。

つまり開けた際はピストンとリング類一式を新しく購入する必要があるのです。
問題ない人は開けない方が良いと思います。

※自分はオーバーホールを目的としている為。

開けた際、点検した方が良いところ

・クランクシャフトのサイドクリアランス
規定値STD0.20〜0.60ミリ
・シリンダー内径
STD使用限度：　66.10ミリ
EX-INポート 上、中、下　
・ポート直角方向 上、中、下
・シリンダーデッキの歪み

いづれも問題なくシリンダーの摩耗も少なく交換のみで充分だと思います。

ピストンのスカートを軽くばりとりをしておきます。

新しい形状のピストンにリング類をオイルを塗り
サービスマニュアル通りに組み付けます。

※リングの刻印は上になるよう組みます。

ピストンをコンロッドに取り付け。

次回はいよいよ加工依頼から戻ってきたヘッド組み付け、エンジン始動です。