日産の辞書に『安全』の文字はないのか

昨日、日産からグローバル発表された、コンパクトカー、日本名新型ノート。

そのリアシートには唖然とさせられました。
そう、この期に及んで、中央席にヘッドレストがありません。

プレスリリースを見ても、ダイナミックなデザイン、広く快適な室内空間、先進的なエンジン技術と軽量プラットフォーム、クラストップレベルの低燃費・低排出ガス、コンパクトクラスで初となるアラウンドビューモニターの搭載等、数々の聞こえの良い文句がならんでいますが、どこにも『安全』の文字がない。

副社長は以下のように話しています。

『燃費性能もトップクラス、車の機能もすべての面で造り込んでいるので、十分戦っていける』
『エンジンは2種類あり、量販型（HR12DE）もトップクラスの燃費だが、ダウンサイジングしてスーパーチャージャージャーをつけて、いわゆる第3のエコカーといえるもの（HR12DDR）も今回ラインアップに加えた。エコ性能を追求して、かつそれでもお求めやすいという車を用意した。ラインアップ面と車のできそのものも非常に自信持っているので、頑張れるだろう』
『お客様に対してハイブリッドというソリューションもあるとは思っているが、我々としては価格帯と燃費性能のバランスも大事と思っている。ハイブリッドになると、どうしても少し価格が上になる。従って価格も大事で、燃費性能との両立を実現した』

これまた、価格と燃費の話に終始し、どこにも安全という言葉は語られていません。

流行の小排気量過給機エンジンや、アラウンドビューモニターも良いですが、安全あっての、先進装備ではないのか。
アクアやラクティスを彷彿とさせるような無国籍デザインにプラスして、この体たらく。

さらに腹立たしいのは、別の副社長のコメント。

『グローバルなユーザーにとって魅力ある、クラストップの低燃費、優れたデザイン、実用性、そして、信頼性を兼ね備えたクルマ作りが求められます』

つまり、この車を欲する大多数のユーザーは、安全なんて求めていないと思われているということです。

こんな車造りをしている限り、私の愛車が日産になることはないでしょう。